No.2-2-到着、村人、どうのつるぎ(笑)-
はずだった。ジョーカーの話によると降りてきた位置、通称グラディオンロックから徒歩5分らしい。
しかもグラディオンロックより後ろは海しかないため、道はあってるはずなのだが、
数十分歩いてもその村は見つからない。
「ヒュー………なんだぁ?マジで消えたか?それだったら大爆笑だがなぁ!ヒュヒュヒュ!」
そんな心配をよそに大笑いしているジョーカー。
「んー、まさか道なんて間違えるわけないからねぇ……消えちゃったのかな?」
「敵の罠だという可能性はないのか?」
「ヒュー………それらしい魔力は感じ取れねぇなぁ……まぁ、気配消せるほど強い奴なんてこの辺に居ないだろうな。」
んー。その線は無いのか。ってことはマジで消えた?ん?
「あ、前から気になっていたんだけど、ジョーカーってどうやって移動するの?いつも俺の後ろだし、俺が振り向くと止まるし。」
「ヒューヒュヒュ………浮いてるぜぇ………浮いて移動してるぜぇ……ヒュヒュ。」
すごいな。椅子で浮けるのか。いいな。便利だな。
「で、本当に無いんだけどさー、どうしたらいいと思う?」
「ヒュヒュヒュヒュ!知るかよ。」
「どうするも何も、あるかにゃならんだろ。」
「目的地もわかんねぇのにか?ヒュヒュヒュ………」
「むー。まぁ言い争ってもしょうがない。とりあえず歩こうよ。」
──歩き続けて三十分
「ヒュ………日が暮れてきたぞ………?」
「まじでやばくねぇか?」
「そうかも………」
どうしようか。現地の方々も道行く人も出てこないぞ。こりゃ終わったな。
「しかたねぇな……ヒュヒュ………お前ら下がれ。デス・ウェポン“ダストゾーン”!」
紫色の塊を森に放ったと思ったら、森の木々が腐り始めた。その名の通りって感じだな。
次々に木が腐り倒れていく。そして遥か彼方に畑の様なものが見えた。
「おい、あれ畑じゃねぇの?もしかすっと……村じゃないのか!?」
「ヒュヒュヒュ………行ってみるかぁ!」
「レッツゴーだね。」
──村へダッシュ!
「やっほおおおおおい!村だあああああ!」
「何者だ貴様ら!モルアを潰しに来たのか!殺してやる!」
ん?なんだこの雰囲気。外者は基本的に排除ってか?
いや、きっとこれは悪魔と勘違いしているだけなのだろう。此処はひとまず穏便にいこう。
「い、いえ!僕たちは決して怪しいも」
「いい度胸じゃねぇか農村野郎!殺してやるぜ!ヒュヒュヒュ!」
「んー。いい度胸だね農村若人。逆に殺してあげるよ。ギ ャ ク ニ ☆」
ちょ、おまいら!馬鹿じゃねぇの!おい!やめてくれえええ!
「貴様らやはり悪魔なのだな!殺す!両親のかたき討ちだぁああ!アーマーウェポン“ブロンズブレード”!」
ん?『どうのつるぎ』?弱くないか……?
「ヒュ……ヒュハハハハハハ!アーマーウェポン“ブロンズブレード(笑)”!………プププッ………」
わ、笑っちゃダメだろ!あの人だって………プッ。
「ふふ。なめてくれるね若人。今すぐ殺してあげる。」
別になめてるわけじゃないんだと思うけどさ……プッ。
「馬鹿にしおって!う、うりゃああああ!椅子に座ってたらよけられるものもよけられないぞ!」
「ヒュヒュヒュヒュ………デス・ウェポン“ダークネス・アイ”………これで活動停止だぜ……!」
ダークネス・アイは相手の動きを完全に止められるのか。『立つ』以外の行動をできなくするとは……外道。
「な、なんということだあああああ!動けん!動けん!」
「さーて、そのまま死んでくれる?若人君。アタックウェポン“ボルケーノ”!」
ボルケーノ、相手の周りにマグマを発生させて攻撃、か。基本的だが強いな。さすがだ。
で………村人第一号…………どうするの?
書いてるうちに話の区切りがよくわからなくなってきた。
とりあえず、次から一気に投稿するから、
大目に見てください;;