No.2-2-闘い、怖い、鬼畜その2-
ドン。グシャッ!いてぇ!
「ヒュヒュヒュ………3度目だぜ………ヒュヒュヒュ。見ろよ灰色の世界……ステキ大陸だろ?」
「うーん。何度見てもキモいねー!」
「ん……ってことは二人とも何度か来てるの?」
「ヒュヒュヒュ。そんなとこだ。」
へー。すごいな。感動だぜ!
「にしても殺風景だな。此処がハンター発祥の地………?」
「まぁ、此処が最北端だからなんだけどね。南の方は自然があふれる世界さ。」
「ふーん。どうでもいいけど。」
「ヒュヒュヒュヒュ………ほれ、悪魔の巣に突入してんだ。さっさと準備しろ。」
え?いきなり?
「準備できてるよー。」
「ヒュヒュヒュヒュ………まずはルーキーの小手調べしたいんでな……さて、その辺のウジ虫共を消すぜ……」
「よーし!やっちゃうよー!」
よくわからんが、戦闘フラグだな!
なんかいい具合に中級っぽい魔物たちがいるし!
「ヒュヒュヒュ………さて、行くか。デス・ウェポン“ポイズンスモッグ”……!テメェらの命、毒でジワジワ削ってやるぜ。」
「よーし!僕も行くよー!アタックウェポン“フレイムウィンドウ”!」
フレイムウィンドウ、炎と風を練り合わせることで、お互いの弱点を補える。
属性に関しては研修で習ったのさ!
「俺も負けてられねぇ!“アトモス・ブレイク”!」
アトモス・ブレイク、キャノンの近距離型みたいなもんだが、威力はこっちの方が格段に高い。
大気でハンマーを作り上げてそれでぶっ潰すという、かなり分かりやすい技だが使いやすい技でもある。
一応お気に入りだ。
「ヒュヒュヒュ……やるねぇ。デス・ウェポン“パライズテイル”!悶絶しやがれぇ!ヒュヒュヒュ!」
パライズテイル、その名の通り麻痺毒のついた尻尾で攻撃するのだが、地中から生やすとは……
さすがジョーカー。ジョーカーはジワジワと責めるのが好きみたいだ。あいつらしい。
「んふふ、いいねいいね!アタックウェポン“イノリーボム”!爆発してくれよぅ!」
久弥はどちらかというと、万能型なのかな?まだよくわからないけど。
「ヒュヒュハハハハハ!二人とも下がれ、今から俺の独壇場だぜぇ………!一応純哉にもみせとかなきゃなぁ……!」
「ん?何が始まるんだ?」
「いいから離れなよ。そこに居ると、死ぬかもよ?」
ん?ってことは物凄い攻撃を始めるってことかな?
「ヒュハハハハハハハ!遊んでやるぜぇ!デス・ウェポン“ジャミングボム”!」
ん………?目眩………?
「ジャミングボムは怪音波で幻覚を作り出す攻撃なんだ。あまりに強烈だとそのまま死んじゃうけどね。」
んー………慣れてくると大丈夫………じゃないな。おとなしくしてよう。
「そろそろ止めをさすと思うよ。本当のジョーカーが見れる。」
そういった直後、ジョーカーの魔力が眼に見えるほど大きくなった。
「決めるぜ!ヒュヒュヒュ!アタックウェポン“オーバーナパーム”!四方八方焦土と化せ!」
音が消えた。かき消された。
もう、何がなんだかよくわからない。爆発が起きたのか、ただ燃え上がっただけなのか。
それがわからないほど大きな衝撃が耳をふさいでいたからだ。
「これがオーバーナパームの能力。標的とみなした相手の周りの酸素を激しく燃焼させる。
もちろん理科の実験でやるような簡単なものじゃないけどね。熱風は慣れると気持ちいいよ?」
何というむちゃくちゃな攻撃だ。
「ヒュヒュヒュ!死体だらけだぜぇ!んで純哉、お前強いじゃねぇか。ヒュヒュ、安心したぜぇ。」
「お、おう………」
でもさすがにこの強さは無い。まぁ相手が低級だったからなのかもしれないけどさ。
「さーて、こっから一番近い村は、モルアかな?」
「ヒュヒュヒュ………消えてなければそうだな。前に来た時は消えそうな雰囲気だったがなぁ………ヒュヒュ。」
「んー、とりあえず行ってみようぜ?行かなきゃ始まらんし。」
「そうだね、行ってみましょうか!」
「ヒュヒュヒュヒュ………」
とりあえず、モルア村を目指して出発する!
まだ二章目だが三章目からは
分けないで一気に投稿しよう。
長くなるだろうな。