No.1-3-光、闇、死-
今から十年以上前のお話です。
此処、我々の住む地球の、遥か次元を超えた先、言うならば別次元にもう一つの世界がありました。
そこには人、厳密には人とほぼ同じつくりをしているヒューマンが住んでいました。
その世界の中は、さらに三つの世界、どちらかというと一つの星の中の三つの大陸で分かれていました。
一つの世界は【光の大陸】、もう一つは【闇の大陸】、最後のひとつは【死の大陸】と呼ばれていました。
三つのうちの二つの世界、光の大陸と闇の大陸は、この地球に勝るとも劣らない技術を誇り、
文明は違えど、友好的な関係で結ばれていました。
死の大陸はその名の通り、足を踏み入れた時に既に死が決まっているような荒廃した世界でした。
たくさんの悪魔、その悪魔達が増殖させた魔物や堕天使達が住んでいました。
よく言えば、たくさんの生命が育まれている地、悪く言えば見捨てられた世界です。
そんな中にもヒューマンは住んでおり、その地のヒューマンたちは
俗に【ハンター】と呼ばれる人々でした。
このころのハンターは、汚職とされ、人々から忌み嫌われた存在でした。
しかしある日、とあるハンターが光の大陸に赴き、
死の大陸の悪魔達が、他大陸に攻め込もうとしているという事を告げました。
そのハンターは、嫌われていているのにもかかわらず、勇気ある行動から、
二つの大陸で、英雄と呼ばれるほどまでの地位を獲得しました。
このハンターが高い地位を獲得した後、急激に死の世界のハンター達が認知されていって、
物凄く人気のある職業になりました。
そして数年後、死の大陸の軍勢が、二つの大陸に攻め込んできました。
この時【ガーディアンズ】、ハンターの対悪魔用軍隊が結成されました。
このガーディアンズこそ、我々ガーディアンの前身ともいえる存在でした。
数か月の戦闘を繰り返した末、無数に湧く悪魔達に対応しきれなくなったガーディアンズは、
同じ次元上で、三つ世界に分けることにしました。
三つに分けられた世界のうち、光の大陸と闇の大陸は、【つながりの門】を作成し、自由に行き来できるようにしました。
残された死の大陸は、人間だけが二つの世界に行き来できる門を作りました。
その時、偶然にも死の大陸の悪魔達が別次元に我々の住む地球を発見しました。
死の悪魔達はこの世界を乗っ取ることで、永遠の栄華をもたらそうとしていました。
しかしその地球は、既に二大陸によって発見されていましたが、
何度行こうとしても、次元の壁にぶつかり、成功することはありませんでした。
そんなある日、一人の科学者が、霊体だけなら何とか行き来できることを発見しました。
同時期に死の大陸も、ある魔術によって、次元の壁を無理やり破壊して、ゲートを作っていました。
二大陸は、地球上の霊体達による、対魔物用軍隊である、疑似的なガーディアンズを作りました。
これが今のガーディアンです。
これにてビデオでの説明を終了します