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Guardian`s   作者: Radical
20/22

No.10前編-天井、最上、極上-

「んで、お前らのボスと、カーラは上の階にいるのか?」


「あぁ。」


「ヒュヒュヒュ……クライマックスってところか?」


「そうみたいだね。行こう。」


「ほら。これで最上階に行きなよ。もうあいつらがお待ちかねだよ。」


なんか渡された。ワープだ。


んじゃ。行くかね。


ブーン。久しぶりにブーン。


「ここが……最上階?何も無いとこだな。天井すらない。」


「ヒュヒュヒュ………」


「……!二人とも!頭下げて!」


!?


「ふん。避けるとはさすがだ。だがしかし、私からは逃げられん。」


振り向けば、そこには鎧を身に付けた男が立っていた。


よし、聞いてみよう。


「何だてめー。ゾディアックか?」


「あぁ。私、蜉蝣イフェメラこそ、ゾディアック総指揮。司る部隊は磨羯宮カプリコーン


アーマーウェポン“ゾディアック”!」


ゾディアック、超巨大な大剣。普通の腕力では扱うことが不可能とされている魔剣。


選ばれし者は、その剣の重さを感じないという。


「いっちょ派手にやるか。ジョーカー、援護を頼む。“ベルゼブブ”!」


「ギギギギギー!」


「ヒュヒュ!了解。“パライズテイル”!」


「効かぬわ!ゾディアックで粉砕してくれる!」


ゾディアックを一振りすると、発動したウェポンが一定時間使用不可になってしまった。


ゾディアックの効果らしい。こんなのチートじゃねぇか!


「まだまだ、行くぞ?モンスターウェポン“エキリュキクリュリ”!」


なんか気持ち悪いのキタああああ!


エキリュキクリュリは毒ガスを撒き散らす不定形流動体モンスター。


耐久性能に優れ、壁モンスターとして若き勇者の前に立ちふさがったとか。


「ケケケケケケケケ………」


不気味な笑い方だ。


「モンスターウェポン“バルレイルア”!磔にしてくれる!」


「キャーキャキャキャキャ!ボクチン強いよ?ニャハーハ!」


バルレイルアが指を鳴らすとその場から動けなくなった。


どうやらバルレイルアの能力は磔らしい。


これじゃあエキリュキクリュリの一撃を喰らってノックアウトじゃないか。


つか、モンスターウェポンを同時に二体も出すというその魔力に驚きを隠せないぜ。


「まだまだ行くぞ。デス・ウェポン“ポイズン・スペース”!毒の三次元に溺れろ!」


ポイズン・スペース。指定空間に猛毒ガスが蔓延するという超極悪ウェポン。


「これで最後にしてやろう。デス・ウェポン“マグマフィールド”。貴様らは周りの炎では死なないが、暑さで死ぬ。」


なんていう野郎だ。マグマフィールドによる熱は徐々に俺達の体力を蝕み始めるだろう。


さらに毒によるダメージ、エキリュキクリュリの直接攻撃。


このコンボは凶悪すぎる。


エキリュキクリュリは動きは遅いが、確実にこちらに向かってきている。


これが恐怖となる。精神的にも追いつめられるな。こりゃ。


「でもさぁ、君達は忘れてる。この僕を。」


突然の声。キュウだ。


キュウはウェポンによる妨害を受けていない。


これなら……!


「キュウ!ヒールウェポンで助けてくれ!」


「………“大聖霊の福音”」


よし!これで解除された!


これで安心して…………あれ?


なんでキュウは妨害を受けていなかったんだ?


おかしい。


違和感を感じていた。


何故?


「その答えは、こう言う事さ。」


突然のことだった。


高く蹴りあげられた。


なんで?


「ヒュヒュヒュ………どういう事だぁ?」


「どうもこうも、こう言う事さ。僕はディアブロの一員にしてゾディアックの一人。ゾディアック十三番目の男。」


十三番目…………だと?


「ヒュヒュヒュ………驚きだねぇ。キュウがゾディアックだったとは………ヒュヒュヒュ。」


あぁ。そうさ。俺だって信じられねぇ。


キュウを見つめ問うた。


「俺も驚きを隠せねぇ。何時から敵だった?」


キュウはいたってシンプルに答えた。


「アウシ・アタに配属された時にはすでにゾディアックだった。」


「そう言う事だ。私もうれしく思うぞ、キュウ。ここまで欺いてきた君に乾杯だ。」


イフェメラは静かにうなずき、そして剣を振りかざす。


「本当ならば、我々の計画が完了するところを見せたかったのだがな。止むを得ん。むん!」


剣がギリギリのところで振られる。危ない。これではさすがに危ない。


「じゃあ、僕はもう戻るよ。」


「待て!テメェ!行かせねぇ!こっちきやがれ!」


その言葉に対しキュウは、振り向きつつ、一蹴した。


「うるさいなぁ。“浄化の光”」


瞬間、閃光により致命傷を被った。


その光があたった場所は粉々に破壊され、塔に亀裂が走った。


「ヒュヒュヒュ。“大聖霊の福音”、“ディザスタ”!」


意識が遠のく最中に、ジョーカーが福音で回復を施してくれた。


さらにディザスタ。これならイフェメラを一撃で落とせるが、ウェポンを破壊されれば終わりだ。


「ふむ。私の一撃でウェポンを使い物にならなくすればいい!」


「馬鹿が!ディザスタはオトリだ!ヒュヒュヒュ!“ダークネス・アイ”!」


「何………だと………?」


「もう動けねぇだろ?決めてやるよ。モンスターウェポン“マリア”!」


マリア。扉の中で手に入れた史上最悪のモンスター。


その一撃は天を砕き、大地を裂き、海を割り、山をも落とすといわれている。


実際一発殴られたが、修行が一週間ほど続行不可能になった。


「我は、マリア………貴公が、消すべき相手!」


俺はシンプル且つ最凶の攻撃命令を下す。


「マリア、一発でいい。ただ吹っ飛ばせ。」


「把握。」


ドゴォッ!という爆弾が爆発したような音を出しながら、イフェメラの鎧は砕け、空の彼方に吹き飛んだ。


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