表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Guardian`s   作者: Radical
16/22

No.8-扉、共鳴、原子砲-

久しぶりに此処に来た。


扉。


鍛練を積む場所。


外とは時間が異なり、また扉ごとに過ぎていく時間も違う。


「お前ら聞こえるかー?」


蠅の声が扉の中で響いた。


「あー。聞こえてるみたいだな。聞こえてなくてもまぁいいや。


えっとだな、今回はウェポンの使い方を再確認するのと、お前らに基礎中の基礎の応用を覚えてもらうことにした。


ウェポンとの共鳴だ。ウェポンつーのは元々意思を持っている。ただお前らには聞こえねー。


聞こえるようにするのが今回の訓練。生半可な気持ちじゃ成功しねぇからな。


あと、この扉内での時間経過は80倍。つまり1日=80日計算だ。それを三日間。」


240日間………だと!?


途方もない長さ。これはきつい。


「あー。そうそう。でてくる魔物はお前らのレベルより高い。ウェポンと共鳴すれば簡単に倒せる相手だがな。


共鳴はサッサとするのが吉だぞ。」


マジすか!?


つか俺共鳴できてるような気がするけど……また違う意味なのかな……?


「えーっと。まぁとりあえずがんばれや。訓練開始。」


言葉と同時に訓練開始のウィンドウが表示された。


するとどこからか魔物たちが集まってきた。


数匹、しかし超巨大型。これは確か下位最上級ジョー型『アリス』共。


可愛い名前だが、筋肉ムキムキで、しかも四足歩行で翼ありの魔物だ。


正直こいつの後ろ脚はそこまで発達していないが、前脚、というか前腕は異常なまでに筋肉が隆起している。


通常時の一撃で上級ハンターでも致命傷を被るバケモノだ。


興奮時となると、自分以外のものを殲滅するという。


相手が消えるまで攻撃を続けるとか。


非常に恐ろしい。と図鑑に書いてあった。


「グルルルルル……グヒャァギャッ!」


愛らしくもない唸り声を上げ、襲いかかってきた。


「遅い!」


俺はとび跳ねた。相手は腕を振り下ろし、衝撃波を放ってきた。


読みが的中。幸い、アリスは攻撃の速度が遅く軌道が読みやすい。


地面に降り立ち、カウンターを喰らわせてやった。決まった俺のストレートパンチ!


魔力を込めているからダメージは高いはず。


「グウウ……ワォーン!」


一撃をくらったアリス達が、後ずさりをして雄叫びを上げる。


一斉に雷を放出し始め、一匹のアリスに集中的に電撃を送っている。


嫌な予感しかしない。逃げよう。遠くの方に。今から走れば……


と思い全速力で逃げる。


しかし俺はあまりに遅すぎた。


後ろの方で何かが光輝いたと思い後ろを向いた瞬間、電撃を受けていたアリスが


金色に輝きながら背後に迫っていた。瞬間移動でもしたのだろうかと思わせるほどのスピードで距離を詰めていた。


そして渾身の一撃を被った。


破壊力と共に抜群。さらに高まった敏捷性で怒涛のラッシュを喰らった。


もはや痛みを超越している。


笑いがこみあげてきた。痛みの次は笑いなのだ。涙すら出ない。


「がぁ………畜生……無理ゲーだろ……これ……」


俺は痛みで気を失った。


──数時間後


………………ん?


俺生きてる?


あれ?生きてる。


すげー俺!


っ………まだ痛みは残ってるか。


「ん、やっと起きましたね……」


…………誰?


変な人がいた。性別は女。だと思う。


「えっと……どなた?」


恐る恐る聞いてみる。


「えっと……一応貴方に配属されたトレーナーでしょうか……?シエラと言います。」


でしょうか?


何?でしょうかって。


「ベル様にはシンクロ教えてこいと言われました……なのでトレーニング開始です。」


「は?ちょっと待った!まだ体中が痛いんだよ!」


「だ、大丈夫です。痛みを伴う訓練ではありません。」


え?そうなの?


「……どんな訓練?」


「一応、シンクロして、目の前にある扉の鍵を解錠することです。シンクロしないと解錠はできないようになっています。」


「ウェポンはルシとベル、どっちでもいいの?」


「構いません。」


「えっと………じゃぁウェポン“ル」


「ベルゼブブ”」


ボンッ!


大きな蠅が出てきた!


「ぬあああああああああああ!蠅だああああああああ!!ぎあああああああああ!」


「何という凛々しいお姿……ポッ」


「ポッじゃねぇよ!どうしてくれんだぁああ!お前のせいでええええええ!」


「まぁいいじゃないですか。かっこいいですよ?」


くっ………マイペースすぎる……


仕方ない。


蠅でやるか。


俺「…………………」


ベル「………………」


俺「……………なぁ。」


「はい?」


「どうすればシンクロできるんだ?やり方がつかめん。」


「えっと………とりあえず疑似ベル様と心を通わせて下さい。」


それがわからんというのに。


とりあえず………おーい。ベルさんよー。


シンクロしようぜー?


ベル「…………ギー。」


ギー?ギーってなんだ?


ベル「サー………ギー。」


詐欺?騙したいのか?


俺「………」


ベル「サーターアンダギー!!」


!?


「食べたいの!?サーターアンダギー食べたいのか!?」


「違うギー。」


違うのかギー。


語尾がギーなのかギー。


「……お前シンクロする気あるかギー?」


「あるけどやり方がわからないギー。」


「お前、白い魔法陣作れるかギー?」


「作れるギー。あぁそうか。それでシンクロしようってか。」


「そうだギー。」


結構考えられるんだなこいつ。


でも待てよ?あれってウェポンを発動させたときに起動するものじゃないのか?


一応魔力を練って発動させてみるか。


「ギー………」


「チョイ待て……よし、魔法陣展開!」


合図と共に白い魔法陣が展開された、がすぐに消えてしまった。


どうやら魔力不足の様だ。


と思ったらシエラが口を開いた。


「えっと、それでシンクロしても本当にはシンクロしていません。


ちゃんと心を通わせて、一撃を放って下さい。心を通わせれば、鍵穴が見えるはずです。」


鍵穴?まぁいい。集中してみるか。


………………


………………


俺は、何に向かっているんだろうか。


この世界を守るだなんて思ってたけど。


俺に出来るのだろうか。


しなくちゃいけないのか。


だが力が無い。


俺はカーラを倒せるのか。


倒さなくてはいけない。


そのためには何が必要だろうか。


『シンクロ』


ウェポンとの共鳴。


そいつを使いこなせば………


よし今一度決めた。


ディアブロの野望を阻止する。


そしてこの世界を守る。


そのためにも応えよ!ウェポン!


「へへ………ベルゼブブ……行くぜ!」


「ギー………行くギー!」


「魔力の向きが変わった……!」


できるかどうかわからないけど、放つ。


見えたんだ。一瞬だが鍵穴が!


「「アトミック・キャノン!」」


原子の塊。


原子爆弾の縮小版。


しかし強力。


その塊は唸りを上げ、鍵穴を破壊した。


扉が開いた。

このごろ文がおかしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ