No.6-敗北、光、交渉-
ん……
俺何してたんだっけ……
えっと……新キャラが現れて、俺は倒されて……
そうだ……俺やられたんだ。
「ヒュヒュヒュ……久しぶりに派手にやられたぜ……」
ジョーカー……無事だったのか……
「大丈夫かい二人とも。一応ヒールウェポンで治療はしたけど完治まで時間がかかりそうだよ。」
おう……キュウサンキュ。つかおまえ狙われなかったのか………
三点リーダーが多いな……まぁいいか。
「つか、あの後どうなったんだ……?」
「普通にワープで消えたよ。その後ルシファーが塔の一室を貸してくれたんだ。それがここね。」
ルシファーもいい奴だな。
「そういやぁ、ジョーカー。お前の能力って。」
「ヒュヒュヒュ。闇と光以外の属性を操る能力。普通の奴は一種類、多くて三種類程度。
俺は六種類の属性を操れる唯一の人間、というか天使だ。」
これだけは正しかったということか。
「ちなみに僕の能力はね、能力の生成。これも僕ぐらいしか持ってないと思う。」
「んー、よくわからんが能力的に新たな力を生み出せるってこと?」
「そうだね。でも生み出したまま発動すると物凄い魔力を使っちゃうから、
ほとんど調金師に頼んで作ってもらったアクセサリーに入れるけどね。」
へー。つまり戦闘中に相手のペースをかき乱すこともできるってか。
「ヒュヒュヒュ……まぁいいが純哉。テメェ能力抜かれたらしいな。なんつーザマだ。」
そうだ。そう言えば俺能力抜かれたんだった。
「うーん……純哉の場合能力が無いとなると、Aランクに逆戻り。
でもウェポンの使い方とか上手いし、魔力もかなりあるから良くてSSランク落ちかな。」
「それはやばい!早く取り返さねぇと!」
とはいっても何もできない俺……ショボン。
「ヒュヒュ……まぁ慌てんな。取り合えずルシファーのとこ行くぞ。」
「何しに行くんだ?」
「あいつなら何かいいウェポンもってんだろ。テメェの戦力上げとかねぇとマズい。ヒュヒュ。」
なんやかんや言っても俺のことを考えてくれてるキミのことが大好きです。
「よし、行こうか!」
──再び最上階
「えー!何かウェポンほしいのー!?」
「くれよ。」
「本人がそういう態度じゃなぁ……くれよってなんだくれよって」
「寄こせ……ヒュヒュ」
「どうぞ。このウェポンを授かり下さい。」
渡してきたウェポンは全て同じで合計五つ。
真ん中に無色透明の宝石が埋め込まれてる。
「何だこれ。強いの?」
「強くなるも弱くなるもお前次第。ワシの自信作。」
自信作……なんだ。えーっと俺次第ってことは魔力依存とかそんな感じか?
「魔力依存とかでは無く、それは悪魔及びモンスターの特化した能力の一部をコピーできるウェポン。
戦闘時に開放することで様々な能力がお前自身の力になる。だが当然悪魔との信頼が必要だし、
能力をもらうときは交渉が必要だ。交渉無しでやろうとしてもコピーできない。完全にシンクロしなきゃいけない。」
えーっと、つまりポ○モン見たいな奴だな。把握した。
「とりあえずワシの能力をやる。ホレ、シンクロしろ。」
よくわからんが、とりあえず発動!
発動した瞬間、白い魔法陣のようなものがルシファーと自分の体を包み込んだ。
中央にウィンドウが出現しシンクロ率が徐々に100%に近づいていく。
そして数十秒たつと100%に到達した。
「よーし。シンクロ終了。宝石の色が変わったろ?」
そう言われてウェポンを見てみると紫色に変化していた。
「使ってみろ。ワシもどんな能力か見てみたいんだ。」
「えーっと……ウェポン“ルシファー”!」
発動した時、大きな渦が出現し、あらゆるものを飲み込んで言った。
「おー。ワシの力のひとつ、堕天か。それはあらゆるものを無へと還す力。だが魔物にしか通用しない。
普通の悪魔にもかなりのダメージは期待できるがな。」
とりあえず、メインウェポン入手?
あれ?国王にもなんかもらってたよな。まぁいいや。とりあえず後で調べてみよう。
「お前らに一応伝えとく。こっから南に数時間行ったところにクロス・ドラニオンがある。
そこに蠅の王が住んでる。蠅の方が奴らの居場所とかは知ってるからよ。とりあえず行って来い。」
「あー、サンキューな。ルシファー。」
「例には及ばん。さっさと行って来い。」
「じゃあな。」
「ヒュヒュヒュ……」
「最後までよくわからなかったけど、さよなら。」
という事で俺らはクロス・ドラニオンに旅立つ。
ちょっと短かめ。
あと少しで500PV。
ということで頑張ってみる!