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Guardian`s   作者: Radical
11/22

No.4-拷問、新物、国王-

「さーて、いろいろとしゃべってもらおうか?ヒュヒュヒュ!」


拷問担当ジョーカー。


ガーディアン東京本部、つまりアウシ・アタでも拷問係を担っていたらしい。


むちゃくちゃにうまい拷問をさっきからしてる。


心理学を巧みに利用した拷問術。教わりたいが教えてくれないだろうな。


こいつのことだし。


「ふふふ。もう何も喋りませんよ?ふふふ。私の忠誠心を見せてあげますよ。


元々、捕まった時に喋ってもいいと言われた事だけを教えてあげてますし。」


とりあえず、状況をまとめよう。


何もしゃべらないとは言ってる物の、自分の所属している組織位は明かしてくれた。


・こいつが所属している組織は悪魔軍でも無く、もちろん同盟軍、つまり光の大陸と闇の大陸の軍隊でもないらしい。


・第三勢力である【ディアブロ】と呼ばれる所に所属しているらしい。


・ディアブロは悪魔達と提携をとることで、魔物を操っていたらしい。


・だが悪魔達を巧みに利用することで、自分達の地位を高めた。


・最終的には悪魔達を死の大陸のトップから引きずり落とすらしい。


・そのためにも戦力強化の傀儡となる地球が必要。


・元々ゲート拡張を発案したのはディアブロで、実行は悪魔達がしている。


・別にとあるモンスターの名前をパクったわけではない。


最後のは別にいらないと思うがこれだけのことを話してくれた。


もういいんじゃね?いらなくね?


「ヒュヒュヒュ………そうはいかねぇな。テメェらのアジト教えてくれよ。潰してやるから。」


「ふふふ。教えてもいいですが今の貴方達ならすぐ殺されるでしょうね。」


マジか。まぁそうだろうな。自称下っ端のこいつに苦戦するなら、もっと強い奴らに瞬殺されるだろう。


「まぁいい。テメェから他にいくつか聞いたらすぐ返してやる。ヒュヒュ!」


「別にもう話すことなど無いですよ。思いつきもしません。」


「ヒュヒュヒュ!じゃあ聞いてやるぜ!テメェらの裏についてる奴は誰だ?」


「何のことです?」


「決まってんだろ。テメェらが個人で作り上げてきた組織なんぞと悪魔が簡単に手を結ぶとは思えない。


いくら財力があり、力があっても権力が無いんじゃ意味無いんだよ。力も財も悪魔達には腐るほどあるからな。


ってことは権力者がついてるって話だ。権力にしか屈しない悪魔のことだからよ。ヒュヒュ。」


なるほどな。悪魔達はもともとこっちをほとんど圧している。


財はもちろん、上に行けばいくほど物凄い奴らが出てくるに違いない。


いわゆる最上位ランクの奴らが。


「ふふふ。素晴らしいですね。確かに裏に権力者がいるというのは聞いてますが、私は知りませんよ。


何せ、まだランクが低いですしね。」


「ヒュヒュヒュ!喋れんじゃねぇか!次の質問だ。こんな最果ての村を襲っている理由はなんだ?」


確かに今まで引っかかっていた。


死の大陸といえど、中心部は栄えているに違いないだろう。


そっちの方を制圧しておけばいいのに。どうせこちらには強い奴らはいない。


それを考えた上でこの最果ての村を襲っているのなら、何か裏があるのか。


「別に、ありませんよ。上からの命令ではどこでも好きなところを破壊していいといわれてますしね。」


「そんな!もうお前らのものみたいじゃないか!」


いきり立って村人第一号が反論した。


「そうです。もうこの地は我々ディアブロが支配したといっても過言ではないのです。」


「そんな………くそ!くそぉ!」


悲しみを乗り越えて、立派な戦士になるのだよ。村人……。


「まぁいい。話を続ける。テメェらが提携を結んだ悪魔についてだ。


悪魔と一口にいってもいろんな派閥があるのは知ってるよな?その中のどこと提携を結んだ?全部か?」


「いえいえ。私達が提携を結んだのは堕天派の皆さまです。特に大御所だったのでね。」


堕天派、研修で習ったな。


元々は光、闇の大陸にて普通のヒューマンとして生活をしていたが、ある日悪魔に襲われ


ヒューマンの姿を残したまま悪魔化したものや、天使と呼ばれる奴らが悪魔になったとか。


他には、神聖派、上位派、皇帝崇拝派、過激派とかがあったはず。


五大派閥という事で研修で習った。


「へー。堕天ねぇ。ヒュヒュヒュ!ルシファー様とかベルゼブブ様ってか!?ヒャハハハハハハ!」


「彼らも力が落ちたと聞いていますがね。ふふふ。」


そうなのか。まぁどうでもいいことだが。


それから朝方にかけて、拷問は続いた。


──明朝


まだ眠気が取れない。結局昨日の拷問で聞けたことは多かったとはいえ、小さな事ばかりだった。


結局あいつはワープで帰りやがったし。


という事でもう此処を出発して、堕天派の住処と呼ばれている


【ペンネフの塔】に向かうことにした。


此処からペンネフまではかなりの距離があり、歩けば一ヵ月ほどかかるが、


ジョーカーがワープ用のウェポンを持ってきていた。


なのでペンネフの近くにある死の大陸でもかなり大きい街である【覇地エルン】に行くことになった。


「もう出発ですか。頑張ってください!絶対なる平和を呼び戻しましょう!私もがんばります!」


「ヒュヒュヒュヒュ!がんばれよ。」


「んじゃ、ばいびー。」


「じゃーな。」


さて、ウェポン発動!


ブーン。久しぶりだなこの音。


という事でエルンに到着。


………綺麗だ。


死の大陸とは思えない。皆が陽気で歌が聞こえてくる。


どういうことだ?


「なぁジョーカー。なんでこんなに皆陽気なんだ?」


「ヒュー。言ったろ?死の大陸でも南の方は自然世界だってな。南の方の奴らは基本的に能天気野郎だ。」


「まぁ、基本的にはどんよりしているけどね。今昼間だからこんなに陽気なのかも。」


ふむ。なるほどね。


「ヒューヒュヒュ。まぁ死の大陸の街にはとある魔術が使用されているから、


何らかの手段をもちいらない限り悪魔や魔物は侵入できないぜ。」


「ふーん。普通の人は町から出たがらないだろうね。」


「そーだね。死の大陸はモンスターが嫌われてるだけで死の大陸の人々はむしろ二大陸の人に好かれてるんだよ。


二大陸はワープシステムで食糧の輸送しているし、死の大陸はモンスターの素材とかを輸出している。


基本的には人が外に出なくても生活していけるようになってるんだ。」


ぬーん。


「ヒューヒュヒュ。さて、エルンに来たことだし。城にあいさつしに行くぞ。王様がお待ちかねだぜぇ。ヒューヒュヒュ。」


「よーし。行こうか。」


「ん?王様とお知り合いなの?」


「ヒャハハハハ!知り合いも何も、俺らの上司だぜ?ヒュヒュヒュ。」


ん?どゆこと?上司?ん?


「此処の王は元ガーディアンなのさ。まぁガーディアンって言ってもこっちの方のね。」


「へー。すげぇなぁ。傭兵上がりの王様ってことだろ?」


「まぁそんなとこだな。ヒューヒュ。とりあえずワープするぞ。」


ブーン。違う音の方がいいと思うんだよな。


とりあえず、王城前に到着だ。


んで通路を通って右に曲がって、そのまま直進して左に曲がって少し行ったところを左に曲がって


んでまたまた左に曲がって直進しろと言われたので直進してみたらもと居た場所に戻ってしまった。


何と俺は知らず知らずのうちにおいてけぼりを喰らったのだ!


「てめぇええええええらあああああああああああああああああ!」


「ヒュー!気づくのおせぇよ!ヒャハハハハ!」


「ごめんねー。ジョーカーがどうしてもっていうからさ。あはは。」


「お前らただじゃおかねぇ!覚えてけよ!うわーん!」


「ヒューヒュヒュヒュ!んじゃ、王の間に入るぞ。ヒュヒューヒュヒュ!」


──エルン王城-国王の間-


「おお!よくぞ来られた旅の者!褒美に死をやろう!」


いきなり言われた言葉がこれって、勇者泣きわめくだろうな。


「ヒュー。来てやったぞカス王が!ヒャーハハハ!」


「来てやりましたよカス。」


お前ら………ッ!


「ほら……純哉も言えよ。ヒュヒュ!」


このパターン再び!?再びなの!?


「えっと、はじめましてカス。」


「カスとはなんだカスとは!」


あぁ。今回は終わりなのだな。はは、楽しかったなぁ。


「まぁ冗談だよ。勇者。」


死ねジジィ死ねカス。


「んで、堕天派の住んでる塔に向かって真実を伝えるとか言ってたな。」


「ん?王も事情を知ってるのか?ジョーカー。」


「知ってるも何も。拷問中の言葉は全部伝わってる。ヒュヒュヒュ」


「まぁそういうことだな。んでお前ら。ウェポンやる。」


マジか。このジジィ結構優しいな。


「ジョーカーにはこれ。キュウにはこれ。んでスミヤにはこれ。あとスミヤはウェポン大全と悪魔図鑑を持っとけ。」


「ん?なんだこれ。」


渡されたのはブレスレット型のウェポン。


一つは本の様なものが彫りこまれていて、もう一つは悪魔が彫りこまれている。


「ウェポン大全は使用して調べたいウェポンを言葉か文字で入力すればそのウェポンの情報が見れる。


んでもって悪魔図鑑の方は標的悪魔の情報がわかるという優れものだ。どちらも魔力は必要ないツールウェポンだ。」


便利なウェポンだこと。


とりあえず右手首に悪魔図鑑、左手首にウェポン大全を装着っと。んでもらったウェポンを指に装着っと。


「んじゃがんばー。とりま死ぬなよー。」


どうでもいいが、国王っぽくない国王だった。


さーて、もうだるくなってきたぜ

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