ルイフェランスの場合
ガンダリアから離れてオールトールもの学園に入学してから一ヶ月が経った。
最初は他の国家の人間が怖くてなかなか近づけなかったが、オールトールに来た目的を果たすためにはこんなんじゃ駄目だと思い頑張って皆とも積極的に話しかけるようにした。
そのおかげか、私はいつも一緒にいる友人はまだできていないが、ほとんどのクラスメートから親しく話しかけられるくらいには仲良くなっていた。
成績もガンダリア貴族らしくあれという父の教えの通りに一桁の順位を維持している。
そんな、代わり映えのしない一日が今日も始まったと感じていたら彼が現れた。
転校生の彼は教室に入ってきた時から何かが違うような気がした。
体中に悪寒がゾクゾクと駆け巡った。
そして・・・彼がこっちを向いて自己紹介を始めた時・・・
その目が・・・魚が腐ったような瞳が私達を見ていた。
暗く濁り何もうつしていない瞳。
叫びだしたいのを堪えて私はじっとその瞳を見つめ返した。
なんで・・・こんな・・・化け物がこんなところにいるの・・・。
猛獣の檻に閉じ込められた時に感じる恐怖ですら、今の彼から発せられる瘴気に比べればかわいいもののように感じられた。
もう駄目。もう私達はここで死ぬんだわ。駄目だめだめだめだめ駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目だめだめだめだめ。
しかし、何事も起こらずに彼は自己紹介を始めた。さっきまでの瘴気は無くなり急速に現実に引き戻れたような感覚。
彼のさっきまでの威圧感は嘘のようにだらだらとした感じでデータボード{パソコンの画面が立体化したもの}
に名前を記入していた。
入力は一瞬で終わった。彼の名前はナクス。 その名前は私の心に深く刻み込まれた。
それが彼との出会いだった。
どうして彼があんな空気を纏っていたのか。私は未だに尋ねる事ができない。
それから私は彼に積極的に話かけるようになった。
私はあれから彼のことが気になりずっと目で追っていた、四六時中彼のことが気にかかり授業にもなかなか身が入らない。
彼の目。あの時の怖いくらい何もうつしていない瞳。どうして・・・あんな瞳ができるのか。
でも今の彼からは微塵もあんな空気を感じられない。むしろ彼はあんなものからほど遠い暖かい人間だと私は感じていた。
いつも、だらだらしていてやる気がなさそうでぐうたらしていて。
どうしてだろう・・・
彼はどうしてここに居るのだろうか。
これだけ書くのにめちゃくちゃ時間がかかりました・・・
ナクスは書きやすいのにルイフェランスはほんとに書き難かった・・・
紅陽視点は書いたほうがいいのかな?
おいおい考えていくことにします。