遅延魔法{デュレイスペル}
ナクスの消滅に対する反応は引き金を引いたアサギから観客まで多種多様だった。
アサギはナクスが消滅したことをとっさに理解できなかったようである。
俺が消えた跡を凝視したまま固まっている。
紅陽や蒼双も似たようなものだった。
それもそうだろう闘技場では滅多にこういった事故は起こらないように設定されている。
事態を理解し始めたやじ馬からもどよめきが聞こえ始めた。
「おいおいどうしたんだ」「ナクス君どこいっちゃったの?」「まさかデリート事故か」
「そんなわけないだろっ」「いやひょっとすると・・・・・・」「うそだろ・・・・・・」
どうやらやりすぎてしまったらしい
もうそろそろこの茶番を終わらせるべきだな
俺は闘技場に入ってからずっと発動させておいた範囲幻覚魔法スキルをディスペルした。
この範囲魔法は、あらかじめ俺がこの闘技場に設置していたものだ、効果は現実感のある幻覚を見せるというもの。
その幻覚魔法で俺は、闘技場にいる全ての人間に、ナクス本人が紅陽にアサギに蒼双と戦っているかのように錯覚させたのだ。
本当の戦闘になったら、俺は自分を抑えられるかどうか分からない、それが怖かったのだ。
闘技場全体にひびが入ったかのような亀裂が生じはじけた。
俺は皆がそれに気を取られているうちに俺が消滅した場所にこそこそと移動した。
ドッキリでしたと謝るなら今がチャンス
「いやーすま「キャー皆さん見てくださいあそこにさっきデリートされたはずのナクスさんがいらっしゃいますわ」
幻覚魔法のディスペルに気をとられていた面々の視線が一気に俺へと突き刺さる。
ソフィアの奴! やってくれるぜ・・・・・・
完全にタイミングをはずされた 視線が痛すぎる
「ア・・・・・・アンタ・・・・・・」紅陽の越えは震えていた。
やりすぎたな。どう考えても。
「すまんっこんなに大事になるとは思わなぐぁあああああああああ」
俺の体に無数の拳が突き刺さり吹き飛ばされた。
「言いたいことはされだけ?」
「ゴミ虫が・・・・・・」
「もっかい死ね( ´△`) 」
この後、俺は死ぬほどひどい目にあった。
†
「それで?なんであんなことをなさいましたのナクスさん」
あの騒動の後、俺は会長室に呼び出されこうしてソフィアに尋問を受けている。
しかし、こういったことを処理するのって先生方のお役目じゃないのか。
どんだけ会長の権限強いんだよ。
「別に・・・・・・ただ戦うのがだるかっただけだ」
「またまた~ご冗談を」
三割くらいは事実である。
「まぁそんなことはどうでもいいんですけどね」
どうでも良かったのか・・・・・・。
「これをどうぞ」とソフィアが手渡してきたのは一枚の用紙。
俺はソフィアに渡された紙に目を通す。
ぱっと見だけでこいつが今回もよからぬことを考えているのだけはわかったけどな。
「校外実習授業?」
「そうですの!!今度の実技授業の時間に一年生の実力が高い生徒を集めてクラス無関係の合同授業があるんですわ」
「はぁ・・・・・・それと俺にどんな関係が?」
「察しが悪いですわねナクスさん」
いやまぁなんとなくは分かる。
「もちろんっその実習にナクスさんも参加していただくのですわ」
「おい・・・・・・ちょっとまてよ今まで俺は実技の試験で最底辺の結果だったんだぞそれをどうやって・・・・・・」
俺みたいなダメ人間がそんなエリート集団に入っていけるわけないだろ。
「あら・・・・・・アサギ達とは互角以上に戦っていたじゃありませんか」
「いや、だからアレは幻覚魔法の効果で実際は全然戦ってないんだぞ」
「でも、あのスキルは・・・・・・まぁいいですわ」とニヤニヤ笑う会長。
どうしてそこでニヤニヤすんだ・・・・・・。
たぶん、こいつはあのスキルの特性を知っているんだな。
「とにかく、もう参加するように手配してしまったのであとはお願いしますね(はぁと」
俺は天を仰いだ。
この学園に来てから俺は日和りまくってる。
どうもにも調子が狂う。
しぶしぶ参加することを承諾して俺は生徒会室を出た。
ちまちまと書いています
更新遅いですが
俺の妹がこんなに可愛いわけがないが面白すぎるせいなんです
すいません・・・・・・