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N.N.N.  作者: セカンド
10/18

決着

どうしてこうなった?


紅陽含め三人は一瞬何が起こったのか理解できなかった。


ナクスが使ったのは詠唱魔法。


それもかなり特別な部類に位置する。一言で発動する詠唱魔法は並大抵のウィザードでは使いこなすことすらできないのだ。


それをいとも簡単にこなしたこの事実。


にわかには受け入れがたい。


突然の出来事に観客は静まり返っている。


ナクスの詠唱は短く小さい声だったので何が起こったのか理解できていないのだ。


次はこちらからだ。


ナクスは、マジックブックをしまって、また双剣持ち換える。


とりあえず一番場慣れしていそうなアサギから様子を見る。


元々勝ちにいく気などさらさらないのだ。


勝ったとしても無駄な注目を集める上に色々面倒なことを多数抱えることになる。


そんなのはまっぴらだ。めんどくさいし・・・・・・。


足に力を込めて跳躍。


アサギが倒れているほう走り出す。


しかし、アサギは早く体勢を立て直したようだった。


伊達にこのオールトール学園の風紀委員長ではないということかな。


見れば他の二人も体勢を立て直しているようだ。


これは予想外。


そんなに軽い詠唱魔法ではない。


どうやら二人を甘く見ていたのは自分だったようだ。


しかし、今更方向転換もできない。


アサギに向かってスキルを発動する。

双剣スキル派生二種『クロスディバイディング』


システムによって普通の人間の動きではありえない軌跡を描いて双剣が高速で振られる。


アサギは、それを双剣の軌跡に沿って回避しながら二丁の拳銃で応戦。


放たれた無数の弾丸は、ナクスのわき腹と頬をかすめていった。


(あっぶねー)


それにしても良い動きしてるな。


ナクスは、更にアサギとの距離を詰めるためにパッシブスキル縮地法で高速化しアサギへと突っ込んだ。


アサギの顔に焦りが浮かぶ。


(もらった!!)


上位双剣スキル『喰狼』を発動。


ナクスの持つ双剣がまるで生きているようにアサギへと吸い込まれ・・・・・・。


「がきぃいいいいいいいいいい」


弾かれた。


横から紅陽の短剣が差し出されナクスの双剣を防いでいた。


必殺の攻撃が外れたことにより隙ができたナクスに紅陽の短剣が振り下ろされる。


その手を蹴り飛ばし、反動によって後ろへと飛ぶ。


「やってくれるじゃないの」


紅陽の目がナクスを見据える。


その目には怒りというより高揚・期待・興奮が見て取れた。


どうやらコレはめんどくさい。


ナクスはこういった相手があまり好きではない。


絶対粘着質だもんなこのタイプ・・・・・・。


思考は一瞬。


そして紅陽の姿が消えた。



この速さなら、まずナクスは付いてこれないはず。


戦乙女(ヴァルキリー)の特性スキル『アクセラレート』


このスキルは使用者の移動速度を大幅に上げることのできるスキルだが、防御力も大幅に下がるというリスクを抱えている。


(攻撃なんて当たらなければどうということはないのよっ)


高速化した紅陽は、一瞬でナクスの背後へと回り込みその首筋目掛けて短剣を一閃した。


ナクスは、かろうじてそれを右手の短剣で受け止める。


攻撃を受け止められた紅陽は残念というよりも、ワクワクが止まらない。


(なんなのっなんなのよこいつっ!)


紅陽は続いて下段回し蹴りを放つ。


それもバックステップで避けられる。


そのままスキル『ジャブクリティカル』を放つ。


短剣がシステムによって補正された動きでナクスの肩と足へと目にも留まらぬ速さで突きこまれた。


それをナクスは、巧みに双剣で弾き飛ばしながら紅陽の腹に蹴りをぶち込んだ。


スキルを放った勢いでナクスの蹴りを受けた紅陽は一瞬息が止まった。


『アクセラート』の反動で通常の1.5倍ほどのダメージを受けて蹴り飛ばされ地面へと紅陽は転がっていった。


ハイレベルな戦闘に野次馬もしんと静まり返っている。


誰もがこの戦いに見とれているのだ。


あのナクスがここまで戦えると誰が思っただろう?


いや、誰も思っていなかった。


生徒会長ただ一人を除いては・・・・・・。


やっぱりね・・・・・・。


ソフィアは、確信した。


彼の力は本物だと。 (ゾクゾクしちゃうわぁ)




「加勢しないのか? 」


ナクスはさっきから紅陽と自分の戦いをじっと見つめる視線に気づいていた。


ナクスに声をかけられた当の本人はまだ、ぼうっとしている。


「強い・・・・・・」


しばらくしてから蒼双は一言そう呟いて、薙刀を下段に構える。


それに合わせてナクスも双剣を構えなおす。


そして、気づく。


自分が囲まれていることに。


(これはまずいな・・・・・・)


三人が一斉に動いた。


薙刀に短剣、弾丸がナクスに迫る。


ナクスは弾丸を右手の剣で防ぎながらもう一方で蒼双の薙刀を防ぎ、紅陽の短剣を避けた。


だが、流石にナクスも三人に囲まれては、ひとたまりもない。


すぐに壁際へと押し込まれた。


「私はアンタを見誤っていたようねナクス」


紅陽の燃える様な瞳がナクスを射抜く。


「思ったよりもずっと強くて・・・・・・私久しぶりに体が火照って仕方ないの・・・・・・ねぇ・・・・・・これで終わりじゃないんでしょ?見せてよ、貴方の全てを・・・・・・」


「何を言ってるんだレイハードの戦闘狂女がさっさとこの糞虫をぶち殺してやる」


そう言ったアサギは、おもむろにチャカの引き金を引いた。


パーンと乾いた音を立ててナクスの額に弾丸が命中し・・・・・・。


クリティカルヒットを受けたナクスの体は。


デスペナルティを受けて・・・・・・。

                                  消滅した。


もっと学園部分がやりたかったのでこうなりました


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