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始まり

ザリス中佐は明るく答えた

ザリス「家さ!私達の!太陽が明るくて暖かい我が家さ…」

イシリアスは少し偏屈になりながらもう一度質問した。

イシリアス「あの…その家とは何ですか?」

ザリスは不思議そうな顔をして答えた

ザリス「ベースキャンプだよ。奴らの居ない、安全な居住地さ。知らないのか?」

イシリアスはこの世界の住人ではない事を悟られたと思い焦ったが涼しい顔で答えた。

イシリアス「何だ。そのことだったんですね。てっきりあなた達自身の家かと思いましたよ。」

ザリスはまたキョトンとした顔だ。

ザリス「だから、そう言っているではないか。私達の家だと」

イシリアス(ああそうか。この世界では「個々の家」という概念はなく集団で暮らす言わば「キャンプ」こそが家なのだ。)

イシリアスはゾッとした。この世界と元の世界での常識がこんなにもずれている。

さっきの化け物もそうだ。あんな化け物、私の世界には映画やアニメ、漫画の世界でしか見ない。

そうだ!あの化け物はどうなった!

イシリアス「あの...あの化け物はどうなったんですか?」

ザリス「ああ。奴か。我々は逃げた。目的は果たせなかったが、まあ仕方がない。そういう時もたまにはある物だ」

イシリアス(逃げた?あの状態でどうやって?それにしても、この人は強いな。あの重い一撃を受け止めて耐えた。とんでもない筋力だ。あの筋力で何とか凌いだのだろうか?いや、あの状況ではそれしか考えられないな。この女性相当強いぞ。全くどうなっている。あんな一撃を受け止めて死なない人間なんていないはずだ。私が元居た世界の常識が全く通用しない。まだまだこの世界について何も知らないな。情報収集に徹しよう。)

イシリアス「ザリス中佐ですよね?私はネオ・イシリアスです。どうぞ宜しくお願いします。」

イシリアスは手を差し出して握手を求めた

ザリス「お、そうかちゃんとした自己紹介はまだだったか。命を守るにの精一杯だったから、当たり前ではあるか。」

ザリスは不意を突かれて失敗したかのように笑った。

ザリス「で、その手は何だ?」

イシリアス(!!握手の習慣がないのか」

イシリアス「うん?あはは。何ですかね?自然と手が出てしまいました」

ごまかし笑いで、その場を凌いだ。

車は埃を巻き上げながら、全速前進している。

ザリス「...君は本当に面白いな。色々と質問したい事があるよ。だが、急にそんな質問攻めにしてしまっては君も困るだろう。まずはそうだな挨拶からとしよう。ザリスだ。この仏頂面の男集団を束ねる中佐だ。宜しくね少年。

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