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目覚め1

目が覚めると見知らぬベッドで横たわっていた。

どうした?何があった?

確か俺は風邪を引いて家のソファで寝ていたはずだ...

どこだここは?

見たことない寝室だ。

全裸だ。なぜ全裸なんだ。

待て、この体は何だ?


男はすくっと立ち上がった。


地面が近い。背が低いぞ!

そして何だこの中学生のような体つきは!

何だ!これは!!


男は勢いよくあたりを見回した。


すぐそこに鏡があるのを見つけると慌てふためいた様子で

そこへ走り出した。

走り出した一歩目で何かに滑って転んでしまい、手のひらを擦りむいてしまったが

そんなの気にも留めず四つん這いになって急いで行き立ち上がって鏡を覗き込んだ。


何だこの顔は!!

中世的で小さい顔。肌は色白。黒い瞳。銀髪。そして14,5歳と思われる幼さが残る顔付。


男は手で自分の頬をペタペタと触り、自分の容姿を疑った。

そのまま絶句しながら鏡を覗き込んで5分がたっていた。


呆気にとられていたが、冷静を装い服を探し始めた。

近くにちょうどいいサイズのシンプルな短パンとTシャツがあったのでそれを着た。


男は服を着ると少し冷静を取り戻したようだった。

男自身もそれを認識していた。


よし。少し冷静になってきた。服を着たからだろう。

何でこうなったかは分からないが、問題はこれからどうするかだろう!

よし!どうするか!

まずは現状の把握からだ。


男は考え始めようと、ふと自分の手のひらを見ると怪我が既に治っていた。

「は?」

思わず声が出てしまった。

頭を横に大きく振り、再び起きた混乱から冷静を取り戻した。

そのまま手を見つめた

落ち着け...そうだ落ち着くんだ...

今新しく一つの現状が分かった。俺は怪我が直ぐに治るらしい。

治るのは手のひらだけかもしれないが、そうらしい。

よし。大丈夫だ俺は冷静だ。

自分の頭で考えられる。

次だ。次は何がある。

「ネオ・イシリアス」

名前だ。この子。いや、俺の名前だ。

名前が分かると心臓の音が収まり不思議と更に冷静になっていくのが分かる。


そうだ。倒れていたところに何か他に手掛かりは無いか!?

冷静になると頭の回転もよくなり、アイデアも浮かぶようだ。

ネオ・イシリアスは落ち着いた様子でベッドに戻り、シーツや枕の下などを探したが何一つ身元が分かるような物は無かった。


期待していなかったが落胆した。これで、現在分かる状況は自分の名前と掌の怪我が早く治るぐらいだ。

残る手段はこの寝室の扉を開けて外に出るしかない。

期待と不安を抱えながら恐る恐る、ゆっくりと扉を開けようとした。


その時。

激しい爆発音と共に一人の女性が転がり込んだ

「子供!?」

転がり込んだ女性はネオ・イシリアスを見ると驚いたようにそう言った。

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