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私の飼い主は人語を話すカピバラであった

作者: かぴゃー

私はただの猫である。


名前は呼ぶ人により異なるが、『のら』や『くろ』と呼ばれることが多い。

どこで産まれたかは記憶にないが気がついたらいつの間にか所謂『人間』と呼ばれるものとは違う生き物なのに所謂『言葉』を話し、誰にもそれを気にされない謎のカピバラの元で毎日寝て飯を食っている。


飼い主(カピバラ)はなにやら人の名前を奪うのが仕事のようで毎日『お前の名前は頂いた』や『この名前はお主にはもったいない!』と部屋で何度も何度もどういう言い方がいいか試行錯誤している。


とうとう飼い主(カピバラ)が『いい言い方が思いつかぬ!』と言って旅に出た。

ご飯が出なくなって2日、腹が減ったので吾輩も旅に出ることにした。



と言いつつも私には他にも飯をくれる家というのは複数あったので特に飢死しそうというわけでもなかった。

ただただ、一匹でいるには部屋が広く、暇になったのだ。

安全で、なおかつ飼い主が変な生き物だということ以外は特に不便もなかったので出る意味もなかったというのが大きい。

よく私の体を凝視し、『もふもふ…もふもふ…』と言いながら私の体に顔をうずめてくることや『かぴゃー!』と奇声を発し、床を転げまわっていることはあったが顔に覆いかぶさったり、叩けば静かになるので特に気にすることもなかったのだ。

(肉球パンチ…ご褒美…と言ってたりするがよくわからない)


だがしかし、奇妙だとはいえ、共に暮らしていたものが突然いなくなるとやはり気になるのだ。

どこに行ってしまったかわからない飼い主(カピバラ)を探し出し、ひっかくくらいはしてもよいと思うのだ。

一歩外に出ると数年暮らしている家とは違う匂いにあふれ、飼い主(カピバラ)の匂いは何ともわかり難いのだが、そのうち見つけてひっかくことくらいはできるであろう。


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