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SFC ノスフェラトゥ

SFCのレトロゲームをやってみた感想文です。

このゲームは端的に云えば、SFC『プリンス・オブ・ペルシャ』の武器を持っていないバージョンのゲームです。ドラキュラがメインストーリーのゲームですが、コナミのドラキュラシリーズとは全くテイストが違うので、コナミのドラキュラシリーズを期待して購入したりプレイしてはいけません。

しかも、武器を持っていないにも拘わらず、ボスキャラはオオカミ男だったり、ミイラ男だったり、雑魚も総じてゾンビ、さらに云えば、ラスボスはドラキュラで、ドラキュラに素手で立ち向かうゲームなので難易度が尋常ではないです。

このゲームは完全にプリンス・オブ・ペルシャの高難易度版といった感じなので、ハッキリ言って『死にゲー』です。風来のシレン以上に何度も何度も死んでパターンを覚えなければクリア出来ません。制限時間オーバーでもクリアになる事は出来るのですが、マルチエンディングになっていて、せっかく苦労してクリアしてもタイムオーバーだと恋人がドラキュラになって主人公に襲いかかってきて終わりという最悪な胸クソエンディングで終わります。

これが、プリンス・オブ・ペルシャ譲りで人物は物凄くヌルヌルと人間的な動きをするし、背景描写も写真チャプターみたいな超リアルなので、このバットエンディングはトラウマ級の胸クソしか覚えません。

どうせこれ程リアルな背景なり動きを存分に堪能したいと思うなら、もっとゆっくり隅々まで見たいと思うところなのですが、このゲーム、スタートからラストまでのマスタータイマーがセットされており、その制限時間は60分。これ、達人がクリアする時間ですよ。

全てのトリックを記憶して、どこにも突っかからないRTAのようなプレイが出来て初めて真エンディングを見られるというような設定のゲームです。RTAのような進め方が出来るようになるまで何百回も死んで繰り返しプレイすれば、エンディングを見るまでに100時間くらいは遊べるだろうというコンセプト。

チートで無敵になったとしても、ドアを開けるスイッチの位置と戻りの最短経路を知らなければ時間内にクリアする事は出来ないというチーター泣かせな秀逸なシステムのゲームです。

じっくりとドット絵を鑑賞したい派の私のような者にとっては刻々と減っていく時間制は嫌なゲームではありますが、このゲームの完成度は群を抜いて非常に高いです。

ストーリーは魔界村と全く同じで、さらわれた恋人を取り戻すため『Gパンを履いた一般男性』が魔界村に乗り込むというストーリー設定です。主人公の一般男性は能力的にも『普通』で、特に武器も持っていませんし、飛跳力なども普通の一般男性。そのため雑魚のゾンビも倒れていたり腐りきっていたりして殆ど襲ってきません。 向かってくるゾンビも一般男性よりは強いですが、思いっきり数発ぶん殴れば崩れ落ちるリアル仕様。このゲームゾンビをガンガン倒すというより、罠を飛び越えたり扉を開けて通過するタイミングを見極めたりといった謎解き動作がメインとなっていて、敵を倒すというのはどちらかと云えばオマケ的な感じとなっているゲームです。

そんな異端なゲームであっても、このドット絵の超リアルさはSFCの中でも最高クラスなので、一度観てみる価値は充分にあると思います。

これは一度はやってみる価値があるゲームだと思いました。

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