女神の再来
「おかえりなさーい!!」
館の門の前まで来たところで、ロリタルネがオレに抱きついてきた。
オレの体の重心が一瞬ブレて、むありとした少し汗臭い匂いと館の中のいい匂いが混ざり合い至高の匂いとなってオレの鼻の穴に入り込む。
胸のあたりにちょうど撫でやすそうな小さな頭があったのでサワサワ。
するとロリタルネは嬉しそうに追加注文をしてきた。
「頭痒いからかいて」
「風呂で洗え」
「他人にかいてもらったほうが気持ちいんだよ?」
まあその気持ちも分からなくはない。
最近はオレも人化したことにより手が伸びて自分で自分の背中や頭を洗えるようになったからな。
ロリタルネはチラリと俺の後ろに目をやり、その顔を明るくしながら、
「久しぶり!!レイ姉!!」
ふとレイの方に振り返ってみると、彼女はレポートの入ったカバンを抱えながら微笑んでいた。
今日はエリカ、レイ、アトラがこの館に来ている。
どうやら研究レポートを提出するらしいが、空はもう夕暮れ時だ。
早く帰ったほうがいいだろう。
夜も近いから気温も低くなってくるし、アトラがいるから大丈夫だろうがこの辺りの治安はすごくいいとは言い難い。
路地裏ゲフンゲフン。
しばらくロリタルネを撫でていると、館の扉が開いてカリタルネが出てきた。
風呂上がりだろうか。
17メートルくらい離れていても研ぎ汁の匂いがする。
最近彼女は美容に気を遣っているらしい。
知らんけど。
こちらに近づいてきたカリタルネに、アトラが歩み寄る。
「メイド長さん、館に入れてもらえませんか?」
「ええ。もう夜も近いですし、この館に泊まられてはいかがでしょうか?寮長には連絡をしますので」
相変わらず気配りがお上手なことで。
ー
つーわけで、アトラ達3人はこの館に泊まることとなった。
今俺たちはカーペットの敷かれた廊下を歩いている。
ロリタルネは嬉しそうにレイとエリカに笑いかけて、
「今日お泊まりなの?」
「うん。今日は休日だし、夜は目一杯遊べるよ」
「やったあ!!」
おいおいロリタルネよ、君はこの館のメイドであろうに。
まあでも、子供には遊ぶことも必要だ。
その夜の遊びとやらお兄さんも混ぜてくれよ女性陣の諸君グヘヘへへ。
ん?待てよ?カリタルネとロリタルネは竜神アムアの娘として500年前に生まれたんだろ?
ということはもう両方とも少なくとも400歳は超えているはず。
なんだこの幼さは?!
「風呂はもう沸いていますよ?」
カリタルネは全員にそう言って入浴を勧める。
すると女性陣(ロリタルネ、レイ、エリカ)は自分の服の各所をその細い指でつまむ。
今日は相当歩いたし疲れているだろう。
それに、女性は身体を綺麗に保たないといけない。
オレは汗臭さの混じったむありとした匂いも好きだが、清潔な風呂上がりの匂いも好きだ。
エリカは苦笑して、
「ではお言葉に甘えて、私達は先にお風呂にしましょうか」
女3人組はカリタルネに案内されて浴場へと向かっていった。
「ねえオレも一緒に入っていい!?」
「・・・アトラ、それだけは容認範囲外かな・・・」
馬鹿野郎。
ー
オレは部屋へと戻った。
アトラ達の部屋はカリタルネがなんとかしてくれるらしい。
有能だなーーアイツ。
「きょーうはつかれたー」
なんていう気の抜けた呟きを漏らしつつ中に入ろうとドアノブに手をかけた。
ドアを開けると、部屋の風景が目に飛びこんできた。
真っ暗だ。
まるで墨汁を部屋一面に塗りたくってテカリを省いたようなそんな色。
部屋は廊下のシャンデリアの光に照らされて多少なりとも内装は見えるようになっているものの、部屋の奥は全然見えない。
まあ俺は夜目も効くからいいんだけど。
そして夜目が聞くことがこんなにもクソッタレなことだとは思いもしなかったぜ。
俺のベッドに入って肩から上を出してこっちを妖艶な目で見つめながらベッドをパンパンと叩く女がいた。
その女はスタイルが良くて布団の上からでも体のラインがはっきりとわかる。
その金髪碧眼の線の細い顔立ちの整った女はこの世のものとは思えないくらいの美女であり、暗い部屋の中でも平時と変わらない神々しさを放っていた。
普通のやつなら即全裸になってベッドに潜り込むだろうが、生憎今の俺は性欲の昂りよりも呆れを感じていた。
思わずその呆れが声になって飛び出した。
「何しにきやがったンだ?『女神様』よオ」
その『女神様』は口の端を持ち上げて、
「おかえりダーリン♡ベッド、暖めておいたわよ?」
アトラが出てきてからポイントが急激に伸びたんですよね。
それまでは2ポイントだったのにいきなり6、8、そして10ポイントまで!!
あ、あと、『スピノサウルスファンですがスピノサウルスはいつ出るんですか?』という質問についてお答えしますね。
もうとっくに出てますよ。
スピノVSティラノはできればやりたいんですが難しいんですよ。
ティラノサウルス・T・レックスの過去とも結び付けなきゃいけないので。
ロリタルネちゃんは最推し。幼女最っっっっ高ッッッッッッッ!!!!




