表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/46

新たな参戦者。

 オルマン大陸の北東に位置する大山脈・フートルン山脈。

 頂上はマイナス三十度にもなる極寒の地。

 六千メートル級の山々の連なるこの山脈は、危険な魔物の住処である。

 酸を吐き敏捷性に優れた四メートルくらいのオオカミ・サイレントなどが群単位で行動しているため、行商人はもちろんのこと、腕利きの冒険者達も避けて通るくらいの危険度を誇る。

 加えて猛吹雪。

 人間が開拓できるような土地では当然ないのだが、その山脈の頂上を歩く影があった。

 人ではない。

 魔物にしてはあまりにも巨大。

 四十メートルくらいの全長に、十メートルくらいの高さを誇る体格を持ち、長い首を持ち上げて、刀のような長大な尻尾を振り回しながら猛吹雪をものともせずに歩くその様は、まさしく『王』。

 圧倒的なその王者に、哀れなサイレントの若いオスが単身突撃をかます。


 一瞬で体を細切れにされて息絶えた。


 残りのサイレント達は首を垂れて道を譲り、他の強力な魔物も逃げるように走り去る。

 誰も寄せ付けない『迫力』

 誰もが首を垂れる『風格』

 誰もが認める『強さ』

 その『王者』は、王が王たり得るための条件を全て揃えていた。

 王者はそれを誇示するかのようにただ悠然と歩を進めていく。

 

 その王者の正体は、

 (元)龍神帝王序列第二位・『神龍帝』アルゼンチノサウルス・ロドルフォ・コーリア。

 彼は口ずさんだ。気軽に、まるでこの過酷な環境など旅行気分で過ごしていると思わせるように。


 「さて、何処へ参ろうか」


 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ