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追放された大魔法導士は辺境の地でスローライフを満喫する ~特Aランクの最強魔法使い~  作者: シオヤマ琴
第二章

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第63話 ガシュウ国侵攻

ジュエル王女が視察旅行から無事帰ってきてまた前の穏やかな日常が過ぎていたある日のこと、ジュエル王女とフローラとスライムと一緒に昼ご飯を食べているとプルセラ王女が馬車を走らせて名もなき村へとやってきた。


チャイムも鳴らさずに家に上がり込んでくる。

「おい、スタンスはいるかっ!」

「あっ、プルセラ王女。この前はドレスを脱がせてしまいすみませんでしたっ」

「そ、その件はもう忘れろっ。それより今日は父上からスタンスに伝令を伝えにやってきたんだっ」

「お父様から?」

『ジュエルとプルセラのお父さんってことは……』

そう。ジョパン国王直々のお達しということだ。


「伝令ってなんですか?」

とフローラが口を開く。


「聞いて驚くなよ……早ければ明日中にもガシュウ国がジョパン国に攻めてくる」

「えっ、ガシュウ国が攻めてくるってそれは本当なの? プルセラ」

「ガシュウ国に潜り込ませているジョパン国の密偵が掴んだ情報だから間違いないと思う、姉さん」

「それってもしかしてわたくしのせい……?」

ジュエル王女が訊く。


ガシュウ国といえばジュエル王女の元婚約者のランド王子がいる国だ。

ランド王子との婚約を蹴ったから怒ったのかもしれないとジュエル王女は思っているようだ。


「姉さんのせいじゃないさ。ガシュウ国がバカなだけだっ」

『ぼく怖いよ……』

スライムがふるふる震える。


「それで俺にジョパン国王からどんな伝令があったんですか?」

「お前には対ガシュウ国との戦争になった時最前線で戦ってほしいそうだ」

「……そうですか」

「そんな……危険すぎますっ」

とジュエル王女。


ガシュウ国はジョパン国より強大な軍事力を持っているから大魔法導士である俺の力も借りたいということだろう。


「大丈夫ですよジュエル王女」

「でも――」

「大変です大変です~!」

大声を上げて次に家に上がり込んできたのはコロンだった。


目をぐるぐる回して、

「ガシュウ国が攻めてくるんです~!」

どたばたと俺たちの周りを走り回る。


「コロン落ち着け。その話ならもう知ってる」

「……ふぇ?」



「とにかく俺はこれからジョパン国とガシュウ国の国境に行って様子を見てきます」

「わたくしも行きますっ」

ジュエル王女が声を上げるが、

「いえ何があるかわからないですからここにいてください」

そう言ってなだめる。

今回ばかりは残ってもらう。


「じゃあちょっと行ってきます」

家を駆け出るとばったりデボラさんに会った。


「あら、スタンス。そんな急いでどうかしたのかい?」

「いえ、何もないですよ……じゃあ」


俺は心配させまいとデボラさんには何も告げずに村を飛び立った。

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