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追放された大魔法導士は辺境の地でスローライフを満喫する ~特Aランクの最強魔法使い~  作者: シオヤマ琴
第一章

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第19話 マーキュリーとの別れ

地中から引きずり出してマーキュリーから詳しく話を聞くとアースクエイクで出来た穴に自分が飲み込まれてしまったのだということだった。


「ていうかお前、本当にアースクエイクをマスターしたのか?」

「ああ。やってみせようか」

マーキュリーは自信満々に言い放つ。


「そうだな、見せてくれ」

まだ教えて二日だぞ。そんな簡単に出来る魔法じゃない――


「アースクエイクっ!」


マーキュリーが唱えると地面が陥没し大きな穴が開いた。


「っ……!」

「なっ、出来ただろ」

……んなバカな。

難易度星四つの高等魔法だぞ、なんで二日足らずでマスターしてるんだこいつ。


「なあ、すごいだろ。ほめてくれよスタンスっ」

「あ、ああ。すごい……お前本当に薬師か?」

ただの薬師がこんな芸当とても出来るとは思えないのだが。

生粋の魔法使いだってほとんどの奴はアースクエイクを使えないのに……。


「へへっ、やったぜ」

言いながら地面を触った手で鼻をこするのでマーキュリーの鼻に泥がついた。

だがそんなことにもお構いなしなマーキュリーは白い歯を見せながら笑っている。


こいつもしかしてミネーナやダンテなんかよりよっぽどすごい魔法使いになれるんじゃないか?


「なあマーキュリー。お前がその気ならもっと高度な魔法を教えてやってもいいぞ」

こいつを育ててみたいという欲求が出てきた。

俺がつきっきりで魔法を教えれば一年後にはミネーナたちを超える魔法使いになっているかもしれない。


だが、

「いや、遠慮しとくぜ」

マーキュリーの答えはノーだった。

肩透かしをくらう。


「え? お前強くなりたいんじゃなかったのか? もっと教えてやるって言ってるんだぞ」

「長いこと故郷の村を留守にしとくのは心配なんだ。クォーツ地区にはおれしか冒険者がいないからな」

「そ、そうか」

「あとは自分一人で訓練するさ。っつうことでおれはそろそろ自分の村に帰るぜ。世話になったな」

言葉にした通り帰ろうと歩き出すマーキュリー。


「えっ、もう帰るのか?」

「ああ、村のみんながおれを待ってるだろうしな」

「フローラに挨拶くらいしていかないのか?」

「あんたからよろしく言っといてくれ。じゃあまたなスタンスっ!」


気持ちのいいほどあっさりとした別れを済ますとマーキュリーは俺に背中を見せ去っていったのだった。

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