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第4話 レミアの両親

レントの静かな住宅街で事件は起こった。

レミアの拳によりハイエルフの男性が吹き飛んだのだ。


「このクソ両親がぁああああああ!!!」


怒り狂うレミアを羽交い絞めで止めるイノリ。

このまま殴り続けたら、

本当にこの男性エルフは死んでしまう。


この殴り飛ばされた人がレミアの父親らしい。

地面に倒れてピクピクしているから、

たぶん生きていると思う。


「レミア、落ち着きなさい。ねっ?

 だからお母さんに向かって殴りに来ないでね?」


女性のハイエルフの方がレミアから距離を取りながら、

なんとかなだめようとしている。


この女性エルフが母親のようだ。


「レミア、落ちついて」


イノリもレミアを落ち着かせるためになだめる。

怒りに任せて怒鳴り散らしていたが、

しばらくするとレミアは落ち着いたのか静かになる。


「はぁ、怖かったわお母さん」


しかし近寄ってきたレミアのお母さんの、

股間にレミアの蹴りが炸裂する。


「ぎゃあああ!

 私の子宮があぁあああああ!!

 レミアの妹を産めなくなちゃうううう!!!」


このふざけた言葉にもう一度レミアが蹴りを入れようとしたので、

急いでイノリが羽交い絞めにして止める。


この家族、なかなか濃いなぁ。

レミアが意外と普通だから、

この両親はなかなかにアレだ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「レミアの父、ケントです」


「レミアの母、レミラです」


あの後、もう一発ずつレミアが攻撃をしたが、

現在は落ち着いて、

レミアの両親とテーブルをはさんでお茶を飲んでいる。


「それで二人はなんで私を助けに来なかったの?」


レミアは最も重要なことを質問する。

自分の娘が消えたのだ。

普通の両親ならば死に物狂いで探すはずである。


「それはな。

レミア。

 お前が彼氏か何かと駆け落ちしたからだ」


彼氏はわかるが、

何かとは何だろう……


「そうよ。

 お父さんとお母さんみたいに出来婚して、

駆け落ちしたのかと思って探さなかったのよ」


その言葉にレミアは怒り、

両親に殴りかかろうとしたので、

イノリが羽交い絞めにして止める。


「まぁまぁ、レミア落ちついて。

 この両親はアレな人みたいだから感情的にならないで」


イノリが言うアレな人とは、つまりバカである。


「それにしても、レミアが彼女を連れてくるとは意外だわ。

 愛の対象は無限だものね」


「はぁ、この変態と一緒にしないで! 

 人が寝ている横でゴソゴソしていた人だよ!」


ねぇレミアさん。

あなたの中では私は変態呼ばわりなの?

それに、レミアは私の恥ずかしいことをなんで知っているの?


「あのレミア……落ち着いて」


イノリはこれ以上、

自分の恥ずかしいことを話されないように、

なんとかレミアをなだめようとする。


「まぁ、レミアも小さいころから、お風呂で……グボゥ!!!」


レミアのお母さんが何か言おうとしたが、

レミアの拳により黙らされる。


女性同士でも顔面パンチは凄いと思う。

というかレミアのパンチは容赦ないと思う。


「レミア……痛い」


レミアのお母さんはそういうと気絶した。


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