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僕の世界では、体は着せ替え人形みたいなモノ。

作者: 七瀬




僕の生きている世界では、、、!


『体は着せ替え人形みたいなモノ』なんだ、、、!

所謂! 病気や大怪我なので、体が自由に動かなくなったら、、、?

体ごと取替えれる事が出来るんだよ!


それは、 『Bodyバンク』に登録された人から提供される、、、!


但し患者は、脳に問題がある人は別とすると書かれている...。



僕は、『ハイド・ラスティンス』今50歳で、28歳の時に交通事故で

下半身不随になってしまった、、、!



当時、僕を診てくれた医者からは、、、、。


『ラスティンスさん! 大変申しあげにくいのですが、、、もう歩く事は

二度と出来ないと思います、本当に残念ですが、、、。』



・・・僕は、その医者の言葉で相当落ち込んだ事を今でもはっきりと

憶えている......。


『もう、僕は2度と歩けないのか、、、。』

・・・そんな風に僕は強く感じた、、、!



僕は、交通事故に遭うまでは、、、。


スポーツが大好きで、毎朝のジョギングにスポーツジムにも行くぐらい、、、!

何しろ、体を動かす事が大好きだった、、、!


その頃の僕は、ロッククライミングにもハマっていて、、、。

仕事帰りに、ロッククライミングをするのが日課になっていたと思う...。


そんな時に、交通事故に遭って下半身不随になるなんって、、、!!!



それからというもの、、、僕はリハビリもしたし、歩けるためなら

んだってしたけど、、、?


やっぱり、あの医者に言われた通り僕はずっと長い間歩く事さえ出来ないでいた!


当時の歩ける方法として、、、。

体の中に微弱ながら電流を流す事で歩けるかもしれないと言われたが、、、!?

それだけは、したくなかった、、、!


体の中に異物を入れるのはどうしても抵抗があったからだ、、、!





でもあれから20年後、、、。


この世界では、体ごと取り替える事が出来るまでに医学が進んでいる、、、!

正常な体を手に入れるのだ、、、!


脳が正常に体に指令を下せば、、、。

事故に遭う前の正常な体と殆ど同じように動かせる状態までになるそうだ、、、!


但し、拒否反応もあるので実際に体を入れ替えてみないと分からないのだが...。

僕は、『Bodyバンク』に登録された人から体を提供される事になった、、、!



元々の身長や体重や血液型やいろいろ検査して僕と一致する体をずっと待っていた!


そして、僕はその体を手にすることが出来たのだ、、、!


僕の担当の医師は、僕に提供者の名前と年齢だけ教えてくれた、、、。

彼の名前は 『レーダン・シュピレッツ』 29歳。


僕が交通事故で下半身不随になった歳の1つ違いだった、、、!



僕は、まるで生まれ変わったように感じていた、、、。

体が29歳の男性の体なので顔も若返らせる為、ヒアルロン酸注射を

定期的に打ち。

僕は、みるみるうちに20歳ほど若返った、、、。




・・・そんな時、僕は一人の女性と出会う。

彼女の名前は 『メリッサ・デリート』歳は28歳で、某有名政治家の

秘書をしている。


背もスラット高くて、キレイな黒髪を風に靡かせた魅力的な女性だった。

僕は、彼女を見た瞬間彼女に話しかけてきた、、、!


『所謂、僕が彼女をナンパしたのだ、、、!』




これは! 僕にも本当に信じられない話で、、、!!!

僕は今まで、1度も自分から女性に話しかけた事はないからだ、、、!



『すみません! なんて! 美しい人なのだろう~! 良かったら僕と今から

お茶でもしませんか、、、?』

『・・・・・・あぁ、えぇ! 時間もあるしいいですよ~!』

『ホントですか!? じゃ~僕のよく行くカフェに行きましょう! 今から

僕の車まで案内しますよ~!』

『えぇ!』




僕とメリッサは、物凄く気が合った、、、!

好きな食べ物や好きな映画、好きな音楽、好きな歌やすきなところ、

話せば話すほど気が合う。


僕とメリッサは、この日から連絡を取り合ってよく二人で会うようになった!



・・・僕とメリッサが深い関係になりそうになった時、、、?

メリッサが僕にこんな事を話した...。


『あのねハイド、、、? 以前、私と結婚を考えていた彼がいたの、、、!

私は彼と結婚するものなんだと思っていたわ! でも、彼は突然! 脳に

ウィルスが感染してそのまま亡くなってしまったのよ! でも彼は『Bodyバンク』

って言うモノに登録していてね! 彼の体は他の人の所へ。もう彼の事を忘れよう

と私も必死だったのだけど、、、なかなか彼を忘れる事が出来なくて、そんな時に

ハイドに出会ったのよ!』

『・・・・・・彼の名前って? 実は僕は『Bodyバンク』を提供してもらった

体なんだ! 良かったら、彼の名前を教えてくれないか、、、?』

『・・・・・・えぇ!? ハイドそうだったの、、、? ごめん、知らなくて!

彼の名前は、【レーダン・シュピレッツ】当時29歳だったのよ!』

『・・・やっぱり、そうか! 僕の体はレーダン・シュピレッツのモノだよ!』

『えぇ!? 本当なの、、、!?』

『・・・あぁ、見覚えないかい?』

『レーダンの右の背中にアザがあったわ!』

『・・・じゃ、見てみるかい、、、?』

『・・・えぇ、』


メリッサが僕の右の背中を見るとそこには、、、!?

レーダンと同じところにアザがあった、、、!


それに、メリッサは懐かしいような? レーダン・シュピレッツの体である僕の

背中にもたれかかった、、、。


『レーダン! あなたの体なのね! まさか!? また会えるなんて、、、!』



そして、僕とメリッサは結婚式を挙げた、、、!


『これは! レーダンが私とハイドを出逢わせてくれたのよ~!』

『本当にそうだね! レーダンの想いも受け止めて幸せになろう! メリッサ!』

『えぇ! そうねハイド!』



今は、僕とメリッサは幸せだ、、、!

そして、、、なんて運命とは不思議なモノなのだろうと思った...。


『僕の幸せは、レーダンが連れて来てくれたのかもしれない、、、!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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