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夜の世界は… 前編

作者: 秋の大空

俺の世界では、夜はない。ということが世界の常識になっている。


だが、ある本で、俺は夜があると言うことを知っている。夜と言うのは世界が一瞬で暗闇に包まれているにも関わらず、その闇の空には光が点々とあり、その光を繋ぐと絵ができてしまうと言う。

これを、星と記されている。なんとも幻想的な光だと言う。


中でも、ひときわ大きく光る点があると言う。それを、月と記されている。闇の中でも人影を出すくらい明るいとされていてその丸い形は人を魅了すると言われている。


それだけではない、夜と言うのは日の上がっているうちに見た景色とはまったく別物ですべてを美しくしてくれるという。


この本は執筆者の名前が書いていなかった、誰が書いたのかわからない本ではあるが、俺は子供の頃からこの景色を見ることを渇望していた。この景色の話を聞くたびに想像を膨らませた。


そして俺は、いつかこの景色を見に行くと決断した。


---


時は流れ、俺も大人と言われる年頃になり、子供の頃、夢見ていた世界を目指すことにした。夜の世界を見るために。


船も貯金をためて買った。この世界には夜の世界に行く正しい航路と言うのがない。そのため、自らの力で辿り着くしかないというわけだ。航路に関してだがあの本に大まかな道筋が書いてあったためそれを使うことにした。


こうして、俺、ノア・クロックの旅は始まる。


「天気も良く、出航日和だな」


故郷を離れる寂しさと、自分の新たな一歩への励ましの言葉を贈った。ちなみに、両親は俺が成年になるまでに死んでしまった。父さんは生まれた時にはもうおらず、母さんは病気で死んでしまった。母さんは父さんのことを極力しゃべらないようにしていた。なぜだったかはわからないが。


そんなこんなで、まずは、本に書いてある通り、航路の一番最初に着く島、イリノイ島を目指すことに決めた。


そして何事もなく、数日の航海の後、イリノイ島に到着。


そして、島の中心街行く、そこで情報を収集しようと考えている。そしてあるひとつの、有力な情報を得ることに成功する。なんでも、丘の上に鍛冶屋のバンケルとい人が住んでるらしいい。その人も、夜の世界の話をしていたという。俺はその家を目指した。そしてそれらしき家を発見する。コンコンとノックをする。


「すいません」


返事がない、店はあいにく閉まっている様子だ。すると、後ろから気配がしたので振り返ると俺の通ってきた道を通って一人の少女が現れた。髪は赤色で、髪を後ろに結んでいた。体格は女性の割にはがっちりしていた。特に腕は鍛えられてるのがわかるように。だが、それとは逆に美人と言う言葉を使っても申し分ない顔とスタイルをしている。服が作業服ではなければどこかの令嬢だと言われても納得してしまう。


「あの、うちの店に何か御用ですか?」


やはり、店の人だったか、でも、バンケルという人物は老人と聞いている。ということは、孫か弟子あたりだろうか?


「ああ、夜の世界の情報をバンケルと言う人に聞きに来たんだ」

「夜の世界!?」


そういうと彼女は、俺のほうを爛々とした目で見てきて、俺を引っ張るように連れていかれた。


「どこに行くんだ!?」

「おじいちゃんに会いに来たんですよね?こっちにいますので」


そういわれ、彼女と同じ方向に歩き出した。しかし、無防備だと思ったさっきも柔らかいものが当たった感触がして少し驚いてしまった。まぁ、悪くはないのだが…


そして、店の裏に家があるようでそこに向かい、一室へと移動した。


こうして、夜の世界について知る人物に合うことになった。この人物が、これから先の旅の重要なカギになると思う。


後編を上げる予定です。

早く上げれるよう頑張ります。

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