俺の周りは物だらけ!?
どうも初めまして、紅雪モカです。
これが初めてですので文章はまだまだ未熟ですが、大目に見ていただけると幸いです。文章については、「こうするともっと読みやすくなるよ」などのアドバイスをコメントして頂けるととてもうれしく思います。その他、設定などの不備や違和感などもコメントをお願いいたします。
これから頑張って書かせて頂きますので、今後ともよろしくお願いします。
西暦20XX年の4月、新学期のまっただ中に俺は非常に困っていた。
え、なんでかって? そりゃもちろん、家の中で沢山の人の下に埋もれてんだから。
――
「ふぁあ、眠い。」俺は欠伸をしながら朝飯を作っていた。
俺、加賀満月は幸せ者だ。なんてったって昨日から両親が海外に転勤して一人暮らしが始まったからだ。
ただ、その両親に「満月、間違っても家を壊すような事はするんじゃないぞ?」と口をそろえて言われてしまった。「男一人で家が壊れる訳ないだろ、何言ってんだ。」昨日から色々考えていたら簡単な朝飯が完成した。今日の朝食はご飯、味噌汁、卵焼きと何とも日本人らしい献立だ。白米っていいよね。
朝飯を食い終え、俺は自分の部屋に戻り制服に着替えた。ちなみに俺が着ているのは、俺の通っている蕪木高校の制服だ。今学期から2年になるからこれにはもう慣れた。
家の鍵を閉め木高に行こうとすると見慣れた女子の姿が目に入った。
「おーい、鈴火ー」
「あ、おはようございます満月さん。」
俺が挨拶をしようと呼んだ女の子は千歳鈴火、紺色の髪に茶色の瞳をした物腰の柔らかい子でいわゆる大和撫子ってやつだ。鈴火とは同級生なんだが、丁寧な子なので俺の事はさん付けで呼ぶ。
「相変わらず言葉が丁寧だな、俺の事は呼び捨てで呼んでくれてもいいんだけど。」
「いえ、そういった呼び方は私には出来ません。仮にも満月さんは恩人なのですから」
そう言って軽く微笑む鈴火。この笑顔に心を奪われる人は少なくない。
今、鈴火が俺の事を恩人と言ったのは理由がある。簡単に言うと道に迷っていた彼女を助けただけなのだが、それに恩を感じたのか俺に対してさん付けを徹底しているというわけだ。
そんなこんなで鈴火といろいろ話している内に木高に着き、校門を通ろうとすると今し方着いたであろう木高の男子が振り返る。まぁ、鈴火は人気だからなぁ。この時俺には嫉妬や羨望の視線が突き刺さるのもいつもの事。
今日から新しいクラスになるのでそれを確認してから教室に向かう。尚、鈴火とは今年も同じクラスの様だ。後ろから泣き叫んでいる奴とはしゃぎまわっている奴がいるがその理由は言うまでもない。
「おおー! やっと来たね、満月!」
新しい教室に入るなり声をかけてきたのは小路水蓮、こいつも1年の時のクラスメイトだ。
但し、こいつには一つ気を付けるべき点がある。話し方こそ男みたいだが、れっきとした女子だ。男子の制服を着ているが…。
「水蓮か。お前は女子なのになんで男子制服を着てんだって毎回思っちまうよ。」
「そんなこと僕に言われてもね、家からそう言われてるんだよ。」と水蓮は呆れた様にため息をつくが、
俺はそのことに対して思ったことを口に出す。
「わかんねぇな、女の子に男の恰好させるなんて。」
「ふ~ん、一応僕の事も女の子扱いしてくれるんだね。君以外は皆そんな事言ってくれないよ?」
にやにやと笑みを浮かべながらからかってくるが、俺はそれを視界の端に置きつつ黒板に書かれている自分の机に向かう。その後、担任から移動開始の声がかかりクラスの連中と共に俺は講堂に向かった。
いかがでしたでしょうか。
初めての作品なので文章に違和感を感じた人がいるかもしれません。それに対するアドバイスはもちろんのこと、「でも、ここは面白かったよ」などの感想も聞かせてもらえるととてもうれしいです。
それではお読み頂いた皆様ありがとうございました。