春の桜に出会いは「椛」
~初めに~
一人称と三人称がはっきり分からないものとなってますので御了承下さい。界隈では物珍しい東方の現代入り作品となっておりますが、実に遣りたい放題なので、御了承の上で本編を御読み下さい。少し(?)性的な描写も御座いますが、「R18」では無いので、主人公がさせない様に努力致しますので御安心下さい。
安心して下さい。生えてません。(笑)
木漏れ日が降り注ぐ森の中、切り株に座り座禅を組む。耳を傾ければ、鳥の囀りが聞こえ、木々のざわめきが聞こえる。目を瞑り何も考えずぼんやりする。
瞑想とは難しいものだ。常に人は目まぐるしく考えてしまう。心を穏やかにすると、自然が美しく見えてくる。
今の季節は春だ。未だ冷たい北風が少しばかり吹いているが、それと同時に春の暖かな風もやって来ている。冬の寒さに耐えた木や花達が顔を出して、新緑の春に喜びを称えている。瞑想をしていると、ふとそんな事を想う。
今の現代では時間に追われ自然の美しさを忘れてしまいがちである事が多い。
何時もは忙しく法要で動き回っているので、こうしたぼんやり出来る時間が嬉しい。(初七日・四十九日・一周忌・三回忌 等で忙しい。其の他諸々の御通夜・告別式・納骨式・水子供養もある。)
住職とは「住む職」と書く様に、外に遊びに行く時間も限られている。(昔から生臭坊主という言葉があり、御酒や煙草を好み、女遊びに耽る者もいる。)
今日は偶々、予定が空いていたので、御寺の近くに在る森で一休みしている。人は殆ど来ない場所で、ちょっとした丘になっており、自然が沢山残されている。昔は立派な神社が在り、私の遥か昔の先代は御寺と一緒に神社も切り盛りしていたらしいが落雷に因る火事で全焼したらしい。現在は無い。
現存しているのは新しく建てた祠と火災を免れた小さい赤い鳥居のみとなっている。(明治時代の前までは神仏習合で住職が神社を看る事もあった。現代でも御寺の境内の横に神社が在る事は珍しくない。)
そろそろ戻ろうかとお気に入りの切り株から立ち上がり祠に頭を深々と下げ、踵を返し立ち去ろうとしたその時、祠の扉が光だし目の前が眩んだ瞬間、何かが勢いよく飛び出してきた。
「人間魚雷!発射~!ひゅ~ぅ♪」
ぶつかった衝撃で地面に仰向けに倒れ、其の何者かが私の上に覆い被さって来た。
「いったぁ…こらぁ一体?」
目を開けてみると山伏の様な衣装に白髪に耳と尻尾の生えた女の子が自分に覆い被さっている。(男性が大好きな魅力的な部分が立体的に当たっている)
余りにも非現実的な出来事に頭の理解が追い付かない。
「す、すいません。ぶつかってしまって!あれ霊夢さんじゃない!?霊夢さんは?ぼ、坊主だ…此処何処ですか?」
彼女は目を丸くして驚いている。いや、私の方が驚きを隠せないYO。
「何じゃ急に祠から飛び出してきてれいむさんわぁ~って、きしゃん、何処からきたと!というか、どういう事なの?訳が分からないよ。」
「私だって分かりませんよ~出てきたら此処にいたんですから~」
彼女の胸が当たって変なスイッチが入りそうになったので一言。
「どいてもらってもよか?(邪念を捨てきれず此の侭でも良いが)」
「わわぁーすいません!BOSEさん。」
彼女は立ち上がり私も立ち上がる。
「取り合えず、何があってこうなったか教えてくれんと?まずどうなっとう?」
「それがですねぇ、私も分からないんですよ。向こうの鏡に飛び込んだらこっちに出てきてしまって…」
「うんうん…分からん。って、何いうと?鏡に飛び込んだ!?御伽噺じゃあるまいし。まぁ、取り合えずよか。立ち話もなんやし、わしん家来てゆっくり話すたい。そない格好しとったら怪しまれるばい。よかよか。わしん家あがりんしゃい!」
「怪しまれる?何処がですか?人間じゃないですか!」
「何処が人間や。耳生えとるし尻尾もあるし、ばれん様に家きんしゃい。ほれほれ、付いてきて。」
彼女の手を引き、人目を気にしながら自分の住んでいるお寺へと向かう。聊か私も強引にしてしまった様な気がする。パニックでそういった選択をしてしまったのかもしれない。
「おおう!連行ですか?尋問でもするつもりですね?」
彼女の手の感触がすべすべして柔らかい。変なスイッチは何時でも押せそうである。
実に厄介である。
「連行やなか。尋問やないけど、詳しい話は後で沢山聞かせて貰うたい。」
そうして人に見られる事も無く無事、到着した。
「こ↑こ↓」
裏手口から鍵を開けて中に通す。
「入ってどうぞ。(悔い改めて)」
「御邪魔しゃーす!」
家に彼女を入れると、戸を閉め客間へと案内する。物珍しい物が有るのかキョロキョロしている様だが座布団に座らせて一旦落ち着いてから話し始める。
「取り合えず、事の顛末を話して貰えんと?」
「だから、先に話したじゃないですかぁ。鏡に飛び込んだらこっちに来てたってぇ~えぇそのぉ、変な言葉で話さないで貰えます?」
「鏡に飛び込む前の話をだな…まぁ、鏡に飛び込める時点で色々おもろいが…ばってん、変な言葉ってなんや。生まれてからこの方言使っとるたい。」
「へぇ~面白い言葉使うんですね。外国の方ですか?」
「おちょくっとるんか!日本人だわ。」
「おぉ~怖い(笑)クワバラくわばら♪」
突然会ったにも係わらず妙に好意的である彼女にどうも私は焦る。取り合えず、お茶でも入れようか。気を落ち着かせねば。
「お茶は飲めると?今からお茶ば、淹れてくるけん。」
「ありがとナス♪坊主さんは気が利くねぇ~」
台所でお茶の葉っぱを急須に入れ、やかんに火を点けた。
「嗚呼、そうや。名前聞いとらんかったばい。お名前は何て言うんと?」
「おぬし、名は尋ねた者から先に申すもの。天狗の礼儀たるものを知らぬな?無礼者め!其処に直れっ!」
威厳ある其の発言に、その場に土下座しながら私は答えた。
「ははっ!申し訳御座いませんでした。とんだ御無礼を。私の名前は窪田優玄と申します。此のお寺で住職をしています。今後とも宜しく御願い致します。」
「じゃあ、ゆうちゃんだね☆分かれば宜しい。では、拙者の名を答えよう。私の名は苗字は犬走下の名は椛と申す。幻想郷にて深山幽谷に分け入り、山に伏し、山と供に生きる者なり。之即ち修験の天狗なり。良きに計らえ。もみもみって呼んでね☆」
私は彼女の迫力に圧倒され、お湯を沸かしていた事を忘れていた。火を止め急須にお湯を淹れ、少し蒸らしてから湯飲みに注ぎ、卓袱台に置いた。強火は沸くのが早い。LTEの回線も速い!
「もみもみさん、お茶が入ったとよ。熱いから気を付けんしゃい。御煎餅いると?」
「頂きます。ありがとナス♪御手数掛けちゃいます。それでまぁ、話すとですね。小難しい話で頭の至る所が痛くなると思うんですが、偏頭痛持ちですか?いえいえ、そんな事はナッスィング!で、正直私も難しい話は苦手なんですが、幻想郷という今いる次元ではない別の世界がありまして、それも又、別の次元と言っても概念的な話で更に意味ふぅ~なんですが、其処から私は来ました。博麗大結界ちゅう訳の分からんもんと、幻と現実の境界ちゅう二つの結界で隔離されてまして、私の様な妖怪が住んでる訳なんですよ。まぁ、妖怪と言っても此方の世界では馴染みは無いでしょうけど…シルクの方が肌に馴染みますか?因みに、幻想郷の人達はこっちの世界の事を外界か人間界と呼んでいます。大昔は一緒だったらしいんですけど…ね?非常識過ぎて意味ふぅ~でしょ?」
台所でおっ!せんべぇ~を探しながら答えた。
「うん。意味分からんたい。分からんばってんが、その幻想郷という所は何となく分かったげな。」
お茶を啜りながら。
「うわっ!あっつ!かゆうま!そこはかとなく分かって貰えましたか?少し嬉しいでしゅ!」
彼女はお茶が熱かったのか慌てている。一々可愛いんだよ!ちくしょう犬畜生!
私は御煎餅を見付け卓袱台に置き袋を開け、直ぐ食べれる様に卓袱台に出した。
なんて気が利いているのだろう…(ナルシスト)
「大丈夫?熱かったと?で、その幻想郷からなんばこっちに来たと?」
「良くぞ聞いてくれましたぁ!何故来たかと言うと、大天狗様というお方から、ある使命を仰せ付かったんですよ。知りたいですかぁ~?教えてやりますよぉ~?めっちゃ偉い方からの指令ですよぉ!」
「知りたかね。勿体ぶらんと話しんしゃい。」
彼女は川越シェフの様な勝ち誇った顔をして。
「ふふぅ~ん♪ルネッサァ~ンス♪その使命は幻想郷の外の世界を調べて来る様にとの事なんです。具体的には、現代人がどれだけの知識と技術を有するのか、こっちの世界で妖怪は居るのかを紙に纏めて報告する事なんですぅ。誰が現代入りしても同じや同じやもうてぇーこの世の中を調べたぁい!」
彼女は目を輝かせて…いや、というより号泣してそう答えた。そして、野々村議員の様な焦燥しきった顔をして御煎餅を貪り喰った。
「ほれほれ、お腹空いとるか。食べんしゃい!ふむふむ、成る程。実地体験レポートやな。そういう訳で来たと。ばってんくさ、一人で来てその身形でどう生活するつもりと?」
口にいっぱい御煎餅の粉を付けながら。
「それなら、心配御無用。ゴムは不要っ!永遠亭で貰った、(妖怪降ろし)があるので半日だけ人間になれます。あ、飲み薬の事です。別に如何わしくないですよ?」
「なんやその落語家の屋号みたいな名前は?噺のオチでも付けてくれるんと?」
「落語家では無いんですが(爆)、永遠亭というのは医療・製薬に長けている薬師で幻想郷に在るお店です。遠出して診察もやってますが、直接、診察したり薬の販売もやってます。そのヘッドを務めている方がいてですね、その八意永琳さんという方に頂きました。あ、私ずっとやごころって読めなくてヤイッ!て呼んでました。これですね。今後の研究の幅が広がるとかなんとか。(人柱並感)」
そういうと、麻で出来た袋から緑の竹の筒を取り出し、筒の栓を抜くと中から正露丸位の大きさの錠剤がコロコロと出てきた。匂いはラベンダーを想わせる芳しい芳香を放っていた。まるで某入浴剤を想わせる香りである。
「いやぁ~よか匂いがするけんな~バスロマンの紫やわ~」
「うわあ!凄い匂いしますねぇ。美味しそうです。(じゅるり♪)では、未だ試した事が無いので試しに飲んでみたいと思います。メタモルフォーゼしますっ!(某少女風BGMが流れる)」
彼女は一粒だけ掌に残し、お茶をふぅ~ふぅ~して冷まし、ひょいっと錠剤を口に含むとお茶で流し込んだ。
「そない急に試して大丈夫と?説明書ちゃんと読んだと?」
「大丈夫です!なんてったって薬師のプロフェッショナルが処方しているんですから。あ、五分程で効果が表れます。凄い変化ですから驚かないで下さいよぉ。」
そう言うと予想以上に早く効果が表れ始めた。最初はニンマリ天照大神様の様な笑顔をしていたが、突然、えげつないほどの呻き声を上げ、畳の上をのた打ち回り、跳ねだした。
「どげんしたと!?痛いんと?」
「頭が割れる~体が千切れるぅ~!何コレ珍百景!」
のた打ち回りながら断末魔の声を上げて飛び跳ねている姿を唖然と眺めていた。
「どげんしよう?苦しそうや…でかい声上げて跳ね回って口ぱくぱくしとる鯉みたいげな。(錯乱)」
「お腹がぁぁぁ!漏れるぅぅぅ!厠っ!?」
お腹を抑えだし、トイレと叫んでいる。(ゴウランガ)慌てて私は指でトイレの方向を指差す。おまけに口元まで押さえている。上と下からのコンビネーションの様だ。厄介だ。
「漏れそうたいか!トイレはそこにあるばい。」
そう言った途端、ダッシュで彼女はトイレの戸を開け、中に入るとバシャン!と激しく戸を閉めた。其の後は、激しい下と上からの効果音(意味深)が続いた。
「何がどうなっとう?訳が分からん…」
暫らくすると効果音もピタッと止み、静かに成った。心配に成ったので戸をコンコンっとノックする。
「大丈夫と?急に静かになったけんど?辛いと?」
返事が返って来ない。ブラック☆アウトしている様だ。女の子が入っているのに(妖怪だけど)と思いつつ恐る恐る戸を空けてみた。
開けた瞬間、強烈な鼻を突く異臭が漂って来て、目の前には、スカートを上げて下半身丸出しで顔は便器の中に頭を突っ込んだ彼女が居た。
だが、前とは違う黒髪に耳も尻尾も生えていない状態であった。余りにも衝撃的な惨状に暫らく立ち尽くしてしまった。肩を叩いたが返事も無く、只の酔い潰れている人を連想させる姿であった。
さて、どうしようかと考える。トイレに固形物が散乱している。せめてもの救いは、取り敢えず便器の中に嘔吐物を出してくれた事であろう。
飛び散りは最小限に抑えられていたが、まるで、呑み会の時の戻してしまった人の後の様である。(南無三)
思い返すと、お坊さん同士の呑み会で呑み過ぎてゲロゲロしてしまった先輩を看病している時を思い出す。まぁ、こういった事は多々あったので慣れている。(私は御酒を呑まないので看病側に回る事が多い)
タオルを濡らして持って行き、彼女の頭を便器から起こしたところ、小股が丸見え(しかも生えてない!しかもフンドシだとっ!?)だったが、気にも止めず顔をタオルで拭いてあげる。
目を瞑り口を明けた状態である。息はあったので死んではいないと思われる。そして、服に付いた臭いスメェル(英語の発音重点)を放つ固形物を拭きながら、それらを便器の中に落としていく。
台所で洗って又拭いていく作業が続いていたが、自分は一体何をしているのだろうかと不思議で今までに無い感情に囚われていたが、お寺の自宅のトイレで作業は続けられていた…
粗方取り終り、洗剤スプレー(マジックリン)を使って壁と床を綺麗に拭いた頃、一旦、魔界(汚物)に成っている便器の中の水を流し、彼女をどうしようかと考える。
頭の中はパニックだ。お寺には潰れている彼女と先まで必死に嘔吐物を処理していた自分だけだ。
そうして思い付いた答えは、酷く汗も掻いているし、臭い侭では可哀想なので綺麗にしてあげて寝かせてあげる事だと思った。
くたばって伸びている彼女を御姫様抱っこで持ち上げ(腕力には自信がある)客間の畳に一旦寝かせた。
ふと、誰かに見られているのではないかという職業病に見舞われたが、戸はしっかり閉め切っている。
彼女の服を脱がし下着(褌&晒)も脱がし裸の状態にした。(やはり下の毛は生えていない。乳もでかい!)
まともな男性であらば、一つ屋根の下、若い男女が居たら、とち狂うところであるが、私は密教を重んじ、弘法大師様に魅入られ、幼い頃から戒律を護ってきた一人の僧としてそれは断じて無かった。(只ならぬ決意!)
それから、脱がせた彼女の服を洗濯機に入れて洗剤を入れてスイッチ・ポン。(変なスイッチは当に三つは押している)
さて、彼女をどうするか?濡れたタオルで拭いても匂いが残るし…ある名案が浮かんだ。そうだ。京都へ行こう!じゃなくて御風呂に入れよう。(錯乱)
そうして彼女を御風呂場へと運び、マットレスを敷いて壁に持たれ掛けさせる。お湯のスイッチを入れたが、寒いので湯船に入れる事にした。(超☆名案)
お湯焚きのスイッチを入れ、お湯が溜まるまで待つ。溜まるまで彼女をガン見した。(美しい…乳輪は小さめか…)
湯船が煙を立ち上らせ溜まった所でお湯加減を確認し、彼女を抱き抱え、お湯の中に顔が入らない様にそっと湯船の中に入れた。
本当に何をしているのだろう?髪の毛は御風呂に入れちゃいけないんだっけ?こんな状態で檀家様が尋ねて参られたらきっと心臓が縮み上がって寿命が減るだろう。
今日の所は誰も訪ねて来ない事を願いたい。温まっただろう頃に彼女を湯船から引き上げ、壁に持たれ掛けさせた状態でシャワーのバルブを捻り温まったのを確認すると彼女の頭からお湯を掛けシャンプーを付けゴシゴシと洗う。
シャワーで泡を流して再度シャンプーで洗う。すまない。家にリンスーは無いんだ。
私の頭は年中坊主だ。(笑)お奨めのバリカンなら紹介しよう。そうして髪に付いた泡を全部洗い流し、タオルを取りボディーソープを付けて、くったりしている彼女の首から又ゴシゴシと洗っていく(私の愛用のタオルですまない。)
誰かの体を洗った事が無かったので何とも新鮮であった。この性への昂ぶりも新鮮であった。腕、胸、胴、足と洗っていく。彼女の大事な所を洗えば洗う程、心臓の鼓動は高まり、忙しなく血液を巡らせ、私の仏道の妨げとなる欲界第六天の王・摩羅(自分の息子)がうねりを上げた。
目をカッと見開き口をキュッと結び憤怒の相に成り鼻息が荒い。胸がはち切れん程の欲情に抱かれながら洗い終わり泡を流す。
瞳孔が開かんばかりに目を開いた状態で御不動様の御真言を唱えた。
唱え続けながら彼女を又抱き抱え、湯船に入れた。御不動様の印契を結び待った。
そして御不動様の穢れを祓う業火で自分の心の欲を燃やし、欲界の邪神を鎮めた…そんな御風呂シーンであった。
その後は、彼女を御風呂から出し、タオルで体を拭いてあげて自分の使っていない白衣があったのでサイズが合わないが着せ、亡き母が使っていた御布団を引っ張り出しそこに寝かせた。
寝かし付けた後は自分は本堂へと向かった。中に入ると、ある作業を始めた。
そう御護摩を焚き自らの煩悩を焼き払い清めて清浄にするのである。密教の手本にして肝心の奥義だ。
法事が入らない限りはやらないが今日は特別な事が起こり過ぎているので、それを整理し深く考える為にも彼女とこれからどうするか考え自分の為にもやるのだ。
オーディエンスは居ないが、胸の中のざわつくオーディエンスは満員御礼である。
準備が整い袈裟と法衣を来て正装をすると気持ちを切り替え本堂で一人だけの御護摩修法が始まった。(修法の内容は門外不出なので語れない。)
そうして燃え盛る業火を前にして御真言と御経を一心不乱に唱える事凡そ二時間、修法は終わり、そそくさと片付けを済ませ庫裏に戻った。
読んで頂いた方々、誠に有り難う御座います!
今後の流れと致しましては御夕飯シーンを入れたいと考えております。
一工夫してアレンジした精進料理を出そうかと……
後、瞑想中に主人公がポエマーになって深い事(?)を考えちゃうシーンを入れようかと思います。
一夜明けて次の日の朝位までで二話にしようと思います。