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幻想奇譚

異国の橙

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

橙の光は何時だって蜜のように、毒のように。

私を惑わすのです。

真夜中に灯る濃い橙の光好きです。強く惹き付けられて、その場から動く事が出来なくなる程、甘過ぎる光。思考さえ奪ってしまう程のとろける甘さ。それはまるで毒の様に、蜜のように、ひっそりと私の目を魅了なさります。


とある大型のショッピングモールの曲がり角、周りのアパレルとは嗜好の違うお店がひっそりと佇んでおります。看板を拝見させて戴くと照明専門店の文字。確かに天井を彩る黄色がかった数多のトルコランプ、街灯、シャンデリアをご覧になれば、皆様首を揃えて頷きますでしょう。

けれどもそれ以外にも、花の模様の描かれたお皿、動物の頭部を模したファンシーなハンガーフック、とろけた時計等が立ち並んでおります。所謂、雑貨屋と称しても当たり障りのない品揃え。思わず足を止めて魅入ってしまいます。まるでこの空間だけ異世界から切り取って、この場に移転した様に。

もっとこの世界に浸っていたくて、お邪魔させて戴くと、強い橙の光が灯ったトルコランプを発見致しました。藤紫の硝子を貼り合わせ、花の幾何学を描く球体のランプ。万華鏡の内部を模したその世界は、見ているだけで異国に来た気分になります。

購入を考えて一度目を閉ざしました。この空間にあるからこそ、枯れずに咲き誇っていられるのです。私の部屋の照明は少々明る過ぎる。真っ白な、全てを還してしまう光。この橙の花を持ち帰った途端、直ぐにでも元の美しさを損なってしまいます。

そこでふと思い返すのは、夜遅くの帰り道。家の照明が眠りに落ち、街灯さえも微睡むお時間。そんな時に発見した、外の街灯。白の光が立ち去ったが故の存在感。

小さな球体を目一杯に燃やして、強い橙の光を放つ街灯は、その辺り一面だけを空想世界に導いて下さいます。ずっと立ち止まって眺めていると、そのまま心ごと絡め取られ、攫われてしまいそう。こんなにも穏やかで、甘く、優しいのに、酷く不安に駆られてしまうのは、その街灯が持つ力にあると思うのです。


異国、異世界、知らずの街、全て好奇心を刺激する言葉で御座います。けれどもその言葉を聞いた際に思い描くのは、それよりももっと深い、未知という名の恐怖なのです。甘く優しい光に抱き締められて、微睡んで、それはとても満ちた言葉で御座いましょう。何時までも抱かれていたいと思う程。けれども……今まで出会って来た全ての世界と会えなくなってしまうのは、微睡み凌駕するほどの恐怖が御座います。それ程までこの世界だって、美しい物に溢れおります。

余りにも文章が短くて

( '-' )(;´・ω・)ウーン・・・

こんな顔して読み返してます。

もっと一杯あった気がするんだけどなぁ、表現が追い付いてません。


まぁ私の感想は置いといて。


橙の甘い光が好きです。それにずっと包まれていたいほど。

でも何となくの恐怖心もあるんですよ。

連れ去られそうと言いますか。逃げられなくなる様な。

最近そんな橙光を見たのでお話にさせて戴きました。

何時かトルコランプを買いたい。そんな日々です。

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