トリック オア トリート
セリフ台本形式です。
先輩:トリック オア トリート!!!
(先輩、勢いよく部屋に入ってくる)
後輩:先輩、また来たんですね
先輩:来るだろー、今日はハロウィンだぞ?余計、来るだろ
後輩:でも、先輩、食べるばっかじゃないですか
先輩:そりゃあ、食べるかかりだからな
後輩:そんな、かかりはないです
先輩:そんなことより早く選べ
後輩:選ぶって何を?
先輩:トリック オア トリート お菓子をくれなきゃお前をいただくぅ…ぐわぁ
後輩:辞めてください、そもそも仮装も何もしてないじゃないですか
先輩:私は元から吸血鬼だからな
後輩:血、飲んでるの見たことないですよ
先輩:飲まなくても大丈夫なタイプだ
後輩:聞いたことないです
先輩:話をそらすなー、えらべー
後輩:じゃあ、トリックで
先輩:え…Мなの?
後輩:違いますよ!
先輩:んー、じゃあ、ビーフ オア チキン?
後輩:Ah~ チキン
先輩:シャンプー オア トリートメント?
後輩:両方しますよ
先輩:ふむふむ、トリップ オア ホーム
後輩:トリップですかね
先輩:あーはーん、ワカリマシタ、ワカリマシタ
後輩:何の質問!?
先輩:もうトリックは始まっているのだ
後輩:ああ、いたずらだったのか
先輩:もう少し前来て
後輩:え?はい
先輩:そんで、もうちょい右、あ、左、そこ! えい!
(先輩がボタンを押すと後輩は落とし穴に落ちる)
後輩:うわあああああ!!
先輩:うししし…いい反応、いい反応
後輩:なんで、調理室に落とし穴があるんですか
先輩:昨日、夜なべして作った
後輩:なんか、理事長か誰かに怒られてしまえ
先輩:いやん、怖いぃ、内緒だぞっ
後輩:あー、はいはい。それにしても、こんな大がかりな
先輩:どうしても、君を落としたくて…
後輩:なんで、照れてるんすか
先輩:素直にトリートを選んでおけば良かったのにな
後輩:分かりました、作りますよ、お菓子
先輩:いいいっやったーー!
後輩:どんなのがいいです?
先輩:チョコレートだな、うんとビターなやつを頼む
後輩:チョコ? こういうのってクッキーとかじゃないんですか?
先輩:ほら、吸血鬼だから。チョコって血っぽいじゃん?
後輩:変な理由ですね
先輩:変って言うなよー
(時間経過、料理後)
後輩:はい、チョコレートソースのチキンソテー 秋の訪れを添えて…です。
先輩:さっき、君、お菓子つくるって言ってなかったか?
後輩:言いましたっけ?
先輩:言ったよ! これじゃあ、豪華なディナーじゃないか!
後輩:じゃあ、食べないんですか?
先輩:もち、食べる
後輩:どうぞ
先輩:さあ、早く席に着け
後輩:あ、一緒にですか?
先輩:当たり前だろう
後輩:では
先輩:いただきます、ハッピーハロウィン
後輩:ハッピーハロウィン、いただきます
先輩:これうまいな!
後輩:当たり前じゃないですか
(帰り道)
先輩:そういえば他の人、調理室、来ないな
後輩:はい、うち、幽霊、多いので
先輩:確かに
後輩:でも、先輩は来てくれます
先輩:え? あー、君の料理がおいしいからな
後輩:はい、先輩が来てくれるように頑張ってます
先輩:え…そうなの…?
後輩:まずは胃袋をつかめってどっかに書いてありましたから
先輩:あはは…これは、やられたな…
後輩:はい、計画です。引っ掛かりましたね、トリックに
先輩:でも、いつも邪魔して迷惑じゃなかったか?
後輩:そんなことありません、食べてくれる人がいるから料理を作れるんです
先輩:そっか…そっかそっか
後輩:やっぱ夜は寒いですね、先輩、大丈夫ですか?
先輩:Trick or Treat me as a princess.
後輩:え?
先輩:あ、いや、なんでもない。今日はありがとうな
(車が近づいて来る)
後輩:先輩! 危ない!
先輩:え…?
(車、急ブレーキとぶつかる音)
先輩:え…え…何で、まって、やめて、死なないで
後輩:せん…ぱい…
先輩:ああ、ここだ、ここにいる
後輩:of course. もちろんです
先輩:え…?
後輩:さっきの…答え…you are my princess.ぐはっ…
先輩:やだ、やだやだやだ。いかないでよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
(救急車の音)
後輩:先輩…?
先輩:おう、気が付いたか
後輩:先輩は大丈夫でしたか?
先輩:おいおい、やっと目が覚めたと思ったら何を言う、先に自分の心配をしなよ
後輩:あはは、すみません
先輩:馬鹿だな、君は。私の身代わりになるなんて
後輩:だって…
先輩:いつも言ってるだろう吸血鬼だって、私は不死身なんだよ
後輩:そう…でしたね。
先輩:ほら、まだ安静にしてな
後輩:はい…あれ、口の中、血の味がする…
先輩:あぁ、すまん。今日から君も吸血鬼だ
後輩:そうでしたか、光栄です