⑦俺の担当『スキルギフト』
今回はご覧いただきありがとうございます。前回のお話もお読みになっていただくと、このお話の流れがわかるかと思われます。
「思いついた」
リクはピーンと何か思いついたように勢いよく立つ。
頭の上にびっくりマークが見えそうだ。
その後、リクが作戦を話してくれる。
「………これでいいか?」
リクの提案したプランは危険かもしれない。けど、その代わり。
「行けるかもしれない。俺も賛成だ」
するとみんなも「賛成」と声を上げる。
「よし、これで決定だ。準備に向かうぞ!」
「「「「「お〜!」」」」」
全員一回解散し、南へ向かう人、西へ向かう人と様々。
作戦決行は明日だから今は準備をしまくることしかない。
俺・ヒカルの担当は『スキルギフト』と『攻撃』だ。
「まずは南、だよな」
南まではだいぶ距離がある。が、これも女子は走り切ったのだから、男子の俺が走れなくてどうする。
よーい、スタート!
ダッと走り出す。
たくさん走ってやっと着いたが、やっぱり方角が真反対だからだいぶ疲れた。
それでもここ、すごい賑わいようだな。
たくさんお店が並んでいて、命懸けのゲームだと言うことを忘れてしまいそうなほどワクワクする。
けれどスキル屋さんはどこか探す。
スキル屋、あった!
スキル屋さんのドアをガチャリと開ける。
「いらっしゃいませ!」
スキル屋さんのNPCの声がおしゃれな店内に響く。
「すみません、スキルのギフトをお願いしたいのですが」
「はい!スキルのギフトですね!どのスキルですか?」
俺は店内を見回した後、見つけたスキルを指差す。
「あれです」
「かしこまりました!『神秘の光』ですね!誰にですか?」
「ユズキさんにお願いします」
「わかりました!少し待っていてくださいね!」
俺は店員さんの言葉に頷く。
そう。俺の仕事はユズキに『神秘の光』をギフトすること。
あの中で一番コインを持っているのは俺らしいからな。
『神秘の光』は、ユズキによると350コイン。
俺は買ってもまだコインが残る、とそういうことだろう。
「ここに手を重ねていただいたら完了です!」
突然店員さんが出てきてホログラムの画面が出てくる。
俺は言われるがままに手を重ねた。
すると、『決済が完了いたしました』という文字が出てきた。
「完了いたしました!ありがとうございました!」
店員さんに言われたので俺は店を出る。
これで帰る。かなり疲れるな、これだけの用事で帰るなんて。
俺は、また北側目掛けて走り出すのだった。
今回はご覧いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。星(評価)をつけて頂けると幸いです。