⑥状況整理
今回はご覧いただきありがとうございます。前回のお話をお読みになって頂けるとお話の流れがわかると思います。
「ただいま!」
「男子たちお帰りいっ!」
俺・ヒカルとハルトとリクが帰ってくると、もう女子三人は帰ってきていた。
「それで、そっちが報告することはあるか?」
早速リクが質問すると、アリスがスッと手を上げる。
「南は店がたくさん並んでいましたわ。人はたくさん。スキルも気に入った物を見つけました。お金があれば相当強くなれると思います」
「店はスキル、武器、装備、飲食があったよ」
アリスの言葉にユズキがつけたしをする。
店がたくさんあるのはいいが、南にあるのは少し厄介だな。
「スキルは、どんなスキルが気に入ったんだ?順番に説明をしてくれ」
スキルが気になり言うと、ミオから説明を始めた。
「あたしはね、『倍速』!移動速度が速くなって、攻撃も避けやすいし遠いところにも行きやすいと思って!」
『倍速』。攻撃を避けられるのはいいよな。
「私は『マネーアップ』。使うとバトル後にもらえるお金が増えますの。お金がないと気持ち悪いので」
お金持ちのアリスらしいといえばそうだが、少し貧乏をバカにしてる?まあ、お金が必要なのは事実なんだが。
「私は『神秘の光』だよ。これを使えば自分と味方のHP、MP、シールドを一気に全回復できちゃうんだ!」
確かに、死ぬと終わりだから回復は重要だよな。しかも全部全回復はかなり強い。結構これは必要になるかもな。
「それで男子のみなさん、お金はどれくらいありますの?」
アリスの言われて確認すると、お金はどうやら500コイン。
「俺は500コインだったぞ」
「俺350コインだな」
「僕は400コイン!」
俺たちがコインの数を言うと、女子チームが全員驚いたような顔になる。
「そ、そうなんだ。それで、そろそろボス戦の準備に入りたいんだけど」
「オッケー、わかった。プランを考えるから待っていてくれ」
リクは考える人のポーズをしながら何かぶつぶつ呟きながらプランを考え始めた。
今回はご覧いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。星(評価)をつけて頂けると幸いです。