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素材調達

半年以上……いやもっとどれくらいか忘れるくらい放置してしまい申し訳ありませんでした。

正直なところほぼ失踪していました。しかし一度失踪してしまった身としては二度目は許されないとゆう事で今回何とか投稿させていただきました。どのくらいのかたが見てくださっているかわかりませんが、、これからも精一杯頑張っていきますのでどうか温かい目で見守って下さい。

 さて、今後の方針が決まった訳だが、いくらノウハウがあったとしても素材がなければ話にならない。まぁ、どっかの鍛冶屋とかに技術提供っていうのも…… いや いや 良いわけが無いがない。


 よく考えてみればここは異世界で、文明はおそらく中世ヨーロッパくらいだろう。

 ならば銃が存在していてもおかしくはないが、ここは地球とは違う魔法なるものが存在する世界なのだ。

 そんな中で、現代の地球の、こちらから見たら異世界の武器の知識を持っている者が居ようか。


 答えはおそらく否。いや、自信を持って否。そもそも、異世界に転生もしくは転移してまで魔法に触れず、地球の現代兵器を作ろうなんて考える奴は居ないはずである。

 …………あ、僕を除いて。

 というより、そのような知識を持って転生、転移する奴が恐らくいないだろう。


 つまりそのような知識を他人に与えるなんていう、敵に糧のような行為なんて以ての外(もってのほか)である。今はまだ分からないがその所為(せい)でいつか自分に不都合が起きたらたまったものじゃない。よって技術提供も技術提携も却下である。

 しかし、その機構を魔法で代用しようなんて事は、異世界に転生してまで銃器を使う意味が無くなってしまう。仮に、そうしようものなら銃なんか作ってないで魔法を極めろよって話になってしまうだろう。ならばやはり魔法を使わずに作る必要ある。これも僕が魔法を使いたくない理由の一つである。


 それに、そもそもこの世界で地球と同じ素材が手に入るのかは分からないし、手に入らないとしても代用品が分からない。

 それと、僕がいくら軍オタだからと言って、小銃の仕組みや部品を知ってるとはいえそんな正確な部品は作れないし、弾の発射機構が複雑な為、今の僕の技術では現代の小銃は作れない。そのためフルオートだろうかセミオートの何れ(いずれ)かにしてもアサルトライフルなんて夢のまた夢だ。


 ということで、いくら考えていても事は進まないので素材の確認も兼ねて散策にでも行くとしよう……とは言え流石にこのままではあまりにも無防備なので一応革の防具を着用して、嫌々父さんにやらされた剣術が役に立つことを期待してなまくらのショートソードを持って出かけた。





 ◇

 いざ散策に出掛けたが、素材とは言え例えば鉱石などは簡単には見つからない。残念ながら転生時に女神とやらにも会っていなければ、いわゆるチート能力のような物なんてもらってはいないので鉱脈を探し出すなんて事はほぼ不可能である。

また、取引で素材を手に入れるとしても兄であるマックスは領内ではある程度名は知れているが、次男である僕はほとんど家に籠もっていたため、あまり知れていない。そのため信用が重要である取引は僕には無理だろう。

 しかし、幸いなことに僕にはそこそこお小遣いがあるのでそれを使って街の商店街でぼちぼち集めることにした。幾らかまわったが防具や武器屋があってもなかなか素材(鉄等)は売っていないので取り敢えず武器屋に立ち寄った。


 「いらっしゃい。坊や格好からして貴族さんですかい?うちは庶民向けのお値段と質ですがよろしいですかね……あぁいや、もちろん全て私が誠心誠意打った物ですが……」


この店員の対応から察するに貴族はあまり良くない印象だな。なんか職人ってもっと堂々としているイメージだったんだけどなぁ。

ここで僕は考えた。貴族らしく上から目線で話すか、そんなの関係なくまたこちらが子どもという事も考慮して敬語で話すかを……しかし今後の可能性も考えた結果、答えはわりとすぐに出た。


「いいえ構いません。携帯に便利な武器を幾つか下さい。……それと、流石に鉄単体では売ってくれませんかね。」


自分が領主の息子(義理だけど)と言えばかなりの確率で売ってくれるだろうけれど、この感じだと流石に領主の名前を出して威圧してしまうのは不憫だと思いやめた。

だって逆の立場だったら遠慮し過ぎて何も喋れなくなっちゃうもの。


「っえ、あぁはい。でしたらダガーやナックル、クローなどがございます。それと鉄の件ですが、今回は特別に数はないですが鉄鉱石を幾つかお売りできます。今は在庫が無いのでこれでご容赦ください。」

あれ、なんか動揺してる?もしかするとこちらの対応が想定外だったのかも知れないなぁ。まあ、少しでも鉄鉱石が入るならよかった。


「ならダガー、ナックル、クローをそれぞれ一つづつ、それと鉄鉱石はあるだけ下さい。」


「お買い上げありがとうございました。」


今回は鉄鉱石がそこそこ手に入ったがダガー等のおまけのような意味もあるのだろう、流石にこれからもずっと武器屋に鉄鉱石だけを買いに行くは気が引けるし申し訳ないので他の方法を考えなければならない。そして忘れずに木炭とレンガを買って帰った。


作者の励みになるのでよろしければ感想等宜しくお願いします。

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