絶望の始まり
この物語には過激な表現が含まれております。
苦手な方は読む事をおすすめしません。
幸せってなんだろう。
冷たい床と息を荒くし上下に揺れる義父に挟まれながら私は不意に思う。
多分これが最初の絶望だったのだろう。
小さい頃に父を亡くした私を可哀想だと思った母は、ある男と再婚した。
再婚する前は優しく気立ての良い人で当時6歳だった私も懐いていたらしく
母に「この人が新しいお父さんよ」と言われた時も喜んでいたそうだ。
その時はこれが地獄の始まりだなんて思いもしなかった
− 数ヶ月後 −
「てめぇどういうつもりだこのやろう!!!」
義父は母を何度も殴り怒鳴った。
「ごめんなさい!!痛っ…!!あなたもう許して…」
母は泣きじゃくり震えた声で謝った。
何度も蹴られ殴られる母を私は怯えながらドアの間から見ることしか出来なかった。
それに気づいたのか母は私を宥めるように笑顔で大丈夫と小さい声で囁いた。
次の瞬間、義父は母の髪を掴み乱暴に服を脱がせ嫌がっている母を押さえつけ強姦した。
母の苦しそうな声と義父の気持ち悪い吐息が混じりながら行為が終わった。
気絶した母を尻目に義父は金を持ちどこかへ行ってしまった。
私はすぐさま母の元へ駆けつけた。目を覚ました母は、
「大丈夫。お母さんにはあなたがいるから平気よ」
私を安心させる母の言葉はきっと母自身が自分に言い聞かせるための言葉だったのだろう。
毎日のように繰り返される暴行、強姦に限界が来たのだろう。
ある日小学校から帰って来ると母は首を吊り死んでいた。
初めまして細雨です。初の小説で表現不足でありますが。
温かい目で読んで頂ければ幸いです。
更新ペースは遅めですが頑張りたいと思っております。