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彼女は魔王?

は!と意識が覚醒する。

何時間寝ていただろうか?


「う、、」


見知らぬ天井、見知らぬ空気、匂い。


「あ!起きましたか、もう大丈夫ですか?」


「あぁ、大丈夫」


「そうですか、それは良かったです」


「ここはきみの家か?」


周りを見渡し状況を判断する。


「はい。私の家です。お兄さんの住所が分からなかったので勝手に連れてきちゃいました。運ぶの重かったんですよ。ダメでしたか?」


心配そうに伺ってくる。


「それはわざわざありがとな。長居してはいけないし帰るよ」


こんな可愛らしい子に運んでもらえたのに残念なわけあるか。もう少しだけでもいたいに決まっている、だけどこのままここにいてはまずい気がする。

俺は布団から立ち上がる。


「ま、待ってください。もうちょっと居てもらえますか?」


「女の子の家にこれ以上いれないよ。色々とありがとうな。それとももしかして俺に惚れたのか?なんてね、それじゃ行くよ」


「ずっと前から好きでした」


「え?」


突然の告白に素でかいしてしまった。


「魔界でずっとあなたを見てました。って急に言われても混乱しますよね」


「魔界?そういう妄想は...」


俺の眼の前で上着を脱ぎ始める彼女。


「ちょっっ、そういうのはまだ早いんじゃ」


上着を手に持ち背中を見せてくる。

彼女の背中には背中一面にも及ぶ刻印が刻み記してあった。


「それはなんだ?入れ墨って訳でもないよな」


その刻印は赤く円が2重に書かれていて中にはよくわからない見たことない文字で刻まれていた。


「これは代々伝わる魔王の刻印です。そして実は私は今の現魔王です、それと」


「ま、魔王さま?本当か?でもわざわざこんな嘘をついても、何にもメリットはない、本当に魔王さまなの?」


「はい。あなたに信じてもらうしかありません、少し昔話をしましょう。ある時祖先に子が生まれない魔王夫婦がいたそうで。その夫婦はどうしても魔王をうまないといけなく、魔王をこの代で終わらせてはならないといけないと思い。色々な方法を試しましたが失敗。果てに魔王が死んだその時、近くにいた魔王の妻がダメ元で夫の血を飲んでみたら魔王の力に目覚め、翌年違う夫の子を生み、その子が魔王になったと言われています」


「マジかよ...信じられない、その子ってもしかして...」


「はい、私です」


突拍子もなかった、突然の告白に度肝を抜かれた。


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