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チュートリアルってなんだろうね。

連続更新四話目

何時間位眠っていただろうか。

床に直で眠っていたせいか身体のあちこちが痛む。

これは早急に寝具を買わねばなるまい。


一気に起き上がらず、何回か床をごろごろした後にゆっくり起き上がる。

こうしないと身体に負担がかかるからだ。硬い床で転がったせいか余計に負担がかった気がするが、気にしてはいけない。


起き上がり、柔軟体操をして体をほぐす。

よし。身体は問題なく動くようだ。


では、改めて攻略を開始しよう。

この似非チュートリアルダンジョンをな!


―――――しばらくして。



チュートリアルダンジョンの半分、5階にたどり着いた。

階段あったら直ぐ行こう精神で進んでいった。

時間にして一階層に約1時間~2時間程度かかるようだな。

脳内でマップを作ってるが、このダンジョンの一階毎の広さは進む度に増えたりはせず変わりはないようだ。


二階はゴブリンだけなので苦も無くクリアし、三階は変化を付けてきたのかゴブリンが隊列を組んで歩いていた。

まぁ既にモンスターハウスで経験済みなので楽に進めたが、鎌縛りでやってみるといい経験になった。



四階はトカゲを大きくした奴単体と、それに跨るゴブリンの二種類だった。

ゴブリンライダーって言うのかね、弱い筈のゴブリンがトカゲに乗ってるだけなのに勇ましく見えて羨ましかった。

倒したトカゲの肉も変わらず床にべちゃっとしていたのには呆れたな。慣れないとだめなのか。

はぁ、スキルでアイテムの自動収集とかあれば良いのに。まぁスキル一覧を参照する限り、存在しないのは確定なんだけどさ・・。

途中でお腹が空いたのでトカゲ肉を食べてみたところ、鶏肉っぽい味でなかなかさっぱりとしていて美味かった。


で、今居る五階なんだが・・・まぁ、うん。

またゴブリンだ。


あるぇ?階を変えるごとにモンスターって変わるものじゃねぇの?

一階は違ったけど、二階からずっとゴブリンだらけなんですが?

チュートリアルだからゴブリン惜しなのかね。


五階のゴブリンはゴブリンライダーと普通のゴブリンの混成部隊だった。

杖を持ってるゴブリンも居るから結構厄介かもしれない。

フレンドリーファイア無効はどうにかなりませんかねぇ。


ま、今の俺の動きなら瞬殺できるだろうが。



そのまま苦も無く進んでいき、通路の奥に宝箱を発見した。

初宝箱だ!取りあえずクリアしようと碌に探索してなかったが、いざ見つけてみると嬉しくなるな!


罠察知で罠がないことは確認済みだ。

どれどれ中身はっと・・・ん?


宝箱の中身はなんと!


服が一式入っていた。


おおぅ、まじかよ。

確かに執事服だけだと困るかもしれないけどさ、それでもお前宝箱に服って・・・。

畳まれた服の上に紙が置いてあり、ちゃんとこの世界基準の服だから安心して着てね!

いや助かるけどさ、初宝箱がこんなのって・・・なんだかやるせねぇ。



そう、異世界だからって幻想を持ってちゃダメなんだ。これはそれを俺に教えるためにあるんだ。


あははー宝箱に良いアイテムばっか入ってるわけがないじゃないですかー。やだー。

チュートリアルダンジョンに何期待してるんですかー。チュートリアルですよ?

チュー・ト・リ・ア・ル!



・・・・・・はぁ。それでもさ、折角の宝箱なんだからさ・・・俺に夢を見させてくれよ・・・。

現実見せるなよ・・・。


もういいや。こんなダンジョン直ぐにクリアしてやんよ。



俺は服を装備の腕輪に登録してなんとなく着替えてから、ダンジョンを無表情で進む。


現実はこんなもんなんだとそう思いながら・・・。




そして気が付けば10階の最後の部屋に辿り着いていた。

思い返せばNKT(長く苦しい戦いだった)

敵も種類が増えてオークやオーガなどのパワータイプで攻めて来たり、

モンスターハウスを見つけて入ったは良いが、敵が出てこないと言うアクシデントが発生して管理者があわあわしていたり。(結局トカゲの軍団を召喚していた)

宝箱に期待してはいけないとわかりつつも期待してしまう俺がいて、いざ開けようとすると宝箱ではなくミミックで、イラッとしてはなった魔法で消し炭にしたり。(ミミックは察知系にひっかからない)

ダンジョン自体が迷路みたいなものなのに、壁を動かして更に迷路にするフロアがあって、隅々まで調べることになったり。(結局、階段がその動く壁に隠されていたのに気付いたのはフロア全てを回った後だった)

転移の罠を見つけたものの、めんどくさいからスルーしようと通り過ぎようとした所、管理者から転移の罠の先には敵が居るけど良いアイテムもあるよ!

との事なので罠を踏んで向かうとモンスターハウスで、四方八方を敵に囲まれつつもスキルを駆使してどうにかしたり。(罠の先にモンスターハウスとかそんなえぐいのをチュートリアルで作るなよ)


結果、今に至る。


戦利品を纏めておくと、


平凡な服一式

ウサギ肉×23

トカゲ肉×63

オーク肉×83

オーガの角×70

蜂蜜×120ℓ

ミミックの抜け殻×2

魔物の核×483



ゴブリンは全て核だけだった。魔物によって核の大きさや色は異なっている。表記がめんどくさいので省く。

ちなみに二階に居た騎士ゴブリンの核は綺麗な緑色をした18面体の結晶で拳位の大きさはあった。

他の魔物は親指程度のサイズで、大きいやつでも精々拳の四分の一位のサイズしかなかった。

6~10階はオークとオーガが主で、オークは肉、オーガは角とそれぞれ落とした。

オークが落とした肉を試しに焼いてみたら、まんま豚肉だったのであれはもう豚と呼称する。

敵が落とす肉は食える、これダンジョンでの常識な。床に落ちるからちゃんと洗えよ?

てか肉ばっかりで野菜が欲しい。ダンジョンを出たら最初に目指す目的はそれになりそうだ。

あと8階からはオークとオーガに紛れてデカい蜂が飛んでいた。倒すと蜂蜜を落としたが、瓶に入ってたりはせず液体のままドバーッと流れたので凄く焦った。

一匹目の蜂蜜は無駄になったが、二匹目からは落ち切る前に風魔法で浮かせて、魔法で作ったかめに入れるようにしたので、総量が約120ℓくらいになったわけだ。

生活するうえで甘いものは必須である。今はちょっと狩り過ぎたと反省している。

ミミックの抜け殻についてだが、何のことはない空の宝箱だ。俺の夢を壊した物体の抜け殻。

どう使おうか追々考えるとしよう。最初のは消し炭だが、その後に出会ったのはなんとなく残している。


言い忘れていたが、スキルの『アイテムボックス』では、使う時に俺の頭の中にアイテムリストが出てくる。そこならアイテムの名前もわかるんじゃね?

と思うだろうが決してそんなことはなく、俺が思ったままの名前がリストに反映されるらしい。鑑定も出来ないポンコツだ。余談だがオーク肉も豚肉と表記が変わっていた。


鑑定で思い出したが、鑑定スキルってチートだよな。名前が一瞬でわかるなんて羨ましい。

さらには効果までわかるんだから本当にチートだ。

え?お前は『完全記憶』があるからいいだろって?それとこれとは話が別だろう。覚えておけるのと見たらなんでもわかるのとでは根本的に違う。

はぁ。鑑定欲しいなぁ。リストに無かったし、本当に意味不明だわこの世界。ゲームっぽい世界なら鑑定は必須だろ!


と、話がそれてしまった。敵のドロップ品はそんなもので次はお待ちかねの宝箱から出たものやモンスターハウスでの報酬だ!


スキルの宝玉×1

金の腕輪×1

短剣(投擲用)×12

調味料各種(塩、胡椒、醤油、味噌、ソース、マヨネーズ等)

米一俵


以上だ。宝箱からは金の腕輪と短剣が。その腕輪は普通の宝飾品だったが、短剣は投げてもアイテムボックスの中に戻ってくるという不思議な魔道具だった。

まぁ転移があるから多分使わないと思うが、いつかは使うかもしれない!

で、調味料各種はなんと!使ってもなくならないというおまけ付き!さらに米も無くならない!なんてことは無く、米は流石に無くなる。

調味料は本当にありがたかった。肉を焼いて何も付けずに食べるのは味気ないからな。

日本の食事を舐めてはいけない!

そして本命のスキルの宝玉!これがなんと中に入っているスキルを習得することができるのだ!

で、中に入っていたのはなんと・・・なんと!あのスキルリストになかったあの【鑑定】が!


なんてことは無く【  】だった。

名前からわかる通り何も入ってなかった。バグか?と管理者に尋ねてみると、なんでも好きなスキルをを入れれるんだと。すげぇ!

スキルリストで気になってたのがあるんだよな・・・


【魔法(時)】【異界】


時ってことは、あの某吸血鬼のように時間止めれたり、紅い館のメイドみたいな能力ってことだよな?な?期待していいんだよな?

いや待て、もしかしたら「時計の針が動かせるんですー」とか「見ててください、この食材の時間を進めますよー」とかいって食材を腐らせたりするだけと言うクソ雑魚ナメクジな能力の可能性がある。

なら考えないとな。もう一つ気になっている【異界】だが、これに関しては異世界に通じるってことだよな?でも通じたからなんだっていう話だし。結局俺はアイテムボックスにしまった。



あ、そうそう俺のステータスだが。


NAME   【シュウ】

AGE    【19】

LEVEL   【60】

スキル  【完全記憶】【全適正】【魔力操作】【経験値UP】【アイテムボックス】

     【魔法(土)】【魔法(水)】【魔法(木)】【魔法(風)】【魔法(雷)】

     【魔法(火)】【魔法(闇)】【魔法(光)】【魔法(造形)】【武術(刀、鎌、拳)】

【体術】【隠密】【精神統一】【空歩】【再生】

【並列思考】【跳躍】【地獄耳】【暗視】【温度感知】

【気配察知】【魔法(混沌)】【俊足】【瞬駆】【思考加速】

     【怪力】【調理】


レベルは二つだけ上がって、スキルが怪力と調理の二つ増えた。

【怪力】は力が上がる。素手でオーガと殴り合いしたから取れたのだろう。

【調理】は食材の扱いが上手くなる。調味料で料理をしたから取れたんだと思う。

しかし、経験値UPがあってもあがらんね。まぁ二チュートリアルダンジョンだし仕方ないか。

二階で結構上がっちゃったし。



さて、準備も出来たしクリアしてしまおう。

俺は最後の部屋へと向かう。



『ここがボス部屋だよ』と言う看板を無視して扉まで進むと、自動で扉が開いていく。やはり謎技術だ。

一歩中に踏み入ると、自動で扉が閉まっていく。中は相変わらず真っ暗だ。

しかししばらくすると壁に立ててある燭台に火が灯り部屋内を明るく照らし出す。


部屋は奥に一段高い場所があって、部屋全体の大きさは学校の体育館より三倍近くあって凄く広かった。

と、その一段高いところに魔法陣が浮かび上がり、光を放った後現れたのは、


・・・・・龍だった。


「は?」


俺の目の前で蜷局を巻いて居るのは紛れもなく龍だった。西洋の四足ドラゴンではなく、日本で描かれているような絵巻物の龍だった。


『君があまりにも強くなったからちょっと手ごたえのあるのを用意したよ!』


『お前馬鹿じゃねぇの!?なぁ?ここチュートリアルだよな?それなのに龍を出すとかおかしいだろ!』


『いや、でもね?一応レベルは50に下げてあるし、スキルも多少制限はしてるからさ』


『それでも種族差って物があるだろ。常識的に考えてくれよ』


『大丈夫大丈夫。何はともあれ頑張って!』


そんな会話を脳内でしていると、龍が問いかけてきた。


「お主が異世界からの客人か?」


「あ、あぁ。てかお前喋れるのかよ」


「当たり前だ。我らダンジョンマスターは知性を持っておる」


「そ、そうか」


「管理者から言われておるのでな、全力でかかってくるが良い!」


「あーっと、一つ聞いていいか?」


「む?なんだ?」


「お前らは倒した後はどうなるんだ?消えるのか?」


「そうだな、伝えておかねばならぬか。我らダンジョンマスターは倒されると、宝玉に全ての知性を宿して消えていくのだ。

知性持つアイテム、インテリジェンスアイテムになるというわけだな。ちなみにこの世界には一つも存在しておらぬ。

何故ならダンジョンを攻略する奴らがおらぬ故。しかも攻略した奴が居たのなら、管理者が更に強い我らを差し向け奪還する故な」


「な、なるほど」


結局戦わないとだめだなこれは。


「まぁアイテムになると言うのなら全力でやろうか!」


「その意気だ。全力の殺し合いをしようぞ!」


その言葉を合図に俺は意を決し、鎌を構えて(何度も言うがダジャレではない)混沌を纏わせ突撃した。

おとぎ話に出てくるような騎士対ドラゴンの様に囚われのお姫様を助けに立ち向かっていく。

・・・構えているのは剣ではないし囚われのお姫様などいないが。



ただ純粋に、思考加速、並列施行、俊足を使って俺の力がどこまで通じるか試してみたかった。

そして龍に近づいた時に尻尾を使って払いのけようとしてきたのを空歩で飛んでかわし、鎌で尻尾を斬る。

斬り飛ばされた尻尾は虚空へと消え去った。それを見た驚きか痛みか、龍は眼を見開く。

と俺のスキルが突如消失した。


慌てて離脱しようとするが、目の前には口を開けた龍が構えており、ブレスの準備をしている。

これは不味いと咄嗟に転移で口の車線上から逃げた刹那、黒い光の奔流が壁へと向かって放たれた。


ダンジョンの壁は壊れないまでも、途轍もない威力の余波がこちらに吹きすさぶ。


「ふむ。我のブレスを躱すとは中々やるな」


これはやばいな。正直侮っていたかも知れん。様子見と言わず一撃で決めさせてもらおう。

一応心のなかで一言謝った。


「むぅ?」


転移斬り。龍の首が落ちて虚空へと消え去り一瞬遅れて体も消えて行き、後には床に転がる宝玉だけになった。


鎌に混沌を纏わせたまま、転移して斬り落とした。ただそれだけ。

あのブレスに当たれば死ぬだろう。ならば一撃で殺すしかない。そう思ってやった。後悔はしていない。


『ダンジョンクリアおめでとう!最後の一撃は・・・切ない。でもよく勝てたねー』


『まぁな。てかチュートリアルはどうしたチュートリアルは!

あんなブレスがあるなんて知らねぇぞ!』


『ごめんねー。でも君、あのブレスに当たっても多分死なないよ?』


『え?』


『君は人だけど異世界人で、この世界の人種とは根本的に違うんだよ。初ダメージの自爆は君の能力だしね。ちなみにあの自爆も防げたと思うよ。要は覚悟の問題かな』


『む?・・・なるほど。自爆は油断して気を抜いていたから食らったのか?でもあのブレスは覚悟でどうにかなるものか?』


『なるんだよ。レベル差もあるしね。まぁ何はともあれクリアおめでとう!ここの報酬はその宝玉だからね。君の好きなようにして良いよ!』


『覚悟するだけでどうにかなるんだ』


なんと言うか滅茶苦茶だな。まぁ異世界だしこんなもんか。だが人は斬れば死ぬ。これに変わりはない。断固としてない。


『インテリジェンスアイテムって言ったか。知性があるっていうけど何かメリットは?』


『凄く良く喋る!』


『うわいらねぇ。アイテムボックスに死蔵していいかな』


『んー、話し合いで決めたら?僕は君の判断に任せる。ちなみにその宝玉を装備に使うとその装備に宿るよ』


『そうか』


俺は床に転がった宝玉を拾い、話しかける。


「なぁ龍よ」


「む?お主か。確かに我は全力で殺しあおうとは言ったがあれは少々酷くないか?尻尾を斬られた時は、驚いてお主のスキルに干渉して止めたが、それも見ている間だけだし、

なにより避けたではないか!なのにその後のあれはずるいぞ!いつの間にか首を斬られているなど信じられぬ。そもそも・・・・」


『もう、しまってもいいよね・・・』


『良いと思うよ』


「それについては済まなかった。あのブレスはやばいと判断した迄の事だ。反省はするが後悔はしない。

じゃ、お前はアイテムボックスにしまうからな」


「ちょ、ちょっと待て、アイテムボックスにしまう・・・だと?何故だ!アイテムボックスっていうとあれじゃろ?あの箪笥の奥とかに入れて忘れ去られてしまうような・・・」


「だってお前うるさいし。しかもインテリジェンスアイテムって今世界にないんだろ?絶対面倒なことになるじゃん。ならしまって置いた方が良いかなって」


「我、役に立つよ?なんたって知性あるし!うるさいというのなら頭の中に声を届ける、『こんな風に。だから頼むから外に出しておいてくれ!もう閉じ込められるのは嫌なのじゃ!』」


「閉じ込められるってお前何したの?」


「えーっと、そのぅ」


『人の街を襲って勝利したドラゴンの話したでしょ?で、やり過ぎたから閉じ込めちゃった』


「うむ。恥ずかしながらその通りじゃ」


「何やってんのお前。尚更危なくて外に出しておけねぇわ」


「嫌じゃ!もう閉じ込められるのは嫌なのじゃ!頼むから外にだしておいてくれ!」


「はぁ。めんどくせぇが仕方ない。じゃあどの装備に宿りたいか選べ」


俺は刀、鎌、短剣、腕輪を出して見せた。


「見えてるか?この中から選んでくれ」


「う、うむ。では鎌で頼む」


「良いんだな鎌で」


「何か不味いのか?」


「別に不味くはない。ただ鎌はデカいから基本アイテムボックスの中だぞ」


「む、そうなのか。では刀で」


「良いんだな刀で」


「これも不味いのか?」


「いや、不味くはないが、鎌と交代で使う時があるからアイテムボックスにしまう事もある」


「だったら我はどうしたらいいのだ!短剣はしまわれそうだし、腕輪とか嫌だぞ!」


「なら新しいお前に合うのが見つかるまでアイテムボックスで良いんじゃないか?

アイテムボックスの中は時間止まってるし、大人しく待っとけ」


「ぐぬぬ・・致し方ないか。大人しく待っておくとしよう・・・だができるだけ早く、本当に早く新しい装備を見つけてくれる事を・・・・」


言い終わる前にしまう。ふぅ。やっと解放された。


『お疲れさま。改めてクリアおめでとう!』


『なんか戦闘よりも疲れたわ』


『ではでは、そんなお疲れの君にとっておきの報酬だよ!』


『本当に良い報酬なんだろうな?』


『そりゃ勿論!あのインテリジェンスアイテムよりはよっぽど良いよ!』


『本当か?そんなに持ち上げるとハードル上がるぞ?』


『う・・。だ、大丈夫大丈夫。では発表します!君への特別報酬は!!』

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