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やっぱり格好良いのは正義だと思う。

連続更新二話目

少し短め


【気配察知】で次の角に敵が居ることがわかる。

敵は二体。


鎌を手に【隠密】で忍び寄る。

角からちらっと伺うと、グリーンモンスターがそこにいた。

多分ゴブリンという奴だろう。


さて、初の人型生物との戦闘と行こう。

まぁ回復しているときもたまに通っていたが。

ゴブリンは並んで歩いており、談笑しているのかゲヒゲヒ言い合っている。なんだかうざい。


敵が角に差し掛かろうと言う時に俺は飛び出し、鎌を大振りに一閃。斬るのは胴体。

一体を上下に分かれさせた後、勢いのまま空歩で二、三回空を蹴り反転しさらに一閃。


ふむ。危なげなく狩れるようだ。次あったら鎌で刃を交わしてみるか。

有無を言わさず狩る戦いも良いが、自分の力も把握しておかないとな。

ステータス

NAME   【シュウ】

AGE    【19】

LEVEL   【12】

スキル  【完全記憶】【全適正】【魔力操作】【経験値UP】【アイテムボックス】

     【魔法(土)】【魔法(水)】【魔法(木)】【魔法(風)】【魔法(雷)】

     【魔法(火)】【魔法(闇)】【魔法(光)】【魔法(造形)】【武術(刀、鎌、拳)】

     【体術】【隠密】【精神統一】【空歩】【再生】

     【並列思考】【跳躍】【地獄耳】【暗視】【温度感知】

     【気配察知】



で能力値が見えないのが本当にもう、ね。現実的だわ。

いや、だから開こうと思ってないって。

ん?レベルが12になってる。そんなにゴブリンの経験値が良いのか?

さっきまで7だった筈だが・・・。

上がるに越したことはないし、別に良いか。


ちなみにゴブリンのドロップは核だけだった。

ゴブリンの肉とかいらねぇもんな。はーありがたやー。使い道わかんねぇけど。


次行くか。




【気配察知】を使いながら【温度感知】も併用して進む。

と、床の一部分だけ飛び出しているのが見える。

十中八九罠だろう。丁寧に横の看板に『罠だよ』って書いてあるのがうぜぇ。まぁ折角だから起動させてみるか。



の前に周囲を確認。罠の直上に穴が空いて冷たい色をした鉄の槍がちらちら見える。

なるほどシンプルな罠だな。こう言うのが罠としてダンジョンには仕掛けられていくのだろう。


「・・・・本当にチュートリアルだな!」


思わず声に出してしまった。

いや、良いんだけどさ。


【罠察知を取得しました】


えー。


ありがたみねぇタイミングできやがったよ。

【罠察知】て、気付いたって言うか気づかされたっていうか決して察知はしてねぇよ!

普通に看板に書いてあったよ!



・・・・はぁ。貰えるもんは貰っとこう。突っ込むだけ無駄だろうし。

取りあえず余ってる核でも投げてみるか。


俺が投げた核が罠にコンッと当たると槍が上から降ってきて床を貫いた。


・・・え?貫いた!?威力おかしくね!?

俺の放ったあの自爆魔法でさえ壁を少し抉る程度だったのに槍で貫くのか!?。


ダンジョンの罠やばい。見つけたら絶対に回避優先。あんなのが刺されば人は死ぬ。気を付けねば。


「罠、ダメ、絶対」


と、【罠察知】はパッシブスキルみたいだな。パッシブってのは、常時起動型のスキルだ。

ん?言ってなかったっけか。まぁいい。


スキルにはパッシブとアクティブがある。パッシブはまぁ罠察知とか武術とかの身についてるもので

アクティブは魔法とか空歩とか自分で任意のタイミングで起動するものだ。


察知系とかはパッシブなので特に気にしなくていい。一応パッシブもオンオフは出来るけどな。

温度感知とか日常では使わないし。

ちなみに並列思考はアクティブだったりする。まぁ常に起動しとくけどな。

慣れるためと警戒のためだ。



気を取り直して周りを見渡してみる。


おー、罠がよく見えるわ。

壁や床の一部が黄色く光っている。

これが罠なんだろうなーと、壁に手を触れてみた。

床から槍が飛び出す。まぁわかってたんだが・・・やっぱり天井に突き刺さるのね。

罠に関してはスルーしておこう。

と思ったが、槍の先は鉄じゃね?

なら魔法(造形)で包丁が作れるのでは?

と言うわけで思い立ったが吉日。包丁製作の為に床に突き刺さった槍を頂こう。

魔法でダンジョンの床をせり上がらせると槍が取れた。

この槍に魔法を使い穂先を包丁に造形!

うむ。中々に良い出来ではないか。

罠の槍を再利用する。思いついた俺偉い!

槍の先の鉄が包丁にするには少し足りなかったので、他で補充したが概ね満足したものが出来た。

包丁の柄は槍の持ち手を再利用している。

手に馴染むように握りやすく凹凸にしているのが中々に粋だ。

出来上がった包丁はしまって次の食事のときに試そう。



そういえば、普通の人はどうやって罠察知を取得するんだろうな。

なんてことをぼんやり思いながら俺はダンジョンを進んで行く。


二階を進んでいくと、行き止まりに扉を発見した。

丁寧に看板がかかっており、『ここはモンスターハウスだよ』と書かれている。


なるほど。ローグライクでありがちな、部屋に入れば敵が一杯がいるのか。

ん?下に補足説明が書いてある。

『モンスターハウスでは敵を殲滅しない限り出られないけど、全て倒せばアイテムが取れるよ』

まじかよ。ローグライクなら一旦通路に逃げて一対一で殴ればいいのにここでは違うのか。

現実ならではの問題だな。一階のウサギでさえ俊敏な軌道で俺についてきてたし。

てか一般人はどうやってあのウサギ狩ってるんだ?地球なら達人クラスとか武道経験者じゃないと無理だぞあれは。玉砕覚悟じゃないとあの動きにはついていけないし基準がわからん。



余談だが、ローグライクとは、風来のシ○ンやト○ネコの大冒険等と言ったゲームで、ダンジョンを進んでいく形式のゲームだ。

一階毎にフロアの地形が変わり、一ターン一回行動できるターン制。敵も然りだな。

一回動けば相手も一回動く、その中で如何に上手く立ち回るかが重要で、何故か床に落ちているアイテムを拾って駆使したりするのだ。

何故床にアイテムが落ちているのかは・・・謎だ。ゲームなのだから気にしては負けだろう。

そしてローグライクの醍醐味であるモンスターハウスは、部屋内にモンスターが沢山居る状況の事を差す。ターン制なので通路に逃げ込めば、一対一の殴り合いがずっと続けられるという点はゲームならではだろう。壁の中を移動するモンスターもいるけどな。

まぁこの世界では魔物と一対一なんて、楽な戦いは望めないだろうが。


とかく、モンスターハウスなら多対一と言う戦闘が出来て訓練になるかな。

鎌だと取り回しが難しいから刀で安定かな。


そういえば、ファンタジーでありがちな魔法剣を試してない。

敵はゴブリンだと思うし、刀が白いから魔法(光)でも纏わせてみるか。

刀を正眼に構えて魔法を起動。己の中の魔力を集め刀身に纏わせ、大気に存在する魔力で維持する。

刀身が薄っすらと発光する。とても幻想的だが、光の効果がよくわからん。

ついでとばかりに闇も纏わせてみる。


刀身の光を覆いつくさんと闇が広がるがそこは制御してみせる。光と闇を螺旋状に刀に纏わせることに成功した。


おーかっけー!光と闇が合わさり最強に見える・・・。

う、うん。俺も大概中二病だな。格好いいものは格好いいから仕方ない。


よし。ではモンスターハウスに向かおうか。

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