異世界に来たんだがチートは変わらないようだ。
一話だけだと寂しいので追加しときます。
スキルの説明が長いですが不思議な力があるもんだーと思っていただければそれでいいです。
ではどうぞ・・・
ダンジョンの反対にある森の方に向かって歩いて行った。
確かにレベル上げやチュートリアルは必須だが、誰がいきなりダンジョンに突っ込むか。
まずは状況の整理だろ。俺のスキルはっと。
「ステータス」と頭に思い浮かべる。
NAME 【秀作】
AGE 【19】
LEVEL 【1】
スキル 【完全記憶】【全適正】【魔力操作】【経験値UP】【アイテムボックス】
ふむ、管理者の言った通りになんか頭の中に浮かぶようだ。
そうそう、日本語の名前はこの世界にはないらしい。
だからこの名前は不味いだろうな。変えよう。
よし。一文字にして『シュウ』にしよう。ステータス
NAME 【シュウ】
AGE 【19】
LEVEL 【1】
スキル 【完全記憶】【全適正】【魔力操作】【経験値UP】【アイテムボックス】
まさかこんな簡単に変更できるとはな。流石管理者仕事が早い。この名前なら違和感はないだろう。
次にやることは『魔力操作』だな魔力っていうんだから自分の中のものを使うのか?いや、魔力なんだから世界に満ちていると考えよう。
まずは地面に手を当てる。魔力の流れを感じて・・・・・・
あ、なんかそれっぽいのが流れてる。これを一か所に集めて、土を持ち上げるようにすれば・・・
【魔法(土)を取得しました】
土が少しせりあがった。
おーこれが魔法か。すげー、本当に異世界なんだな。
魔力操作ってMP消費しねーのかな?
てか、MPとかの概念ってどうなってんだろ、聞き忘れたや。
まぁ、世界に溢れてるの動かせば実質無限か。これは便利だな。
『あ、あー、聞こえるかい?』
なんだ?頭の中に声がする。
『僕だよ、管理者だよ』
管理者さんか、て、どうやって返事すればいいんだ?
『頭の中で考えれば返事できるよ。言い忘れてたんだけど、魔力は基本的に自分の中から使うものなんだ。この世界の人は全員そう思ってるから気を付けてね
ちなみに君の中にもあるし、上限もちゃんとあるから。そして自分の中の魔力を使い切ると倒れるから注意してね』
『それを先に言ってほしかったな。まぁ、自分の中のを使いつつ上限が増えるなら増やして、他の奴にばれないように世界の魔力も使えばいいだろ』
『そんな感じでよろしくー』
『そんな気軽に話しかけていいのかよ。仮にも管理者だろ』
『気にしない気にしない。じゃ、頑張ってねー』
むぅ。いきなりだったがまぁいい。
魔力操作はやっていくうちになれるだろ
では次、水は必須だ。
大気中には水分があるわけだ。それを今度は己の魔力で賄う。
魔力操作で水分を動かすように手に集中・・・
すると手の先に小さい水滴ができた。
【魔法(水)を取得しました】
これで飲み水は確保できるな。
では次・・・
―――――――――
こうして俺は色々と実験を繰り返し、ステータスはこうなった。
NAME 【シュウ】
AGE 【19】
LEVEL 【1】
スキル 【完全記憶】【全適正】【魔力操作】【経験値UP】【アイテムボックス】
【魔法(土)】【魔法(水)】【魔法(木)】【魔法(風)】【魔法(雷)】
【魔法(火)】【魔法(闇)】【魔法(光)】【魔法(造形)】【武術(刀、鎌、拳)】
【体術】【隠密】【精神統一】【空歩】【伐採】
【並列思考】【跳躍】
今のところはこんな感じだ。一部のスキルには更に上位互換のスキルがあるようだが、割愛しておく。説明めんどくさいし。
どうやって各種の魔法を取ったかについては説明しておこう。
土と水はさっきの通り。木はまんまで木を魔力で動かした。風は魔力を大気に込めて動かした。
雷は水蒸気で雲を作り疑似的な雷雲を作ることにして操作した。
火は木を雷で焦がし種火を作り、風で大きくしたあと火を操作した。
光は太陽の光を水で屈折させ、それを操作した。闇は影を操った。
造形は魔法で木の皿を作ってたら取れた。
途中で管理者が飽きれていたがスルーしておいた。
ちなみに魔法に関してだが、無から有を生み出すことが出来る。
何言ってんだと思うが。何もないところから火や水が出るのだから当たり前だ。
謎原理だが、管理者曰く魔力を媒体に様々な事象を呼び起こしているらしい。
意味が分からないがそういうものだと思っておけばいいだろう。
で、【武術(刀、鎌、拳)】と【体術】【精神統一】はこの世界で俺がどこまで動けるかわからなかったので、毎朝やっているトレーニングを一通りやった後に、貰った鎌と刀を振るっていたら取れた。
【武術(刀、鎌、拳)】は武器を扱う際に補正がかかり、多少扱いが上手くなる程度だった。
【体術】は体を動かすのに対して補正がかかり、動きが多少機敏になる。
【精神統一】は集中することにより、体の扱いが格段にうまくなるスキルだ。昂る精神を落ち着けたり、魔法を使うときにも役立つ。
で、管理者から貰った武器だが、大鎌なんて初めて扱ったが中々に楽しい。
扱いが難しいので独学になるが頑張ろう。漫画とかアニメでは積極的に見てたから何とかなるだろう。
刀に関しては木刀が家にあって練習していたので。扱いは達人クラスだったりする。
途中で刀の試し斬りとして木を水平に斬ったら『伐採』が取れた。木は綺麗に斬れて横倒しになって驚いたが、刃毀れ一つしない良い刀だとわかって安心だ。まぁ斬り方一つで変わるんだけどな。
ちなみに切れ味は鎌も同様だった。
【隠密】は、木に休むように寄りかかっていたらいつの間にかとれていた。
隠れてないしガバガバすぎねぇかと思ったが。気にしないことにした。
【跳躍】はどこまでジャンプ力があるかを試していたらとれた。月と地球で重力に差があるから、もしかしたらこっちの世界は重力が弱いかもと思って試していたが、重力はどうやら地球と同様らしい。
【空歩】は風で足場を作れば飛べるんじゃね?と試していたらいつの間にかとれていた。空を自力で飛ぶ・・・飛ぶ?と言う夢が叶った時は少しばかり感動した。
空を自由に飛べる(走れる)ようになった。凄い!
【並列思考】は特殊で、あまりにもフットワークが軽い管理者と受け答えしながら、別のことを考えつつ魔法の訓練をしていたら生えてきた。
頭が二つになったようで正直気持ち悪いが使っていくうちに馴染んできた。正直怖い。
各スキルについての詳細は、まぁその内説明するかもな。めんどくせぇから今はやらねぇが。
というか【全適正】の凄さが半端ない。
聞くところによると、この世界の住人の適正は正直微妙なところで、例えば武術は長い時間練習すればとれるが、
魔法に関しては適正が曖昧で、そもそも己の魔力を感じとれなければ取得することが出来ない。『魔力操作』も持っている人は稀らしいし。
纏めると俺の存在はこっちでもチートのようだ。
地球に居たころとあんまし変わんねぇな。出来ることは増えたが。
管理者もそういうのが好きなようで俺を見ながら楽しむんだとさ。
別にどうでもいいが。
さて、大体のスキルを把握したところで早速向かうとしよう。
俺は改めて森へと足を踏み出した。
『ちょ、ちょっと良いかい?』
管理者が何か言っている。
『ダンジョンは!?』
『え、めんどくさい』
『めんどくさいって・・・』
『俺の好きにしていいんなら口出しするなよ』
『わかったわかった。ならダンジョンに行って攻略してくれたら特別な報酬を上げるよ!』
『特別って?』
『それは秘密。でも君の為に準備したものだから損はさせないよ!』
『なら仕方ないな』
『君の為に作ったダンジョンだからそこまで難易度は高くしてないよ。だから気軽に挑戦してくれ』
『わかった。と言うか管理者さんよ、話しかけ過ぎ』
『だって話し相手なんか居ないし、暇なんだもん。大丈夫、もうしないから。ここからは僕が重要だと思った時だけにするよ』
『・・・それって実質制限なくね?まぁいいけど』
管理者がせっつくので俺は仕方なく……森へと足を向けるのだった。
『え?なんでそっち!?』
冗談だ。
そして俺はダンジョンへと向かった。
お読み頂き有難う御座います。
転生物をノリで書いた結果がこれだよ・・・
めんどくさいけど頑張ろう。
ダンジョンを出たところまでは書けてるんだけどね。
まぁ続きを書く気が起きれば書こう(書かないフラグ)
ご意見ご感想お待ちしています。




