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執着 其の三

「とりあえず紗千香さんの許可はとってあるし、こっちも寮生活だから問題ないね。部屋は違うけど寮は同じだし」


紗千香とはあたしのお母さんの名前だ。ってお母さん何許可してんのー‼︎

あたしがどれだけあの学校行くために勉強してたか知ってるはずなのに⁉︎しかも寮が同じってどーゆーこと⁉︎普通女子寮とか男子寮に分かれるはずでしょ⁉︎


「んーと、一応一般人用の寮はそうだよ」


くっついたままえらいことを口にする壱夜。


…一般人用の


つまり、それは…


「ここにはオレたちみたいなやつらも通ってるからな。」


「とゆーか俺達みたいなやつらが通うために作られた学校って感じだからな〜」


おいこら、ちょっと待て。あたし普通の人間なんだけど


「姫は僕たちのこと知ってるから問題ないのー」

「確かに人間の関係者はほとんどいないしねー」


双子共…だから最初からこのつもりで…あぁどんどん普通が遠ざかって行く…


「まぁ安心しろ。先祖返り自体そんなに数は多くない。血を引いてるやつらを含めてだいたい全校生徒の三分の一程度だ」


今だ黒ーい笑顔の海里。ん…でもこの学校、もとい学園の高等部生はおよそ800人。だからだいたい200〜300くらい?


「もっとも俺たちみたいな純粋な先祖返りはその一割もいないが」


わーそれでもだいたい20〜30くらいって計算になるんですけどー


「大丈夫、姫にはおれたちがついてるから誰にも手だしさせないよ」


待て、それが問題なんだよ壱夜。やめ、そんなピュアな笑顔で見ないで!罪悪感半端無いから


「そうだねー。クラスも一緒だし問題ないね!」

「Sクラスだから卒業まで変わんないし」


…は?それってどういう…


「Sクラスはsecretの意味から取ってあり、おもに俺たちのようなやつらが集まるクラスだ。基本的に分家や血を継いだだけのやつら、そして一般人の生徒はA〜G組にわかれる」


海里がしてやったり、という顔をする。


「姫は僕たちのこと知ってるから一般人じゃなくて特別にSクラスになったんだ〜」


まともじゃ無いよこいつら。…誰か助けて。あたし一般人だ。頼むから普通クラスにしてくれ‼︎


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