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番外編  神の誤算

もうひとつタイトルをつけたら、今日は何の日?です。

ただこの日に合わせたくて突発的に書いたので、本当におフザケです。エイネム様が可哀想?です。シェールはセクハラを許しません。


ある日、少々面白いことを耳にしたため、それを実行するべく特殊な菓子を用意させた。最近異国で流行りだしたその菓子は、その特徴ゆえに変わった食べ方があるという。

ジェド自身はやった事がないらしく「その菓子を持ってこい」と言ったら、なぜか呆れたような顔をした。多少その表情は気に障ったが、すぐにきたるべくその日をどう過ごそうかと楽しい期待に胸を躍らせた。


予想していた通りシェールはその菓子の存在を知らないようで、菓子を前にすると不思議そうな顔をしてみせる。


「エイネム、それは何ですか?」


「おぉ!シェールよくぞ聞いてくれた。これは異国で有名な菓子だそうだ」


「そうなのですか。

チョコレートがかかっていて美味しそうですけれど、不思議な形なのですね」


「一本食べてみるか?以前に食べてみたが、なかなか美味かったぞ」


我は嬉々としてシェールに勧める。そもそも彼女に食べて欲しくて持って来させたのだから、どんどん食べて欲しい。


「今日はこの菓子が出来た日らしいぞ」


「そうなんですか!美味しくて、つい手が伸びてしまいますね」


彼女にも受け入れてもらえたようで、何よりだ。

ポキポキといい音をさせながら食べるさまは、まるでリスなどの小動物を思い出させるもので、大変可愛らしいのだが。―――しかし、本来の目的はまだ果たされてはいない。今日であるからこそ、普段では頼めないことも言えるのだ。


「シェール、このお菓子にはちょっと面白いゲームがあってな。

 まず一人がこの端を口でくわえて、もう片方を相手が食べていくんだ。それで、先に放したほうが負け…」


「えっ?何それキモい」


「……えっ?」


初めてシェールに一刀両断された…。

しかもキモいって。あの優しいシェールがキモいって―――。言葉の意味を理解した途端一気に力が抜け、その場にへたり込んだ。


「下心満載に、セクハラしようとするから悪いのですよ。

 おまけに今日は鏡の日でもあるらしいですよ。ということで、はい姫」


「うわぁ、可愛い手鏡ですね」


裏には薔薇が描かれており、手元はあしが絡んだようなデザインになっていて素敵だと彼女が喜んでいる。赤を基調とした石が散りばめられたそれは、シェールは気付いていないようだが実は宝石だ。

きっとそれを教えさえすれば、ジェドからの贈り物など受け取らさずに済むだろうが…。これだけ喜んでいるのに、遠慮で笑顔を曇らせないで欲しい。

大体、あれはジェドのポケットマネーから出しているから気にする必要はないのだ。流石に一国王だけあって、あれくらいはなんて事ないであろう。



泣く泣く邪魔するのを諦めた。どうして私はき……。

―――などと言われて、ジェドだけあんな満点の笑顔を向けられているのだ。納得がいかない。一度でいいから、有名なあのゲームをシェールとしてみたかった。


とりあえず、むかついたので先程からニヤついているジェドには、浴びるほどのチョコレートを頭からかけておいた。




他の日は忘れている事が多いのに、この日ばかりは見た目のイメージから思い出す人も多いのではないでしょうか?有名なお菓子の日でした。

おまけに、今日は宝石の日でもあるらしいです。ちょっと調べているうちに楽しくなっていろいろ付け足してしまいました。

なんと!ポイントまでこの日を祝ってくれているようで、ぞろ目でした。いつもお世話になっている皆様、ありがとうございます


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