詩 理解を拒みつづけている
掲載日:2026/09/14
「大切な人がもう二度と笑いかけてくれない」
「言葉を交わす事もできない」
「そんな今日なんて、私は要らない」
いつかまた 会えると信じて そう思ってやまなかった
いつまでも 会えないなんて 思わなかった
想像することも なかったから
ふいに訪れた永遠の別れに 心を砕かれた
涙は流れない 感情が追いつく前に壊れてしまったから
体は震えない そうすれば理解してしまうと 本能で現実を拒んだから
お願い もう 一度だけ
会わせて 心の声は 叫ぶ間もなく 強制的に封じた
「そんなに一生懸命に現実を教えようとしないで」
「私の心は受け入れることができないのだから」
乗り越える強さなんてない 備わっていない
傷を抱えていくだけの勇気もない 踏み出せない
だから 受け入れない
「決心をして別れたのならば、何か違っていたのだろうか」
「出会ったときから、恋をした時から別れが約束されていたとしたなら」
「今とは違った今があったのだろうか」
「ストーリー」
応えのあるはずのない電話をかけ続けている。
返事がくるはずのない手紙を出し続けている。




