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コンビニの肉まんは美味しい

作者: 小波

ドラマ大豆田とわ子と3人の元夫のネタバレを含みます。


 コンビニの肉まんは美味しいから食べたほうがいいよ。

 温度。歩数。歩く速度がにている人とぱくぱく食べよう。

 


 唐突に

 かごめちゃん、すきですか。


 ドラマの中のかごめちゃん、大豆田とわ子と3人の元夫で人を傷つけない透明感を放っていました。

人を傷つけない   みたいな存在。

 


 なぜ傷つけ合わないのか?

 彼女は美味しそうなコロッケをポケットの小銭で買うと美味しそうに齧って空見上げたり猫見つけたりしながら歩いてく。


 人は無理をすると傷つけ合うかな。

 

 そんな彼女が唯一傷つけてしまうもの。それは彼女ともう一歩近くで話をしたい男性達。


 恋愛は違うって。必要ないって。


 男性達は好きなのに近づくことさえ出来ない。


 ‥このドラマの人物を見ていたら自分ってなんだったんだろうな、くらい落ち着ける。


 私は何が嫌いだろう。私は何が苦手だろう。

 考えたこともない。


 多分、見よう見まねで男子と付き合い、恋人同士は何をするのかもわからないけど君が抱きしめに来るのならそうなのだし、あ、これはキスをする時なんだと感じれたらそうした。それ自体は嫌ってわけではなくて興味はそこそこあった。唇はぶつかって

。家に帰るとちょうど思春期を扱ったドラマでキスシーンが流れた。そこでやっと顔が熱くなった。私が一昨日したのはあれなんだ‥

えー!なにそれ。という女の子の反応。この子はある意味では感が鋭く、聞きたいことはさっさと聞く。キスしたの?と、だけどそんな会話に慣れてるわけない。ただ、ぼつぼつと本当のことを応えた。しんどかった。鋭いけれど人の心に疎い君はいつか離れていった。


自分が自分であるという実感が薄い学生だった。


体も心も相手とふとした瞬間繋がりを感じたからキスできたのだろうな。


 かごめちゃんという素敵な大人は自分をよく知っている。

 どれほど自分を知っているか?そう立ち止まってあの人を見る。


 なんにせよ好奇心があって飛び込む性格だったから今私はシングルマザーだ。



 だけど、かごめちゃんの生き方が私に優しい眼差しを分けてくれる。ドラマの中で主役のとわ子に向けた微笑みが別次元でコタツにあたる私まで届いた。

 

 ずいぶん、無理したね。

 私のお母さんは私です。

 大変だったね。

 よくがんばったね。

 誰もいない場所で強張って涙が流せなかった私へ



 明日は天気が良さそうだ。


 適当にコンビニまで歩こうか。


 私たちが笑ってあたたかいものを分け合うと



 向こうから来たかごめちゃんが大きく手を振ってる。目に浮かぶ様だ。


 自分自身から自由になりたいって願う時、立ち止まって帰らなきゃならない。


ありがとうございます。また来てくださいね。

私もあなたもおつかれさまでした。

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