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報告は大事?

当方、サイトの使い方に慣れていません。ので、もた‥‥‥もた‥‥してしまいます。


「勇者様方!どうか我々をこの国を!魔族の手からお救いください!」


 キラキラ衣装を着た女の神官が、めいっぱい声を張り上げてこちらに意識を向かせようとする。

  他にもやたらキラキラした男の神官ぽいおっさんとか、武装した騎士っぽいのもいて。 そしてやたら態度のデカそうなキラキラ男もいる。

 なんで皆そんなに、キラキラごてごて飾ってんのかね。助けてくれって言う割には余裕あるよね? そんなことを思っている間も、我々を~とか、この世界の危機を~とか。どこかにカンペがあるのかな、と思うぐらい長々と演説しているが。すいませんね、われわれ皆、校長の長演説バリに聞いてないから。


「あ?何あのオバはん。化粧の分厚くね?何か顔面テカってるし。縁とかヒビ入るんじゃね?」


「あれでスタイルいいとか思ってんのかな?ピ─(自制)──とか出てんじゃん」

 

 ─────和泉!テメェら余裕だなっ!


「プークスクス あれで自分カッコいいとか思ってんでしょ?ないない」


「ないわ~筋肉ないし。ペラペラだよ。─────うわっ前髪かき上げるとかっキんモっ!」


 ─────容赦ねえなお前らっ!


 その間もモブの俺は、手元のスマホをめっちゃ高速でタッチしてる。

 

 俺のスマホは、なぜか神様と通信ができる『神フォン』と化していたのだ。

 俺たちは、当初の予定と違う事態に神様サイドの指示を待っているのだ。


「─────田中まだかっ !! 」


 こええよ委員長さまっ!俺にイライラオーラぶつけないでっ! ────助けて月読様!



『ぴろん♪2年C組の皆様へ』



「─────キタぁ!」


『お待たせしました。なめた真似をした異世界女神はこちらで〆る事が全神会議で決まりました。よってそちらの女神を冠した神殿、召喚術式。魔族と称する者の排除を許可します。多少地形が変形しようが、更地にしようが問題ありません‥‥‥‥ 』


 おおう神様サイドでもイライラが文面に出てる。いつもは『許可します』の一言しかくれない月読様のレア長文。

 まだまだ指令が続いていたが、委員長さまに神フォンをそのまま渡した。

 

 そしてタブレット型のスクリーンを呼び出す。画面が足りないから、モブその2その3と共に複数画面を空中に出す。おおう他の神様からの応援メッセージとともに、各個撃破する目標地が白い点として表示された。この赤いのが当初の目的地、魔族地点だな。────しかし多いな、多いぞお掃除箇所。

 どうしますかな委員長様。


「よしッ皆っ月読様から許可が出たぞ! ─────和泉 二時方向構えっ」


「おぉっ?俺の出番?!」


 ご指名が入りました。サッカー部の和泉君。

 直に座り込んでいたため,お尻を手で払いながら足元に術式を展開する「二時ってこっちか」と見当違いの方向をむいたので、90度ぐいんっと修正。「あ、こっちか」と仕切り直すと、足元にサッカーボール大のエネルギー体が顕現する。

 パリッパリッて派手な点滅で目に刺さるわ~あっ俺が下がるまで待って待って。


「鬱陶しい女神モドキ像ごとぶち抜け─────っ!!」


「あいよ─────っ !! 」


 勢いよく蹴りだした術式は、空気をうならせ爆音と共に、名前も知らない女神像を破壊し、天井をも文字通りぶち抜いた。


─────おぉ、異世界の空青いねぇ。   


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