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仏に逢うては仏を殺せ 父母に逢うては父母を殺せ  作者: よねり


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 僕たちの世界は、以前とは一変してしまった。なにかわからないものたち、が攻めてきたのだ。人はそれらを天使と呼んだ。人類が信仰する偶像を模した形をしていたからだ。昔の映画でよくあったような、宇宙戦争のようなものだった。映画では善戦していた地球の近代兵器も、天使には届かかなった。そして、一番問題だったのは、すでに天使はずっと以前から地球に入り込んでいたことだった。あらゆる場所に天使はおり、彼らが一斉に蜂起したことで、呆気なく地球人は彼らに降伏せざるを得なかった。それに、圧倒的に軍事力に差がありすぎた。言うなれば、象とアリくらいの戦力があった。彼らが腕を振れば、視認できる範囲の人間が死んだ。くしゃみをするだけで、人間は圧死した。

 噂によると、あるレベル以上の人間には、すでに周知のことであったらしい。その証拠として挙げられていたのが、先進国の大統領は、ひとりも天使がおらず、また、中枢にもいないということだった。それは本当だろうか。

 そうやってアメリカに警戒されたのを学習してか、天使は日本を標的にした。島国で、コントロールがしやすい民族思想であったことも要因の一つだろう。ほとんどの政府要職は天使だった。また、天皇家もいつからか天使になっていた。つまり、純粋な日本人は、家畜のような扱いを受けていた。

 アメリカに救いを求めたが、掌を返すように拒絶され、それを見たアジア諸国は遠慮なしに日本にミサイルを打ち込んだ。

 そんな地獄のような世界になっていた。

 天使はきっかけにすぎず、それ以降の争いは、むしろ地球人同士で争っていた。

 人間同士が争い始めると、天使はおとなしくなった。人間同士が争うのを見て楽しんでいるのかもしれない。だから、今のうちにと多くの人間は天使が未だ進行していない地域へと逃げながら暮らしているのだ。

 一部では、天使に対して無条件降伏をする国も出る始末。我先にと天使の軍門に下っていった。 

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