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仏に逢うては仏を殺せ 父母に逢うては父母を殺せ  作者: よねり


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 あのあと、シモーヌにも尋ねてみたが、答えはルネと同じだった。本当に、僕は一ヶ月もここから姿を消していたらしい。

「どこかでのたれ死んでいるのかと思ったわ」

 そう言いながら、探すことさえしなかったと聞いたときには、がっくりと肩を落とした。確かに、僕はこの村にとってはいてもいなくても良い存在なのだろうが、少しくらいは探してほしかった。家がそのままだったことはありがたかったが。

 家といえば、初日に寝台のところに彫られていた言葉を思い出した。

 寝台の横の壁――木の壁には、初日に確認したとおり『この島から出るな』と彫られていた。その傷を撫でてみる。そんなに、古いものではなさそうだ。コレを掘った張本人は何処へ行ったのだろうか。掘っておきながら、この島から脱出したのだろうか。

 彫られた文字は、寝台に遮られていた。もしかしたら、この言葉の続きがあるのではないかと思って、寝台を動かしてみた。すると、思ったとおり言葉は続いているようだった。もう少し力を入れて寝台を動かしてみた。そして、壁の文字を見たとき、驚きで力が抜けてしまった。

 そこには、一つや二つではない。数え切れない数の『この島から出るな』という言葉が、寝台に隠されて彫り込まれていたのだ。

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