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男の大聖女さま!?  作者: たなか
第22章 相思相愛

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第509話 宣誓

 ソフィア女王陛下が下の者を使わずにわざわざ自ら精力剤を探しに行ったのは、倦怠期だかららしい。

 女性同士だし、そういった話はメイドさんにすると浮気と捉えかねられず相談できなかったそうな。

 でもそれ、別に僕なら良いわけじゃないと思うんだけど……。


 エルフ種は人種族と比べて種族的に長生きするし、その……発情しにくいんだそうだ。

 まあ子供を産む必要性が薄い環境ならば、そうなるのは仕方のないことなのかも。


 とはいえソフィア女王を見てるとあまりそうは見えないけどね……。

 人種族の方がそういうのが強そうな人は多い気がする。

 でも忍ちゃんとかは元々は獣人の家系で人種族と交配を繰り返して人種族になっているから、獣人特有の発情期の名残が残っていても不思議ではないのかも。

 ……いや、それにしては年中発情している気が……。


 メルヴィナさんも天使のエミュリアさんの子孫らしいし、その血が関係しているのかも?

 いや、エミュリアさんが変態じゃなかったら失礼か。


 ともあれ逆にソフィア女王はその……発情期らしく、エルフ種が発情期になるなんて滅多にないことだから、今のうちに動かないと一生子が成せないだろうとリリアンナ上皇后がアドバイスしたらしい。

 あの二人ならしばらく大丈夫そうだけどね。


 女王陛下も今頃……アレに勤しんでいるのかと思うとなんだか複雑な気分だ。




 薄ピンクの可愛いお着物を羽織りつつ、顔が整えられていく。

 チークひとつ取っても、どこから見てものっぺりしないように丁寧にのせていく。

 まさに立体アートを作られているような感じ。

 みんながみんなこんなに時間をかけてお化粧をしているわけではないだろうけど、今日の日のためにここまで顔で芸術を作り上げてくれるのだから、素直にすごいとしか言いようがない。


 以前胡桃さんの件で着た十二単とかの使いまわしでいいと言ったんだけど……


「聖女様の催しでは民の一生の思い出に強く残るものでないといけません。同じお着物ではいつの時の出来事だったか分からなくなってしまいます」


 と言われてしまっては従うほかなかったが、今考えると皆僕の衣装だけでいつの催しだったか脳内判別しているわけじゃないような……。

 まあでもこのイベントは多分一生に一度かもしれないから、隊の皆さんにも印象強く残ってほしいという気持ちはある。




 実はいつも入り口となっている聖女院の正門の真反対側、つまりサクラさんの区画や親衛隊の訓練所がある区画の方の出口に神社のようなところがある。

 そこは聖女院の区画のひとつではあるけど一般に解放されており、聖女や神様へのお参りが出来るようになっていて、毎年沢山の人がやってくる。


「見て、ソラ様よ……!」

「素敵……」


 ここにやってきた理由は、皆さんへの挨拶と、報告を兼ねてのものだ。


「皆さん、明けましておめでとうごさいます。本年もよろしくお願い致します」


 全世界に映像として写し出されながら、僕は本殿から拡声魔法で声を届ける。


「まだまだ魔物や魔族の脅威のあるなかでは御座いますが、その力も徐々にではありますが薄れつつあり、私達聖女や皆さんが存命であることを嬉しく思います。ですが魔族との交戦についてはまだ予断を許さない状況であることは事実です」


 その場にいた人達もざわざわとし出す。

 境内にいた人達でもそうなのだから、全世界でそれが起こっていることだろう。


「ですが、私達は五国の皆様とエリス様と、そして聖女院のメンバーとともに立ち向かっていくつもりです。本日は私とともに戦ってくださる親衛隊をご紹介いたします」


 僕が目で合図を送ると、朱雀が炎魔法で青と赤が綺麗な薔薇の模様を空に描きながら隊は二列から四列となり、それぞれ片膝をついて武器となる杖や刀を差し出すような格好を取る。

 白い青い女袴のポニーテールの涼花さんが僕の前に来ると、僕の前で一礼をする。


「第100期聖女親衛隊の皆さん、そして親衛隊長の橘涼花さんです」


 鞘から刀を抜き「霊気解放」を唱えた時、示し会わせたように朱雀が人化を解きその朱く燃える羽を大きく広げて綺麗な赤い羽根をダイヤモンドダストのようにぶわっと撒いた。


「綺麗……!」

「私達第100期聖女親衛隊は女神エリス様に誓い、これから押し寄せてくる艱難辛苦を悉く撃ち破り、大聖女様を、そして一人でも多くの民を救うことをここに誓おう」

「涼花さんに女神エリス様の加護があらんことを――」


 宣誓が終わり鞘に収めた刀に対して僕はそっと口づけをすると、刀に聖印が灯ったのだった。

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