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男の大聖女さま!?  作者: たなか
第31章 頽堕委靡
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第834話 鼻血

「本日はソラ様お手製のオムライスをお作りになられました」

「「おおっ!」」

「素敵です!」

「やっちゃー!ソラちゃんのラブラブオムライスキター(゜∀゜)」


 愛は沢山込めているけど、ラブラブじゃないよ。

 でも真桜ちゃんが興奮するのもちょっとわかる。

 離乳食が終わり、普通に食べれる時期になったからね。


「ではみなさんでいただきましょう。エリス様と命の恵みに感謝して、いただきます」

「「「いただきます」」」


 手を合わせてみんなでオムライスをいただく。

 サラダやスープ、フルーツなどは別途コックさん達に作ってもらった。


「んー、おいしい!ほら、みなさんも召し上がってください」


 手が止まっている皆さんを焚き付けようとしたものの、皆一向に手をつけようとはしなかった。


「も、もしかして……皆さんオムライスはお嫌いですか?」

「ち、違いますが……」

「そんな、もったいなさすぎます……!」

「推しの血と汗の結晶をそんなすぐに食べるなんて……!」

「なに言ってるんですか、皆さん。冷めちゃうとおいしくなくなっちゃうんですから、早く食べてくださいよ……」


 血も汗も入ってないってば。


「もう、食べないなら全部私が食べちゃうんですからね♪」

「むしろ、ソラ様がお食べになるのなら喜んで差し出しますよ」

「いつも少食で心配していたんだ」

「どうしてそうなるのっ!!ちゃんと食べないと怒るからねっ!」


 これまで僕から食べ物の贈り物はしてこなかったけれど、もしかして僕の方からそういうことするの良くないのかな……?




「お腹いっぱい」

「じゃあケーキいらない?」

「いる」


 お食事会が終わり後宮に戻ってきたところで、エルーちゃん達がチョコレートケーキを婚約者のみんなに配ってくれた。


「私からも、みんなにチョコ。手作りじゃないけど」

「わぁ、嬉しい!」


 バレンタインだからと送るばっかりを考えていて気に止めていなかったけれど、本来は僕がもらう側じゃないとおかしいんだよね。

 というか今までどうして貰うことを考えていたんだろう、僕、考え方が女の子になっちゃったのかな……?


「これじゃあ交換会だな」

「そういうのもいいんじゃないか?」

「まあ女子会ですからね」


 一人男子いるってば。


「沢山食べれるしな!」

「食い意地を貼るな、馬鹿龍」

「教皇龍様、あまりチョコばかり食べると鼻血がお出になりますよ」

「何だエルー、さてはお前……主のチョコが欲しくてそんな事を……」

「違います!聖女様も仰って……」

「それは都市伝説だから、科学的根拠はないよ。まぁ甘いものだから食べ過ぎは本当に体に良くないから、一日に沢山食べるのは駄目だよ」

「あっ……」


 その時、鼻からつうっと垂れる一滴。


「何やってんの、ほら魔法で止めなさい……」


 チョコ食べすぎて本当に鼻血出してる人……というか龍だけど、はじめて見た気がするよ。

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