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第拾肆話 初海戦

 わたし達は実は当初、沖縄本島が併合を拒否した時に備えて、沖縄本島侵攻計画を立案していた。しかし、ブルベル帝国との取り合いとなると、話は変わる。先に話を始めた方は守護者となれるからだ。わたしと友美ちゃんはこの日、夜通し防衛計画の立案をすることになる。

 その頃、沖縄本島では幸樹ちゃんがブルベル帝国より先に上陸に成功していた。そしてそのまま沖縄の長とも話すことができることにもなった。そこで、幸樹ちゃんは、城に案内されていた。そのお城とは正に首里城その物だった。そして、その玉座にいた王様は長い顎髭を生やし、赤い着物の様な物を着ていた。


「お初にお目にかかります。わたくしはここより少し南にある大日本帝国(ダイヤマトテイコク)の海軍中将、有賀 幸樹と申します。この度はあなた方にに危機が差し迫っていることをお伝えしに参りました」


「それは、わざわざありがたい。して、どんな危機なのですかな?」


「この辺りを侵略している西の帝国の中でも最強と言われるブルベル帝国が、ここに迫っております」


「何!? それは真なのですか!?」


「はい。この目で確認しました。そこで、我々がこの島を守って差し上げようという提案でございます」


「なるほど。しかし、あのようなのっぺりとした軍艦で本当に守れるのであろうか?」


「あの船は護衛艦にすぎません。本命は……」


ブオーーーーンッッ!!


「おや、どうやら、本命がちょうど到着したようです。外をご覧になられては?」


 そう言うと、王様を含め、お偉いさん達が全員外に出た。

 そこに見えたのは、船というよりも城だった。そう。戦艦長門が到着したのだ。その場にいた、幸樹ちゃん以外は全員目が飛び出るほど驚き、中には腰を抜かす者もいた。それを見て、幸樹ちゃんは一二三に報告の連絡を入れた。


『一二三はん。もうそれで充分でっせ』


『そうか? 案外ちょろいな』


 幸樹ちゃんは王様の隣に立ち、誇らしげにしていた。


「どうです? あれは我らの誇り戦艦長門。主砲は四十一センチ、全長も約二百二十四メートルあります。どうです? これなら頼りがいがあるのではないですか?」


「えぇ。これは、貴殿らを信用するとしましょう」


「賢明な判断かと」


 その後、幸樹ちゃんはもがみに戻り、ブルベル帝国の船を捕捉する為に、長門と共に出港した。しかし、もがみのレーダーがあれば苦労せずに敵を補足できた。

 長門ともがみはブルベル帝国の軍艦を発見し次第、ブルベル帝国の軍艦に対しT字になるように前に出て、一二三が思念伝達の応用でブルベル帝国の戦艦らに勧告を始めた。


『これより前に行くならば、我らが相手となろう。ただ、引くことをお勧めする』


 しばらくすると、三隻の戦艦は面舵にきった。それを見て一二三は撤退したと思ったが、なんと何の予告も無く三隻は砲撃してきたのだ。だがまだ大砲をいっぱいつけてるような時代なので、いきなり砲撃されても、かすり傷程度だった。


「はあ、やめとけって言ったのに……。受けて立つぞ! 両舷原速!」


「両舷原速!」


「主砲交互打方よ~い!」


「主砲交互打方よ~い!」


チリリリリリン!!


「って!!」


「って!!」


ドゴーーーーーーーーーンッッ!!


 長門の砲撃にさらされた敵艦は真っ二つになって轟沈した。


「よし! 続けて、って!!」


「って!!」


ドゴーーーーーーーーーンッッ!!


 続けざまの長門の砲撃によって二隻目も轟沈。それを見て思わず笑みを浮かべる一二三に副艦長が近づいてきた。


「長官! チャンスです! もう一隻もやりましょう!」


「いや、ここはもがみの主砲を当てて、ある程度航行は出来る具合に傷を負わせて帰す」


「しかし、不意打ちをするような輩に慈悲は無用かと」


「これは、我らが帝国海軍を世界に知らしめる為だ。我々の事を伝えてもらわないと、今回のようになめられるだろうが」


「なるほど! そうゆう事でしたか! 恐れ入りました」


『よし。幸樹! もがみの主砲で生殺しにしてやれ!』


『了解やで!!』


 もがみは主砲を敵艦に向け、正確に狙いを済ませた。


「主砲発射よ~い!!」


チリリリリリン!!


『よし! 二発続けて撃てまえ!!』


ボンッッ!! ボンッッ!!


 幸樹は見事に致命傷にはならない位置に命中させ、航行はギリギリできる様な状態にさせた。すると、残ったブルベル帝国の戦艦はせっせと逃げて行った。我々は初海戦に勝利したのだ!!

 この件を機に、世界に我らの海軍を知らしめる事ができればよいのだが……。

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