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Chapter4 リュック

 歩く度にドサドサと鳴って、いい加減鬱陶しい。


「ねえ、チト。そのリュックには一体何が詰まっているんだ?」


 ボクはチトがいつも背負っているパンパンの巨大なリュックを指して言った。


 ん? と自分の背中を一瞥した後前方に向き直って、

「内緒」

「当ててやるよ。包丁、コンバットナイフ、糸、縄、鍋、スパイス、フライパンなんかの調理道具だ」

「なんでそう思うの?」

「決まってるだろ? 来たるその日の為に」

「うーん、当たらずとも遠からず…………いや、やっぱハズレ」


 なんて曖昧な答えだ。


「なら毒薬、ナイフ、鉈、縄、包丁、銃火器だ」

「さっきと一部変わってないよ。ハズレ」


 グルル、と喉から獣特有の唸り声が出てしまった。

 どうしてもあのリュックの中が気になる。

 最悪殺されるとしても、あのリュックの中身だけは暴いてやる。


 チトは七センチ大のパン屑をボクに与えた。



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