表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
使っても無くならない財布の使い道 小心者地味女子の場合  作者: 入間秋生
小心者地味女子 瀬田ミドリの場合
3/16

計画を立てよう

会社を辞めて初めの1か月は結局何もせずに終わった。

自覚なかったけど、やっぱり疲れていたようで、何もできなかったのだ。

部屋でぼんやりして、本屋行って、適当に食べに行って・・・


脳みそが解放されて、身も心もすっきり。

会社にいる頃は、毎日仕事に追われ、

自分の描いているものが正しいのか、良いものができているのかわからなくて、

でも仕事はあとからあとから湧いてきて、もうなにがなんだかわからなくなって辛かった。

もともと好きで始めたデザインの仕事だったが、嫌いになりそうだった。


さてだいぶ遅れましたが、私の自己紹介。

名前は瀬田せたミドリ。

32才。女子というには少しおばさんだろうか。

まぁ認めたくないので女子ってことで。

前職は化粧品会社のPOPや広告などのデザイン。

デザインと言っても大手の会社は、社内にちゃんとデザイナーさんがいるので

指示通りにデータを作るだけの仕事が多い。

合わせてアクリルの簡単な小物を作ることもある。


もともと色々作ることも好きだったのに、何も作れないし、本も読んでいなかった。

最近では、年賀状を自作するのが年に一度の創作活動。

「何のために仕事していたんだろう?」と思う2年間だったなぁ・・・


イラレとフォトショがサクサク動くスペックのPCを買おう。

ケイタイのリストを開きながらそう思う。


・マンション買う

・なじみの養護施設への寄付

・子ども食堂の運営

・エステ

・リゾートスパ

・PCを買う


まずマンションを買おうかな。

小説の主人公のような豪邸が欲しいわけではないので、

普通に源泉徴収票と現金を用意すれば、たぶん大丈夫。

予算は「30代OLが頑張って貯めたんだね」と思える程度。


「30代 貯金」で検索

手取りの20~30パーセントを貯蓄で年間30~100万、という表記に当たる。

なんか貯金額の幅広すぎ・・・

まぁ年100万貯金ができた想定で、高卒で働いて32まで1400万。


あれ?意外と少ないなぁ・・・

マンション即金で買うのは結構不審かも?


大きなお金を自分の名義で動かすのは、ちょっと保留。

とりあえず1400万でできるぜいたくをしよう。


旅行、エステそれから会員制の高級ジムに入会しよう。

人脈が広がればラッキー、かな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ