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使っても無くならない財布の使い道 小心者地味女子の場合  作者: 入間秋生
小心者地味女子 瀬田ミドリの場合
12/16

本当にやりたいことって?

落ち込んでも仕方がないので、考えることにした。

お金が出てくる財布は便利だけど、ビジョンもなくただお金を使おうと思うのがダメなんだ。

少なくとも私には向いていない。

豪遊ごうゆうもアイドル発掘も、そんなに興味がないんだ。

贅沢な旅行は楽しかったし、色々ときめいたけど安いホテルでも旅行は楽しい。

それにホテルにいる間、自分が場違いだという思いがついて回り、落ち着かずちょっと窮屈だった。


まず仕事を辞めたことで、色々な人に心配をかけているようなので仕事をしよう。

時間の融通が利いて、本当は収入がなくても良いので自営業。

自営業の人が聞いたら「なめるな」って怒るだろうけど・・・

お金での失敗を考慮しなくてよいのだから、やりたいことをやろう。


ふと久しぶりに姉にあってみようかな、と思う。

姉は夫婦でケーキ屋をやっている。

一応自営業の話を聞いてみよう。


それからボランティアに力を入れる。

参加できない間、すこし考えていたことがある。

養護施設の問題とは別に、施設に入っていないけれど、なにがしかの助けが必要な家の子のことだ。

ネットの雑談交じりの中に、親元を離れたほうが良いのではないかと思われる未成年の書き込みがあった。

だけど、その子は親元を離れるということを微塵みじんも考えていなくて、

ネットで書き込みを見ただけの私が「養護施設に保護してもらったほうがいい」とも書き込めず

もどかしい思いをしたのだ。


きっと他にもいる、そういった子たちの相談にのりたいと思った。

養護施設に入ることが、良いとは思わない。

だけど施設のほうが良い家というのもある。


親の手でこの世を去る子供のニュースが多々聞こえてくる

施設から家庭に帰って一週間後に・・・

児相が訪ねて行っても、応じてくれない親もとで・・・


自分の意思で外に出られる子限定だけど、子ども食堂でそういった子の話を聞けないだろうか?

そしてその子が受けられる、行政の補助なりボランティアなりを紹介できないか。

家にいるままでも、養護施設に入るのでもよい。

環境により子どもにより、対応は違うけど。


そういうなにかハブ的な役割をできないか、と思ったのだ。

何をどうやったらいいのかわからなくて、自分には荷が重くてできないと思い込んで

踏み出すことを躊躇していたけど、お金があるんだ。

それはとても心強い。

失敗しても、子どもをひどく傷付けるような失敗じゃなければ、お金で取り戻せる失敗なら

今の私にはいくらでもフォローできるんだ。


時間がない。

お金がない。


そう思ってやらなかったこと。

でも知ってる。

ボランティア仲間の中には、そんな言い訳しないで色々活動している人がいる。

自分が無理せずできることをやる。

それは絶対。

でも今私にはできることがたくさんあるはずだ。

お金も時間もある。


ボランティア仲間に話を聞くこと。

相談すること。

それから近所の子ども食堂のボランティアに新たに登録すること。

まずは動くこと!

話を考えたときには、ミドリが目標を見つけたこの部分で終わりの予定でした。

もう少し書きたいことがありそうなので、考えます。

説教臭い方向で、申し訳ないです。

全ての子どもが「望む進路に進める世界」であってほしいと願っています。


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