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使っても無くならない財布の使い道 小心者地味女子の場合  作者: 入間秋生
小心者地味女子 瀬田ミドリの場合
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財布を拾う

ある日、私は拾ってしまった。

財布を。

衝撃的な財布を。


最近私は「小説家になろう」というサイトにはまっている。

無料で色々な話が読めるので、楽しくて仕方がない。

無料なうえ移動中ケイタイで読めるので、普段なら手を出さないようなジャンルの話でも、

「とりあえずちょっと読んでみようかな」

と気軽に手を出せる。

そして苦手意識のあった分野の小説が意外と面白かったりして、もうやみつきだ。


そんな小説の中の一つ

「時給12億円のニート参上! 使っても無くならない財布を拾ったけど、お金の使い方が分かりません」

に出てきた財布と同じかもしれない財布を拾ってしまったのだ。


大半の人が一度は考えたことがあるだろうけど、

私は「宝くじが当たったら何をするか」を妄想するのが好きだ。

だが宝くじは買わない。


昔付き合っていた人に

「宝くじ買ってないおまえには、妄想する権利がないよ」

と笑われたので、私の妄想は宝くじを一枚拾うところから始まる。


ある日拾った宝くじ、それが当たる。

そんな妄想をしていたら、拾ってしまったのだ。

お金の出てくる財布を。


私は今、財布と3億を前に座っている。

なぜ3億かと言うと、宝くじの妄想でなじみのある金額だからだ。


そこから先は、怖くなって出せなくなってしまった。

物語の主人公は興味のおもむくまま、12億出したけどこれ以上は無理だ・・・

ネットニュースで見た国際的に有名な元会長の不正利用額が13億くらいだよ。

良く出せたな。12億。3億でも怖いくらいなのに。


一人暮らしの1DKに30代のOLが、財布と3億の前に正座。


ちょっとシュールな自分の図におかしくなり、足を崩し大きく息を吐く。

よし!

とりあえずお茶を入れて、やりたいことをリストアップしよう!

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