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思い出した。

少し短めです。

皆さんこんにちはー

シャーロットです。

今日は我が家の庭でお茶会なんだ。

「ごきげんよう、皆様。今日は来ていただき、ありがとうございます。」


「こちらこそお招きありがとうございます。」

「シャーロット様、第一王子との婚約、おめでとうございます。」


1人1人に挨拶をしていると、口々にそう言われた。

おめでたいわけでもないんだけどね。


「どうして貴方のような方がこんな所に!」

あれ、何かあっちが騒がしい。


「どうかなさいましたか?」


「シャーロット様!こちらの庶民が勝手に庭の花を摘んでいるようなのです!」


「そんな。私はそんなつもりじゃあ…」

声しか聞こえないけど、悪気はなさそうだから構わないんだけど…


「皆様、とりあえずここは私にお任せください。」


「ですが…」


「何の騒ぎかな?」


「お兄様!ユリウス王子も!」

あら、二人とも来ちゃったよ


「シャーロット、一体どうしたんだい?」


「あっ!ユリウスにギャレット!」

いきなり呼び捨て?


「いきなり無礼だな…」


「同感だ。」


二人とも若干キレてるよ。

てか何で二人の名前を知ってるんだろ?


「ユリウス、ギャレット!

私お花を摘んだだけなのにこの人達が!」


「名前を呼ばないでくれるかい?不愉快だ。」


「とゆうか、花を摘んだだけ、とは…

ここがどこだか分かっていないのか?」

あーあ、しーらない。いまだに姿も見えないけど、助ける義理はないし。

怒ってる二人を相手にしたくないし。


「何でよ!二人はこのイベントでは庇ってくれるはずでしょう!?

もしかしてシャーロットに騙されてるの!?」


そこで何で私?てかいまだにお嬢様方で姿が見えないんだけど。

しかもイベントってことは転生者かー

自分以外にも転生者とか。テンプレだなー。


「シャーロット?この言ってることがよく分からない子と知り合いなのかい?」

お兄様がそう問いかけてくると、皆が道を開けてくれて、やっと姿が見えた。

そして、その姿に近付いて行きながら、

「分かりませんわ。知り合った方なら1人残らず覚えていますし…」

と答えてみる。


そしてその姿がやっと見えた。

濃いピンクの髪に目。誰もが可愛いと言うであろう、整った顔立ち。


それを見た瞬間、私の頭に映像が流れた。

「あんた少しモテるからって調子に乗らないでよ!」


「調子になんか乗ってないよ。」


「はぁ!?あたしのこと馬鹿にしてるの!?」


「そんなこと言ってないんだけど…」


「もういい!消えてよ!」

ドンッ


「えっ!?」

離れていく濃いピンク。突然の浮遊感。

思ったことは、どうして階段で立ち止まってしまったのか。


そこで映像は途切れた。

そうだ、私はあの子に落とされてここへ来たんだ。



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