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お菓子作りをしよう!

とは言ったものの…

コルセットがきつい。最初は変わりようを見るのが楽しかったけど、今は飽きたなー

あぁ、ちなみに私は今5歳、お兄様は1つ上の6歳なんだ。

勉強も一通り終わったし。

この体自身の飲みこみが早いのか、物凄いスピードで吸収していっているんだよなー。

まぁまだマナーだのダンスだのはやるみたいだけど。それは楽しみでもあるからいいかな。

勉強面はまだ飽きずに済みそうだ。


問題は今の時間をどうするかなんだよなー

暇。暇。暇。

つまんなーい。

刺繍?詩を書いてみる?料理…したいなー

お菓子作りたい。

そうと決まれば!調理場へ!


~調理場~

「料理長、少し調理台を貸してくださらない?」


「えっ、お嬢様が料理をなさるのですか?

何か食べたいものがあるなら我々に…

それともお口に合わないものでもございましたか?」


「いいえ、貴方達はいつもとても美味しい料理を作ってくれているわ。

でもそんな貴方達を見て、私も作ってみたいと思ったのよ。」

これで多分オッケーがもらえるはず…


「もったいないお言葉をありがとうございます。

ですが、さすがにお嬢様に包丁を持たせることは出来ません。」


「それなら大丈夫よ、私が作りたいのはお菓子だから。」

そう、飽き性な私が一時期はまっていたものの1つがお菓子作り。


「それなら…」


「あぁ、簡単なレシピさえ書いてくれればそれで十分よ。

後は何とかするわ。」

まぁ前世の記憶でどうにかなるでしょう。


「分かりました。」

と言いながらレシピを何枚かくれた。

これは、ノーマルクッキーに、マフィン、ブラウニーだね。

とゆうか思ったけど、お菓子の違いってあんまりないんだね。

日本の乙女ゲームだからかな?

まぁいいか、そっちのが面倒臭くない。


「ありがとう。」

と言って、私は作り始めた。

分量を計って、少しずつ入れながら混ぜる…と。

…ハラハラしながら私を見ている料理人達は見えないことにしよう。

久しぶりだけど上出来、かな。

体が小さいから少しやりにくいのが問題だなー


これで味が良ければいいのだけど…

「料理長、味見を頼んでもよろしいかしら?」


「はい、勿論でございます。」

パクっ

え、泣き出した?


「料理長?そんなにまずかった?」


「ち、違います。とても美味しいのです。

しかもお嬢様が作ったお菓子を初めて食べたのが私なんて光栄のあまり…うぅ…」


「そ、そんなに泣かないで?美味しかったなら良かったわ。

そうだ、このお菓子、内緒で今日の夕食に出してくれない?」

そんなに美味しく出来たのなら食べさせてみたい。


「内緒で、ですか?」

ああ、やっと泣き止んだ。何なんだ、ここの使用人は。大事にしてくれているのは分かるけど…


「えぇ、お父様達を驚かせたいの、お願い。」


「分かりました。」


「ありがとう、じゃあ夕食、お願いね。」


「はい。」


~夕食~

「お父様、お母様、お兄様。今日のデザート、美味しいですか?」


「あぁ、いつも通り美味しいよ。」

「私も美味しいわ。」

「僕も美味しいと思うけど…」


「それなら嬉しいですわ。」

とにこっと笑ってみる。


「?どういうことだい?可愛いシャーロット。

私達に教えてくれないか?」


「今日のデザートは私が作ったのです。

喜んでいただけて嬉しいですわ。」


「本当かい!?」

あら、3人ともすごく驚いてる。いたずら成功ー


「はい、今日料理長に教えていただいたレシピで作ったんですの。」


「初めて作ったのでこれかい!?

凄いじゃないか、シャーロット。」


「えぇ、すごいわシャーロット。とても美味しいの。」

やっぱり誉められるのは凄く嬉しい…

あ、顔がにやけちゃう。


「誉められて嬉しいのかい?シャーロット。

可愛い顔が更に可愛くなっているよ。」

お兄様が撫でてくれてる。


「そんなことばかり言っていると、私、調子に乗ってしまいますよ?」

こんなに喜んでくれるなら気が向いて良かった。

また、作ろうかな?

気が乗れば、だけど。

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