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転生した。

……この状況はなんなんだ。あれかー、テンプレってやつかー

面倒臭い。帰りたい。あー、でも最後の記憶、階段から落ちたのが最後なんだよなー


あぁ、自己紹介が遅れたね。

私は、元木ノ本響、現シャーロット・ガルシア。

まぁ転生してきたみたいだね。

多分乙女ゲームの悪役令嬢だと思うんだけど…

題名さえ思い出せないんだよなー

内容は確か…

そうそう、庶民のヒロインが特待生として学校に来て、好きな攻略者を落とすゲームだ。

確か逆ハーエンドはなかったはず?

最後までやり終わる前に飽きてやめちゃったしなー


…てか悪役令嬢って最後どうなるんだろ?

思い出せないのを思い出すのも飽きてきた。

まぁ苛めなきゃ大概はどうにかなるし、そのときになったらなるべくアリバイ作っとくかー

それでダメならそのときだなー。


てか攻略者達の名前さえ覚えてないし。

顔だけなら覚えてるけど、好みのイケメンがいなかったからなー

そういや、2次元に関してだけは好みが分かんない、って友達に言われたことがあったっけ。

私も自分の好み分かんないんだよねー


バンッ!

おお!びっくりしたー、誰か来たし。


「シャーロット!大丈夫か!?」

おー、美形なおじさま。黒髪に黒目だけど、すごくイケメン。多分、お父さんかな?まだ記憶が混合してて分かんないけど。

でもどんどん混ざりあっていってる感覚がする。

と!返事しなきゃ。


「大丈夫です。この通り、元気ですわ。」

うわ、お嬢様言葉きもいわ。見た目は多分可愛いから似合ってはいると思うんだけどね。


「本当に?痛いとか、気分が悪いとかない?」

今話しているのはお母様。お、記憶がしっかりしてきた。

お母様は銀髪にスカイブルーの目をしているんだ。

とても綺麗な人で、私の自慢。


「えぇ、本当に大丈夫ですわ。心配かけて申し訳ありません。」


「無事で良かったよ、シャーロット。外で急に倒れたって使用人達が大騒ぎだったんだよ。」

あら、二人で見えなかったけど、この声はお兄様?


「使用人達には申し訳ないことしましたわね…

多分、少し貧血になっただけだと思いますわ。」

そうだ、私、急に倒れたんだ、何がきっかけだったんだ?思い出せない。

誰かを見たような気がするのに…

「…お兄様、傍にいた使用人達が、私の傍に誰かいた、とか言ってませんでしたか?」


「いや、言ってなかったと思うけど…

あ、でも濃い桃色の何かが逃げていくのを見たと言っていたような…」

濃い桃色?何か思い出せそう

……飽きた。面倒臭い。


「そうですか…」


「何かあったのかい?」


「いえ、大丈夫です。変なことを聞いてしまいました。」


「いや、気にしなくていいよ。お父様、そろそろ仕事に戻られては?」


「いや、でもシャーロットが…」


「シャーロットだってうるさくすると体に障ります。」


「…分かった。シャーロット、私は仕事に戻るが、何かあったら言うんだよ。」


「はい、お父様。お仕事頑張ってくださいね。」

にこっとわらってみる。


「…なぁ、ギャレット。残っては…」


「ダメです。他の方が大変ですよ?」


「分かった。行ってくる。」

あら、お父様、すごくしょんぼりしてるわ。

これでも仕事ではしゃっきりしているんだからすごいよね。


「一応心配だから私もアルバートについてるわね。」

と言ってお母様は部屋を出ていってしまった。


「さてと、可愛いシャーロット、本当に大丈夫なのかい?」

ああ、そう言えばこの家の人は私を溺愛しているんだった。

可愛い、とか言われると笑えてきちゃうなー


「はい、大丈夫ですよ、お兄様。そんなに心配なさらないで?」


「いや、お前は時々我慢するところがあるからな。心配ぐらいさせてくれ。」

本当に心配そうに言われてしまった…

心配されるの、久しぶりだなぁ…


「ありがとうございます、でも本当に大丈夫なんですのよ?」


「分かった、でもこれからは倒れる前に言ってくれよ?」


「分かりましたわ。」


「それじゃあ、僕もやることがあるから一緒にはいられないけど、何かあったら使用人達に言うんだよ?」


「はい。」

返事を聞くとお兄様は出ていってしまった。


それから少しして、

コンコン。

「どうぞ?」

誰だろう?


「失礼します。」

あ、この人は確かー、ディランだ!確か私付の執事だったはず…


「ディラン、どうしたの?」


「お嬢様が倒れたと聞いて、いてもたってもいられなくなってしまって…

大丈夫です、旦那様に許可はいただいています。」

ディランは私付の執事だけど、時々お父様の手伝いをしている、優秀な執事。今日は手伝いに行っていて、いなかったのよね。


「大丈夫よ、さっきお兄様にも色々聞かれたけれど、もう元気。心配しないで?」


「それなら安心いたしました。使用人皆、お嬢様の様子を見に行きたいと申していたのですが、大勢で行ってはお体に障ると思い、私が代表で来させていただきました。」

このお嬢様、今は私か。は愛されてたのね。


「ありがとう。皆にももう元気になったと伝えて?」


「承知いたしました。それでは失礼します。」

と言って出ていってしまった。


「…さて、悪役令嬢は面倒そうね…

でもまぁ、私生活には飽きてたし、ちょうどいいわね!

とりあえず生活してみますか。」

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